フォルクスワーゲン パサート/パサートバリアント【ニューモデル試乗】
カテゴリー: フォルクスワーゲンの試乗レポート
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2011/06/29
ゴルフを凌ぐ燃費と、ゆったりとしたパッケージ
↑ブレーキランプには視認性の高いLEDを採用。ヘッドライトもオプションのバイキセノンライト(15万7500円)には15個のLEDを用いたポジションランプが備わる
フォルクスワーゲンの上級モデルに位置するパサートがモデルチェンジを行った。今回のモデルチェンジの最大のポイントは、ずばりエコである。エンジンをあえて1.4Lに絞り、大きなボディとの意外なマッチングを強調。122psを発揮する直列4気筒ターボエンジンは、弟分のゴルフコンフォートラインに搭載されているものと同じだが、新たに「Start/Stopシステム」と呼ばれるアイドリングストップ機構と、ブレーキエネルギー回生システムを搭載することで、18.4km/L(10・15モード燃費)という驚異的な好燃費を獲得している。
よりシャープになったエクステリアは4本のクローム・ラテラルバーをもつフロントグリルが特徴的。ボディタイプはセダンおよびバリアントと呼ばれるワゴンの2タイプ。グレードは装備の違いによりコンフォートラインとハイラインが用意されている。
↑水平基調のダッシュボードは中央にアナログ時計を配置。ステアリングなどからドライバーの集中力低下を検出して休憩を促す、ドライバー疲労検出システムも備える(左) 直噴シングルチャージャーの1.4TSIに7速DSGを組み合わせ2LのNAエンジン並みのパワーを獲得。10・15 モード燃費18.4km/Lを達成し、エコカー減税75%にも対応した(右)
コレ一台でどこにでも行ける!?
新型パサートの走りはバツグンだ。小排気量エンジンに無理を強いていると思ったら大間違い。低回転から最大トルクを発揮する巧みなセッティングにより、市街地の発進から高速における追い越しまで、まったくストレスを感じることはない。またエンジンが軽い分だけ感覚的にも全ての操作が楽であり、ボディの大きさを忘れそう。短時間で様々な走りを試してみたが、車載燃費計の平均値は12.2km/Lと上々だった。
エクステリアも嫌味がなく印象は華美ではなく上質。ハイラインのナパレザーシートは魅力的だが、コンフォートのファブリックも悪くない。セダンでもラゲージは十分に広いが、40kg重いバリアントのほうが走りに落ち着きがある。それでも車両重量はわずか1470kg! 僕のオススメはバリアントのコンフォートライン。これならばかなり長く付き合えそうだ。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | コンフォートライン | |
全長×全幅×全高(mm) | 4785×1820×1530 | |
車両重量(kg) | 1470 | |
エンジン種類 | 直列4気筒DOHCターボ | |
総排気量(cc) | 1389 | |
最高出力[ps/rpm] | 122/5000 | |
最大トルク[Nm/rpm] | 200/1500-4000 | 車両本体価格 | 346万円 |
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