▲これまで何度も本気で買いたいと思ってきたマクラーレンだが、570GTには今までにないくらい激しい衝動を覚えた。残る障害は2700万円オーバーの価格だけである ▲これまで何度も本気で買いたいと思ってきたマクラーレンだが、570GTには今までにないくらい激しい衝動を覚えた。残る障害は2700万円オーバーの価格だけである

預金残高を二度見したくなるスーパースポーツカー

乗り心地が驚くほどよくて視界も良好なマクラーレンは、スーパースポーツカーとしては日常的な使い勝手がバツグンに優れていることで知られているものの、マクラーレンという名前と先鋭的なスタイリングのおかげで、一部の裕福な奥さま方からは「ちょっと過激すぎるんじゃないかしら。ウチはもう少しシックなアストンマーティンにしましょ! 」なんて横やりが入ることが少なくないらしい。

そんな先入観を少しでも和らげるべく誕生したのが、新作の570GTである。

マクラーレンからは570Sというモデルがリリース済みだが、570GTでは乗り心地をさらに快適にした他、ルーフからなだらかに下降するファストバックのテールゲートを採用することでキャビン後方にもラゲージースペースを確保。1~2泊程度の小旅行にも対応できるグランツーリスモに仕立て直されたのである。

スプリングをやや柔らかめに設定したというサスペンションは、もともと快適な570Sよりもさらにしなやかな乗り心地を570GTにもたらした。それでいながらハンドリングはマクラーレンの名に恥じないもの。実はステアリングのギア比もややスローに改良したそうだが、特別なテクニックを持たない私の腕前にはこの方がしっくりときたくらいだ。
 

▲サスペンションやステアリングシステムは快適性を向上させるためチューン。デッキとバルクヘッドの間にノイズを軽減させる軽量素材を装着している ▲サスペンションやステアリングシステムは快適性を向上させるためチューン。デッキとバルクヘッドの間にノイズを軽減させる軽量素材を装着している
▲クーペより静粛性の高いエグゾーストシステムやパーキングセンサーなど、より快適性を高めている。インテリアはラグジュアリーとスポーツから選択可能に ▲クーペより静粛性の高いエグゾーストシステムやパーキングセンサーなど、より快適性を高めている。インテリアはラグジュアリーとスポーツから選択可能に
▲フロントスペース(150L)だけでなく、リアガラスハッチからアクセス可能なレザー張りのツーリング・デッキ(220L)を採用。ハッチは右ハンドルでは左側、左ハンドルでは右側から開く ▲フロントスペース(150L)だけでなく、リアガラスハッチからアクセス可能なレザー張りのツーリング・デッキ(220L)を採用。ハッチは右ハンドルでは左側、左ハンドルでは右側から開く

【SPECIFICATIONS】
■グレード:570GT ■乗車定員:2名
■エンジン種類:V8DOHCターボ ■総排気量:3799cc
■最高出力:570/7500[ps/rpm]
■最大トルク:600/5000-6500[n・m/rpm]
■駆動方式:MR ■トランスミッション:7DCT
■全長x全幅x全高:4530x2095x1201(mm) ■ホイールベース:2670mm
■車両価格:2752.7万円

text/大谷達也
photo/マクラーレン・オートモーティブ