走りもデザインもエコスタイル

  • マツダ プレマシー 走り|ニューモデル試乗
  • マツダ プレマシー インパネ|ニューモデル試乗
  • マツダ プレマシー 2列目シート|ニューモデル試乗

PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

真の正常進化を目指して

使い勝手に優れるスライドドアを装備しながら、高い走行性能をもち、国内外でヒットしたマツダのMクラスミニバン。サイズは旧型とほぼ同じ。搭載するエンジンは直噴の2L直4、FF車には5AT、近日投入予定の4WD車には4ATを組み合わせる。マツダ自慢の環境技術『i-stop』も20Sと20Eに標準設定する。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

次のマツダの進化が見える

ミニバンといえど走りにこだわるのが「マツダ流」。キビキビとしたハンドリングが従来の味つけだったが、新型はひと味違う。ステアリングに対する応答の正確さは継続しているが、コーナリング時にも頭部が過剰に振られないことで非常に素直な走りが味わえる。次世代のマツダの方向性が感じ取れる。
  • マツダ プレマシー 2列目中央シート|ニューモデル試乗
  • マツダ プレマシー エンジン|ニューモデル試乗
  • マツダ プレマシー ホイール|ニューモデル試乗

SPACE室内空間の広さや演出を解説

2列目の快適性が大きく向上

シートのサイズアップや走りの味つけの変更により、着座時のゆったり感、走行時の身体の振られの減少など2列目の快適性が大きく向上した。インパネの質感などはまだまだ進化の余地があるが、すっと手を伸ばしたところにあるシフトなど、基本となるドライビングポジションは非常にしっくりくる。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

使い勝手と走りを両立した人に

プレマシーは世界100カ国以上で販売、この数字はミニバンとしては世界的にも珍しい。ここまで人気が高いのも走行性能と使い勝手の良さが評価されているからだろう。平日は奥様の足として、お父さんがハンドルを握る休日のロングドライブでも決して「退屈」しない走りがこの車の持ち味である。

SPECIFICATIONS

グレード 20S
駆動方式 FF
トランスミッション 5AT
全長×全幅×全高(mm) 4585×1750×1615
ホイールベース(mm) 2750
車両重量(kg) 1500
乗車定員 7人
エンジン種類 直4DOHC
総排気量(cc) 1998
最高出力 110kW(150ps)/6200rpm
最大トルク 186N・m(19.0kg-m)/4500rpm
車両本体価格 179.9万~231.4万円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

総合評価18/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
オーディオがレス仕様なのは最近の傾向。新しい取り組みとしてはメーカーオプションのバックカメラ&4スピーカーに注目。種類の豊富なディーラーオプションナビとの組み合わせを考慮した設定だ
SAFETY(安全性)4/ 5
DSC(横滑り防止装置)は最上級グレードの20Sと20Eに標準装備。評価したいのは全席に3点式シートベルトを装備した点。たとえ2列目中央が補助席的でもおろそかにしない点は高く評価すべきだ
ECO(環境性能)5/ 5
エコ(環境)技術は新型の重要なアピールポイント。全グレードで平成17年度基準排出ガス75%を達成。20Sと20Eの電動スライドドア付き車両は平成22年度燃費基準+25%を達成。エコカー減税に対応する
MILEAGE(燃費)3/ 5
10・15モード燃費は16.0km/L。i-stopはアクセラに装着されているものからさらにチューニングを施し、アイドリングストップも長く利くようにしてあるそうだ。ガソリンはレギュラー仕様で家計に優しい
VALUE(バリュー)4/ 5
重量増により走りや燃費性能にも影響が出やすいスライドドアにこだわり、技術力でネガな部分を消したのがプレマシー最大のポイント。DSCの設定など安全装備の充実度も進化のポイントだ
写真:篠原晃一 文:高山正寛