ホンダ シビック 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: ホンダの試乗レポート
2009/05/28
※この記事はカーセンサー関東版40号(2000年10月26日発売)に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
まるでミニバンのような「21世紀のコンパクトカー」
↑1.5L+CVTが生み出す走りは、自然でリニアな感じのレスポンス(左)これまでのシビックにはない彫刻的なエクステリアデザインを採用した(右)
9月にフルチェンジしたシビックシリーズは、5ドアのシビックと4ドアセダンのシビックフェリオの2シリーズになった。先代まであった3ドアはヨーロッパ生産車となっている。
新型シビックシリーズの開発コンセプトは「21世紀のコンパクトカー」。新しいカタチのファミリィカーとしての楽しさと快適さを追求している。これまでのシビックがもつスポーツイメージからの転換だ。 5ドアボディは全高を高くし、床面がフラットなのが特徴。良さは何と言っても居住空間が広いこと。また、頭上はたっぷり広く、フロントとリアシートの間はウォークスルーもできる。まるでミニバンのようだ。リアのドアポケットにはペットボトルが入るスペースまである。
スポーツ性より居住性を重視。のんびり走りたいシビックファンへ
↑シビックのゲート式シフトレバーはセンターパネルに内蔵されている(左)リアシートをノーマルの状態にしても広い空間を確保するラゲージスペース(右)
エンジンは1.5Lと1.7L。FFと4WDが用意される。1.5Lエンジンには2タイプがあるが、注目はリーンバーン方式を採用した105psエンジンで、ホンダが開発したCVTと組み合わされる。ちなみにCVTの走行モードはL、S、Dの3ポジション。
Dレンジでスタートすると、自然でリニアな感じのレスポンスだ。これまでのCVTのようにエンジン回転だけ上昇し、そのあとに車速が上がっていくということもない。1.7Lモデルにも試乗したが、130ps+CVTの走りは、0→100km/h加速でも1.5Lとの差はほとんどなかった。中間加速でのトルクはさすがに1.5Lよりも太めだが、あえて1.7Lを選択するメリットは少ないといえる。5ドアモデルは居住性重視の、ファミリィのための車だ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | iE |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | CVT |
全長×全幅×全高(mm) | 4285×1695×1495 |
ホイールベース(mm) | 2680 |
車両重量(kg) | 1170 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4SOHC |
総排気量(cc) | 1493 |
最高出力[ps/rpm] | 105ps/5800rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 14.2kg-m/4200rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 19.4 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/50 |
車両本体価格 | 154.8万円 |
石川真禧照の責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 3点 | ブレーキ性能 | 3点 |
フィニッシュ | 3点 | 操作系の使い勝手 | 3点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 3点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 4点 |
後席居住性 | 4点 | パワー感 | 3点 | 高速安定性 | 4点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 3点 | トルク感 | 3点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 3点 |
得点合計 | 67/100 |
ホンダ シビック 【プレイバック試乗記】/試乗レポート
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