マツダ アクセラ (松本英雄)【プロトタイプ試乗】
2013/10/08
今回試乗したハッチバックのアクセラスポーツ。シャーシ剛性が高く仕上がりは極めて良好。ハッチバックとして高いポテンシャルを持つ
気持ちよく、そして不安なく走れるハッチバック
1.5L車は静粛性、パワーとも期待以上の仕上がり
今秋より北米から順次導入が始まる新型アクセラのプロトタイプに試乗した。アクセラにはハッチバックとセダンがあるが、今回はハッチバックのアクセラスポーツ SKYACTIV-G 1.5L ATと2L AT、2L MT(欧州仕様)の3タイプに乗った。
乗ってすぐ、ステアリング、シート、ペダルのレイアウトが直線上に位置していて、スポーツカーの要所を十分に押さえていることがわかる。
兄貴分にあたるアテンザに比べダッシュパネルが低くセットされている分、空間が広く感じられる。インテリア各部の質感はまずまずだが昨今のレベルからすると普通だ。
スタートボタンを押してエンジンを始動する。アイドリングの振動は、エアコンが動作していてもひとクラス上の静粛性だ。
アクセルを少し深く踏み込み発進する。ググっと引っ張るトルクは1.5Lの排気量を意識させないくらい力強い。更に踏み込むと運転席は「フォォォォ」というハーモニックで心地よいエンジンサウンドに包まれる。
不快なバイブレーションもなく仕上がりは極めて良好だ。何よりもシャーシ剛性が高い。走り出しから高速域までサスペンションがしっかりと路面を追従している。土砂降りでも、路面をしっかり踏みしめてくれ安心感がある。
気持ちよく不安なく走れるハッチバック
2LのAT仕様は1.5Lに比べ、サスペンションの仕上がりは近いが、エンジンが重い分フロントヘビー感は否めない。
トルクは十分に厚く、ATも良い。しかしアイドリング時の振動など“質”の面では、1.5Lより排気量が大きいというアドバンテージは生かされていない。
欧州仕様の2Lの6MTは、スポーツ仕様と思えば楽しめるがエンジンの振動や音は荒く乗っていて疲れる。MTのシフトフィールは剛性感がありとても良い。
プロトタイプだが気持ちよく不安なく走れるハッチバックとして、かなりポテンシャルが高い。
SPECIFICATIONS
グレード | SKYACTIV-G 1.5 | SKYACTIV-G 2.0 | SKYACTIV-D 2.2 |
駆動方式 | FF | ||
トランスミッション | AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4660×1795×1470 | ||
ホイールベース(mm) | 2700 | ||
車両重量(kg) | ― | ― | ― |
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | 直列4DOHC | 直4DOHC+ディーゼルターボ | |
総排気量(cc) | 1496 | 1997 | 2188 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 82(111)/6000 | 114(155)/6000 | 129(175)/4500 |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 144(14.7)/3500 | 196(20.0)/4000 | 420(42.8)/2000 |
JC08モード燃費(km/L) | 19.4 | 19.0 | ― |
ガソリン種類/容量(L) | レギュラー/51 | 軽油/51 | |
車両本体価格(万円) | ― | ― | ― |
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