走り屋の心にグッとくる、革新的コンパクト

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PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

予定どおりにターボ車を追加

2010年6月9日のジューク登場時に「秋にはターボ車を追加」と告知済みだったモデル16GTと16GT FOURを追加、新開発の1.6L直噴4気筒DOHCターボにCVTを組み合わせ搭載する。駆動方式はグレード名からもわかるようにFFと4WDを設定。特に「トルクベクトル式」と呼ばれる新型の4WD機構は注目だ。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

いい意味でかなり「ヤンチャ」

まずエンジンが凄い。スペック上は低回転域からフラットなトルクを発生するが、とにかくターボのグッとくる伸びを体感できる。またスポーツモードにするとCVTがまるでマニュアル車のようにシフトアップするように制御される。シフトダウン時のブリッピング機能も搭載するので素早い変速を楽しめる。
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SPACE室内空間の広さや演出を解説

16GTならではの演出がいい

インテリアの基本デザインは1.5Lの上級グレードである15RXと同等。ただしインテリジェントコントロールディスプレイ内の専用表示(ターボブーストや前後G)、メーター内のトルクベクトル配分表示など16GTならではの“演出”はキャラクターに合っている。シート表皮もワンランク高いスエード調を採用する。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

本命登場で1.5Lユーザーは嫉妬?!

そもそも価格差はあるのに、見た目はそれほど変わらない。しかし16GTの中身は1.5L車とは別物と言えるほどのスポーツマインド炸裂の一台。これを企画した人は相当の「走り屋オタク」じゃないだろうか、と思うほど面白い車に仕上がっている。昔結構走り屋だった40代以上の人にオススメですよ。

SPECIFICATIONS

グレード 16GT FOUR
駆動方式 4WD
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 4135×1765×1570
ホイールベース(mm) 2530
車両重量(kg) 1380
乗車定員 5人
エンジン種類 直4DOHCターボ
総排気量(cc) 1618
最高出力 140kW(190ps)/5600rpm
最大トルク 240N・m(24.5kg-m)/2000〜5200rpm
車両本体価格 218万9250円~245万1750円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する(※点数は標準車のものです)

総合評価13/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
オーディオなど基本装備は15RXと同等。インテリジェントディスプレイの専用表示や、メーター内のトルク配分表示など16GTなら ではの“演出”は車のキャラクターに合っている
SAFETY(安全性)3/ 5
ALL MODE4×4-iシステムを搭載しているのでVDC(車両安定デバイス)は付いているだろうと思っていたが実はFF車にも標準装備。正直よかった!この勢いで1.5L車にも設定してほしいものだ
ECO(環境性能)2/ 5
2007年度排出ガス基準は50%低減で星3つ。2010年度燃費基準は新技術を数多く搭載している割に1.5Lよりさらに悪い+5%と 何とも奥歯に物が挟まったような印象。輸入車を見習ってほしい
MILEAGE(燃費)2/ 5
1.6Lでこれだけのパフォーマンスを実現したのであまり強くは言いたくないのだが、14.0㎞/Lというのは1.5L車に比べ落ちすぎ。ハイオク仕様というのもランニングコストを考えるとおサイフが痛い
VALUE(バリュー)4/ 5
価格は上がったが17インチアルミホイールや安全装備が充実したので1.5Lに比べればお買い得度は高い。欲を言えばキセノンランプくらいは標準装備したいところだが、走りの楽しさを考えれば十分か
写真:篠原晃一 文:高山正寛