ルノー トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール【ニューモデル試乗】
カテゴリー: ルノーの試乗レポート
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2011/07/29
現代風ボーイズレーサーの降臨
↑ルノー・スポールをベースに、ゴルディー二専用の2ホワイトストライプやブルーの17インチアロイホイール、ドアミラーカバー、白塗りのリアスポイラーを装着。シャーシはトゥインゴ ルノー・スポール(RS)がサーキット走行を前提とした“シャシーカップ”を採用しているのに対し、ゴルディー二RSではスポーツと快適性を考慮した“シャシースポール”としている
新たにルノートゥインゴのスポーツバージョンとして追加されたモデルには、往年の名レーサー、アメデ・ゴルディーニの名が冠されている。ボディカラーはオリジナルのブルーマルトのみ。また前後に貫かれる2本のストライプにはゴルディーニの「G」マークがキレイにちりばめられている。この車は限定車ではないがシリアルナンバープレートがインストルメントパネル下に用意され、ステアリングホイールやシフトノブ、コラム上のタコメーターなど、随所にゴルディーニブルーを配したオリジナルパーツで飾られている。
195/40R17という扁平タイヤはボディと同色のホイールに見事にマッチする。エンジンは134psを発揮する1.6Lの直列4気筒。トランスミッションは5速マニュアルのみの設定。価格は245万円となる。
↑トゥインゴRSと同じ最高出力134ps/6750rpm、最大トルク16.3kg-m/4400rpmを発生させる1.6&5速MTを搭載(左) インテリアにはゴルディー二専用の2本のホワイトストライプをステアリングに、タコメーターやシフトノブブーツ、ドアパネルなどにゴルディー二ブルーの彩色が施される。さらにカタログモデルとしながらもGORDINIロゴやシリアルプレートをシフトノブに装着(右)
街中から高速まで自在な走りが楽しめる
このゴルディーニの最大のアピールポイントはキビキビとした走りである。昨今、衝突安全対策やパッケージ重視のボディ大型化で、いわゆる「走って楽しいコンパクトカー」を見つけることが困難になってきているが、この車の走りは速度域においてもストレスを感じることはまったくない。快活な走りを支えている大きな要因として、独特のサスペンションセッティングが挙げられる。これは「シャシースポール」と呼ばれるもので、ガチガチのサーキット仕様というよりは一般道走行も考えられた奥の深さが魅力。さすがに扁平率40のタイヤにとって粗い路面の突き上げは厳しいものの、高速域においては快適ですらある。
唯一と言っていいリクエストは6速の用意。トルクの太いパワーユニットだけに、100km/h走行で3200rpmという回転数はややもったいない。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | ゴルディーニ ルノー・スポール | |
全長×全幅×全高(mm) | 3610×1690×1460 | |
車両重量(kg) | 1120 | |
エンジン種類 | 直列4気筒 DOHC | |
総排気量(cc) | 1598 | |
最高出力[ps/rpm] | 134/6750 | |
最大トルク[Nm/rpm] | 160/4400 |
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