新しいフロントマスクが最大の変更点

  • アウディ A4 走り|ニューモデル試乗
  • アウディ A4 リアスタイル|ニューモデル試乗
アイドリングストップとエネルギー回生システムを標準化。JC08モードは2.0TFSIが13.8㎞/L、2.0TFSIクワトロが13.6㎞/Lに向上している
アウディの主力モデル、A4がデビュー約4年にして初のフェイスリフトを行った。とは言え、スペック上の変更点は多くはない。一番の変化はヘッドランプやグリルなど全面的な変更が施されたフェイスデザイン。それにあわせてリアビューも細部の意匠が変更されている。

インテリアの造形は変わらない。しかしながらハイグロスブラックのパネルを使い、クロームの装飾を増やして上質感を高めている。それでは中身はと言えば、こちらはアイドリングストップやEPS(電動パワーステアリング)の搭載がトピック。燃費は2割も向上している。また、車線を逸脱した際に進路を自動修正するアクティブレーンアシストも新たに設定された。

ラインナップは2.0TFSI、その4WD版となる2.0TFSIクワトロ、そして最高峰S4の3モデル。いずれにもセダンとアバントを用意する。

本当の進化はスペック表には書いていない

  •  アウディ A4 インパネ|ニューモデル試乗
  • アウディ A4 シート|ニューモデル試乗
スイッチ類のデザインを変更した。ハイグロス仕上げのパネルとコントロールスイッチ回りに細いクロームトリムを新たに採用
従来の見た目が古くなっていたとは思わないし、新しい顔が前より魅力的かと言われると正直言って疑問。何をそんなに急いで、培ってきたデザインを陳腐化させようとしているんだろう?

そんな風に見た目は疑問符付きだったのだが、乗ったら驚いた。突っ張っていたサスペンションが格段にしなやかに。同時にステアリングフィールも、しっとりと心地良いものに進化して、総じて乗り味がグッと上質に進化していたからだ。カタログにはないが、実は燃費向上のためエンジンの制御系、そしてギア比は変更されている。けれども元々低中速域の充実したエンジン特性だけにネガは皆無。高速巡航時などは静粛性向上という恩恵も受けられるはずである。

十分以上の性能を発揮するだけでなく、情感のある乗り味をも手に入れた新型A4。実は見た目より中身こそが大きく進化していたのである。

SPECIFICATIONS

主要諸元のグレード A4 2.0TFSI quattro
全長×全幅×全高(mm) 4720×1825×1440
車両重量(kg) 1680
エンジン種類 直4DOHCターボ
総排気量(cc) 1984
最高出力[ps/rpm] 211/4300-6000
最大トルク[Nm/rpm] 350/1500-4200
車両本体価格 523万円
Tester/島下泰久  Photo/向後一宏