スズキ ワゴンRソリオ 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: スズキの試乗レポート
2009/08/10
※この記事はカーセンサー関東版2001年4号(1月25日) に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
NAの滑らかさとトルクの余裕で気持ちよい走りを実用的に楽しむ
↑グレードは1L搭載のX、Xの装備を充実させた21世紀記念スペシャル、1.3L搭載の1.3の3種類(左) 新搭載の1.3Lエンジンは実用域のトルク感に優れている。十分に魅力的だ(右)
ワゴンRをベースにした小型車はこれまで、1Lエンジンを搭載したワゴンRプラスだったが、今回1Lターボに加えて1.3Lの新型エンジンが搭載され、名前もワゴンRソリオに変更された。
外観はワゴンR RRを思わせる大型のフロントグリルや大型4灯式ヘッドライト、エアロパーツなどを採用し、迫力あるエクステリアを作り出している。車高を10mm下げたローダウンフォルムと、新デザインのアルミホイールなども、スポーティさを引き立てている。
スポーティなRR顔の1.3L仕様を追加しラインナップを強化
↑インパネ回りの雰囲気は、ワゴンRをそのまま連想させる。一段の差別化を!(左) 大型エアロバンパーやルーフエンドスポイラーによりリアビューもスポーティ(右)
これまでの1Lエンジンもターボ仕様車はトルク感のある走りが可能だったが、この1.3Lエンジンは自然吸気の滑らかさと排気量の余裕によるトルク感を備えるのが特徴。排気ガスもクリーンで、優-低排出ガス車に認定されている。このクラスのエンジンとしては、ダイハツの1.3Lエンジンがパワフルな実力を備えているが、このソリオ用のエンジンは別もので中低回転域でのトルクを重視した実用的なもの。可変バルブタイミング機構を備え、吹け上がりの滑らかさも上々だ。中低速域での十分なトルク感のため、気持ちのよい走りを楽しめる。
ローダウンした足回りは操縦安定性を高めているが、それでも高速道路でのレーンチェンジなどでは、リアサスペンションの落ち着きがやや物足りない印象もある。また、ステアリングのフィールもややダイレクト感に欠けている。坂道で不要な変速を抑える、登降坂制御の付いた電子制御ATはまずまずの出来だ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 1.3(2WD) |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 3575×1600×1695 |
ホイールベース(mm) | 2360 |
車両重量(kg) | 960 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1328 |
最高出力[ps/rpm] | 88ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 12kg-m/3400rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 17.4 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/41 |
車両本体価格 | 134.8万円 |
松下 宏の責任採点
コンセプト | 3点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 3点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 3点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 3点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 2点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 64/100 |
スズキ ワゴンRソリオ 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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