見た目と走りはスポーティな味付けだが静粛性が高く同乗者も快適なステップワゴン“Modulo X”
カテゴリー: ホンダの試乗レポート
2019/02/18
ファミリーユースにスポーティさを加えたモデルが“Modulo X”
現行型のステップワゴンが登場したときは、性能を気にするよりも荷物が積めて家族で使う車だ、という印象が強かった。
それはステップワゴンが作り出した世界観であったが、そこに少々やんちゃなエッセンスを加えたのが“Modulo X”である。
Modulo Xは、加飾に引き締まった素材や色を追加している。
雰囲気が精悍なだけのモデルという印象もあるが、ホンダのエンジニアが自動車に乗る楽しさを追求して世の中に送り込んだ商品だ。
5ナンバー幅とは思えない安定感で運転して楽しい! かつ同乗者は快適な乗り心地
HYBRID Modulo Xとガソリン Modulo Xの大きな違いはホイールサイズである。
純正の良さを保ちつつスポーティにするためにホイールサイズを吟味していて、ガソリンモデルは17インチでハイブリッドは16インチとなっている。
まず市街地で試乗だ。
全幅は1700㎜を切るので、本当に運転しやすい。
フロントタイヤとフェンダーの位置がどこにあるのかわかりやすく、狭い道を切り返して曲がるときなどリアも把握しやすい。
専用のサスペンションは、標準よりも硬め。
人によっては硬すぎると感じるが、ハンドリングは軽快で意のままに操れる。
正直ちょっと硬いかな? と思っていたが高速に入ったらこれが思った以上に調子がいい。
ハイブリッドモデルは、発進時にフル加速をするとエンジンンノイズが気になるが、通常の走行における静粛性は高い。特に高速は加速するフィーリングを含めて静かだ。
首都高速のくねくねした道でも安定した走行が可能。5ナンバー幅のトレッドとは思えないほどだ。
専用のエンジンアンダーカバーは空力に効果がある。
外からは見えない装備であるが、走行安定性を高めるには必要との判断であろう。
ホンダのハイブリッドシステムは、モーターが大きくしゃしゃり出る場面が少ない。そのため、急なトルクの立ち上がりもなく扱いやい。
しかし、アクセルをグッと踏めば大きくアシストしてくれる。街中ではエンジンの負荷を減らしてモーター走行をし、静粛性に富んだドライバビリティを演出する。
最も個人的に良いと感じたのは、中速から高速での乗り心地だ。
特に後部席に座ると、運転席や助手席よりも静かで快適だ。
家族の車は後席の快適性が重要であるから、理にかなっている。
ドライバーは意のままに楽しく走り、家族は快適に移動する。これがステップワゴンの基本的な使命であると思う。
【SPECIFICATIONS】※試乗車
■グレード:HYBRID Modulo X Honda SENSING ■乗車定員:7名
■エンジン種類:直列4気筒DOHC+モーター ■総排気量:1993cc
■最高出力:107(145)6200 [kW(ps)/rpm]
■最大トルク:175(17.8)/4000[N・m(kgf・m)/rpm]
■モーター最高出力:135(184)5000-6000 [kW(ps)/rpm]
■モーター最大トルク:315(32.1)/0-2000[N・m(kgf・m)/rpm]
■駆動方式:2WD ■トランスミッション:CVT
■ガソリン種類/容量:レギュラー/52(L)
■JC08モード燃費:-
■車両価格:399万6000円~(税込)
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