三菱 ランサーセディアワゴン 【プレイバック試乗記】
2009/07/14
※この記事はカーセンサー関東版1号(2001年1月4日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
しっかりした足回りと作り込みでセダンよりも“若向き”なワゴン
↑セダンに対してリアのオーバーハングを55mm延ばしたステーションワゴン。フロントマスクや縦形のリアランプが独自性を主張(左)縦に長い大きなリアコンビランプだが、赤色と白色の分け方が半端な気も!?(右)
キャビンスペースを重視した新セダンのランサーセディアにワゴンが登場した。メカニカルコンポーネントはセダンと共通だが、ボディはリアのドア以降が別物で、足回りの設定もセダンとは異なる。
またデザイン面では、このセディア系からグリルとヘッドライトを分離し、三菱としての新しい顔を確立したいとしている。リアビューでは、立てられたリアゲートと、その両端に組み込まれた縦長のテールランプがなかなか印象的だ。ただ、エクステリア全体のスタイリングがちょっとおとなしいというかやや眠たい気がする。
内装などに“上級感”を盛り込んで、かなりのお得感
↑ツーリングは黒が基調。革のシフトレバーは縫い目が少し粗く、手のひらを刺激する(左)クォーターサイドボックスの新設や床下のスペース活用などに注目したい(右)
試乗車は、販売面でもメインとなるというツーリング系。黒っぽい内装とスポーツモード6速CVTを特徴とするこの仕様は、走ればすぐに足回りがしっかりしていることを実感できる。この足を例として、全体にワゴンのほうをセダンよりも“若向き”に作っている。だが、今やセダンでも、このくらいの硬さを標準にしてもいいように思う。全体に1.8Lのボンネットワゴンとしては、内装などに“上級感”が盛り込まれており、価格も考慮してみると、かなりのお得感はある。着座位置はそれほど高くないが、パッケージングに関してはケアがあり、車室の前後は余裕十分。またヘッドクリアランスや肩周りの空間にも特に不満はない。
シフトでは、DS(スポーツ)というモードが新設されたが、自動変速から手動6速モードに移行するときには、Dレンジからでないと不可で、このDSからは移れないのはちょっと不親切か。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | 1.8 ツーリング(2WD) |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4425×1695×1465 |
ホイールベース(mm) | 2600 |
車両重量(kg) | 1250 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1834 |
最高出力[ps/rpm] | 130ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 18kg-m/3750rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 16.0 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/50 |
車両本体価格 | 169.8万円 |
家村 浩明の責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 5点 | 環境対策 | 5点 |
前席居住性 | 5点 | ラゲージルーム | 5点 | 操縦安定性 | 4点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 4点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 4点 |
内装の質感 | 5点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 4点 | コストパフォーマンス | 5点 |
得点合計 | 84/100 |
三菱 ランサーセディアワゴン 【プレイバック試乗記】/試乗レポート