ランドローバー レンジローバー (島下泰久)【海外試乗】
カテゴリー: ランドローバーの試乗レポート
2013/02/12
快適で、速くて、道を選ばず、世間の扱いも丁寧で…と、まさにすべての望みがかなう車。それだけに乗り手には“品格”のようなものが求められるけれども、この車は乗っていると自然に振る舞いが変わってくる。誰でも“そういう人”になれるのがスゴい
キング・オブ・SUVがさらにその一歩先へ
SUV世界初、オールアルミボディを採用
SUV世界初のオールアルミボディの採用をはじめ、徹底的な軽量化を断行した新型レンジローバーは、優に300kg以上にも及ぶ大幅な減量を実現している。実際、乗ると身のこなしは明らかに軽く、フットワークの面ではロール感がグンと抑えられているし、加速感だって従来と同じV型8気筒5Lエンジンでも、8速ATの採用もあり、従来とはまったく異なる軽やかな印象をもたらしている。スーパーチャージドになると、冗談抜きにフル加速では身体がのけ反るほどだ。
さらなる進化でさらなる高みへ
一方でレンジローバーのウリである快適性はといえば、こちらもしっかり進化しているのだから嬉しくなる。まず驚かされるのが静粛性の高さ。風切り音もロードノイズも大幅に低減されて、最初エッと思うぐらい静かなのだ。そして乗り心地も極上。軽くはなっても特有の重厚感、しっとり感は失われていない。
アイデンティティであるオフロード性能も、現状維持ではなく一層進化している。テレインレスポンスにはオートモードが備わり、路面状況などを読み取って最適設定してくれる。ホイールトラベルもより長くなり、どんな道、いや道のないところでも余裕で突き進むことができる。
そんな具合で、とにかくすべてが進化しているのが新型レンジローバー。インテリアの質も高まったし、一見代わり映えのしないデザインも、実物を見るとちょっと軽やかな印象で悪くない。
SUVの王様は、さらなる高みへと達した。
SPECIFICATIONS
グレード | RANGE ROVER(5L SC) | ||
駆動方式 | 4WD | ||
トランスミッション | 8AT | ||
全長×全幅×全高(mm) | 4999×1983×1835 | ||
ホイールベース(mm) | 2922 | ||
車両重量(kg) | 2330 | ||
乗車定員(人) | 5 | ||
エンジン種類 | V8DOHCスーパーチャージド | ||
総排気量(cc) | 4999 | ||
最高出力[ps/rpm] | 510/6000-6500 | ||
最大トルク[N・m/rpm] | 625/2500-5500 |
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