三菱 ランサーエボリューション ラリーアートバージョン 【プレイバック試乗記】
2009/09/11
※この記事はカーセンサー関東版2001年14号(4月5日) に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
一般道からサーキットまでこなせるエボVII
↑ハイパワーと速すぎるほどの加速を抜群のコントロール性であやつる(左) インテリアではシフトノブやボルトオンタ
イプのペダルなどが装着されている(右)
エボVIIの発売とほぼ同時にラリーアートからスポーツ走行用およびコンペティション用のパーツが発売された。
今回の試乗車は一般公道での使用を主眼としたサスチューンと、サーキット走行会までをカバーする車高調整式サスを組み込んだ仕様の2種が用意されていた。ECUもモー タースポーツ用を装着していた。
限界が高くなったため安心して攻め込める
↑ラリーを想定した仕様でブーストアップにも対応。ラジエターファンなどの制御も変更(左) 白色が公道からサーキットまでをカバーするのに対し、こちらは公道での使用を目的としたサスチェーンモデル(右)
メインの試乗は車高調整式サスを組み込んだほう。ノーマルに比べると明らかにタウンスピードでの乗り心地は硬いが、常時上下に揺すられるほどではない。タイヤはミシュ
ランパイロットスポーツの235/40ZR18 を装着していたが、ノーマルよりもむしろ操舵応答は穏やか。とにかくパワーは歴然と高く、加速性能はもはや速すぎると思わせるほど。といっても扱いにくさは全くない。このパワーをフルに使った走りでも、トラクションはしっかり と伝わる。限界が高まった分、アンダーステアもいくぶん強くなっており、限界近くでの姿勢変化は大きめに生じたが、コントロール性は抜群に高いので、安心して攻め込め た。ハイバランスのチューンといえそうだ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | ラリーアートバージョン |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 5MT |
全長×全幅×全高(mm) | 4455 x 1770 x 1450 |
ホイールベース(mm) | 2625 |
車両重量(kg) | 1400 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHCターボ |
総排気量(cc) | 1997 |
最高出力[ps/rpm] | 280ps/6500rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 39kg-m/3500rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 9.6 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/48 |
車両本体価格 | 299.8万円 |
斉藤 慎輔の責任採点
コンセプト | 5点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 5点 | ブレーキ性能 | 5点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 2点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 2点 |
後席居住性 | 3点 | パワー感 | 5点 | 高速安定性 | 5点 | ステータス | 5点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 5点 | しっかり感 | 5点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 80/100 |
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