※この記事はカーセンサー関東版2号 2000年1月20日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
(Tester/飯田裕子 Photo/清水勇治)

安定感とダイレクトなハンドリングを有した、快適かつ実践型の戦闘モデル

スバル インプレッサWRX-RA STi リミテッド|ニューモデル試乗 スバル インプレッサWRX-RA STi リミテッド リア|ニューモデル試乗
↑コンパクトセダンのインプレッサをスバルのモータースポーツを担当する子会社のSTIがチューンしたモデルがインプレッサSTiだ(左)ダブルウイングリアスポイラーは富士重工業の航空宇宙事業本部が設計を担当(右)
WRXタイプRA STiバージョンVIは競技のベース車として使われることを考慮し、MT車のみの設定で、STiチューニングエンジンやクロスミッション、ドライバーズコントロールセンターデフ4WD、クイックステアリングなど走りの装備にはこだわるが、快適装備は採用されていないモデルだ。

リミテッドはそんな実践型戦闘モデルにフロントLSD を装着。オートエアコンやパワーウインドウ&集中ドアロック、リモコンドアミラーなどの快適装備を付け、99年WRCをイメージしたブルーのボディカラーに大型ダブルウイングリアスポイラーも選べる最強セダンを2000台限定で販売。今回のモデルはWRCのスバルファンにはたまらない仕様。ボディカラーがブルーならインテリアにもブルーを配し、フロントシートもスバル・ワールド・ラリー・チーム&STiロゴ入りのブルーが採用されているこだわりぶり。

WRCマニアにはたまらない限定モデル

スバル インプレッサWRX-RA STi リミテッド インパネ|ニューモデル試乗 スバル インプレッサWRX-RA STi リミテッド フロントシート|ニューモデル試乗
↑メーターやセンターパネルもブルー。チタン製シフトノブも選ぶことができる(左)色鮮やかなブルーを採用したフロンシートは体をしっかりサポートしてくれる(右)
フロントにもヘリカルLSDが採用され、安定感のあるダイレクトなハンドリングを実感することができる。ドライバーのステアリング操作により敏感に反応してくれるのだ。また、路面をしっかりと捕らえフロントの剛性感も確実に向上しているという印象を受ける。

軽量が売りでもあるタイプRA。リミテッドは快適装備によって20kgの重量アップとなっているが、タイムを争わなければ心配無用。

あらゆる部分においての完成度の高さはすでに定評のあるインプレッサ。限定モデルならではのシリアルナンバーも印字され、今回の限定モデルもマニアにはたまらないモデルだろう。

主要諸元のグレード WRX-RA STi リミテッド
駆動方式 4WD
トランスミッション 5MT
全長×全幅×全高(mm) 4350×1690×1405
ホイールベース(mm) 2520
車両重量(kg) 1260
乗車定員(人) 5
エンジン種類 水平対向4DOHCターボ
総排気量(cc) 1994
最高出力[ps/rpm] 280ps/6500rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 36.0kg-m/4000rpm
10・15モード燃費(km/L) 10.0
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/60
車両本体価格 242.9~303.9万円

コンセプト 5点
フィニッシュ 5点
前席居住性 5点
後席居住性 5点
内装の質感 5点
取り回し 5点
操作系の使い勝手 5点
ラゲージルーム 5点
パワー感 5点
トルク感 5点
加速性能 5点
乗り心地 5点
操縦安定性 5点
高速安定性 5点
しっかり感 5点
ブレーキ性能 4点
環境対策 4点
燃費 3点
ステータス 5点
コストパフォーマンス 4点
得点合計 94/100