自然にも、お財布にもやさしいエコマーチ

  • 日産 マーチ 走り|ニューモデル試乗
  • 日産 マーチ アイドリングストップ|ニューモデル試乗
  • 日産 マーチ インパネ|ニューモデル試乗

PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

初代からのDNAをさらに進化

4代目となる新型は、初代から続くフレンドリーというコンセプトを受け継ぎ、クラストップのエコ性能を身につけたのがポイント。搭載するエンジンは新開発の1.2L直3、これにジュークなどにも搭載される副変速機付きCVTを組み合わせる。駆動方式はFFのほかにモーターアシスト方式による4WDを設定。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

1.2L直3とは思えない走りの良さ

偏見と言われるかもしれないが、直3ってどうなんだ、という気持ちだった。しかしそれは無用の心配だった。3名乗車&機材満載での試乗だ ったが、高速走行時の直進安定性の高さや追い越し加速も楽々。確かに3気筒特有の音はあるが、気になる“音質”ではない。エコだけじゃない走りの良さも魅力だ。
  • 日産 マーチ フロントシート|ニューモデル試乗
  • 日産 マーチ 2リアシート|ニューモデル試乗
  • 日産 マーチ エンジン|ニューモデル試乗

SPACE室内空間の広さや演出を解説

前席最高、でも後席30分?

見晴らしが良く、取り回しがしやすい。収納も多く、別に女性向けというわけではなく、使い勝手も優れている。シートは前席の出来が最高! サイズは小ぶりだがしっかりと面で腰周辺を支えてくれる。これはもはや欧州車といい勝負である。一方、後席は座面長が足りず30分程度でギブアップしてしまいました。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

かわいいし、燃費もいいし最高

一目で愛着がわくデザインやカラーリング、低燃費でおサイフにもやさしいし、運転も楽々。女性にぴったりのコンパクトカーであることは言うまでもない。とにかく今、売れまくっているそうなので、もし差別化を図りたいならもう少しシックな装いをもつオーテック製のボレロを選ぶというのもありです。

SPECIFICATIONS

グレード 12G
駆動方式 FF
トランスミッション CVT
全長×全幅×全高(mm) 3780×1665×1515
ホイールベース(mm) 2450
車両重量(kg) 960
乗車定員 5人
エンジン種類 直3DOHC
総排気量(cc) 1198
最高出力 58kW(79ps)/6000rpm
最大トルク 106N・m(10.8kg-m)/4400rpm
車両本体価格 99.96万~164.43万円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

総合評価17/ 25
EQUIPMENT(装備)2/ 5
オーディオレス仕様(4スピーカーは標準)なので自分の好みでナビやオーディオを選ぶ。オートエアコンは12Gのみの設定。ほかにオートライトシステムやプッシュ式エンジンスターターも装着される
SAFETY(安全性)2/ 5
残念ながらVDC(横滑り防止装置)の設定は一切なし。法律で規制されるより前倒しの2012年には対応させるとのことでひと安心だが、正直今のタイミングで欲しかった。HIDランプの設定がないのも残念
ECO(環境性能)5/ 5
エコマーチのコピーは伊達じゃない。全グレードで平成17年基準排出ガス75%と平成22年度燃費基準+25%を達成。試乗した12Gの場合、6万9700円のエコカー減税と最大25万円の補助金優遇が受けられる
MILEAGE(燃費)5/ 5
アイドリングストップ機構が付いた12Gと12Xは26.0km/Lを達成。2時間近く走って実走燃費は19.2km/L、節約できたガソリン量は358ml。つまりペットボトル小サイズ分節約、これは凄い!
VALUE(バリュー)3/ 5
売れ筋は中間グレードの12X(122.955万円)に落ち着くだろうが、価格の割には装備面で若干物足りない部分もある。グローバル生産で日本のユーザーにどんなメリットがあるのかがわかりづらい
写真:篠原晃一 文:高山正寛