見た目は“クール”で走りは“ホット”。だから自分を“彩れる”

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コンセプト

旧型よりも若干大型化。Bピラーレスで開放感UP

5年ぶりのモデルチェンジとなったCクラスサイズのスペシャリティクーペ。前モデルよりも全長で75mm、全幅で20mm、全高で49mmだけ大きくなって、Bピラーレスとなったことが新しい。

とはいえエクステリアの見た目は前作よりも引き締まったように思える。最新のEクラスにも通じる彫刻的なプレスラインがそう思わせる要因だろう。後席の居住性を高めるためにリアピラーは立ち気味となったが、前作の厚ぼったい印象が薄れ軽快感が増した。シルエットの優雅さでは旧型が上だ。

まず日本に上陸したのは2.6Lの240と3.2Lの320で、いずれもV6SOHCを積む。本国には5L V8のCLK500やご存じAMGのCLK55も存在するが、追って日本にもやってくるだろう。カブリオレは現行モデルが継続販売される。
室内&荷室空間

最新の空調にDVDナビ。盗難防止装置を装備

現行型Cクラスと同じホイールベース(2715mm)を手に入れたことで、室内空間、特に後席の居住性向上が新型の特徴だ。ルーフ後端の傾斜も緩やかになり、後席のヘッドスペースが増大している。もっとも、前席の有効室内高は数値上では若干低くなったが、それはCクラスセダンにも言えることで、実際に座ってみれば全く不満はない。

コックピットのイメージはセンターボードのあたりにそこはかとなくCクラスを感じさせるが、ドアトリムからつながる全体のデザインやクロームリングのメーターパネル、丸形のエアコン吹き出し口などの専用デザインパーツで、スポーティかつスペシャルな雰囲気を演出している。最新の空調装備やDVDナビ、盗難防止警報システムなど機能的にも十分満足できる仕上がりだ。
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ドライブフィール

街乗りに最適なエンジン。足回りは多少バタつく

試乗車は240。久しぶりに楽しいFR車に乗った。ノーズが意のままにスゥースッと向きを変える様はちっと古典的な印象もあるが、接地感やボディ剛性が現代の車だから、けっこう安心して楽しめる。ステアリングを戻す、アクセルを踏む、というタイミングがつかみやすいので頼れるという印象が強い。すべてに節度がある。

2.6Lエンジンは3000rpmを超えたあたりからもうすでにモリモリと最大限の力を出し始めるから、街中での扱いがラクなうえ、ちょっとその気になれば国産スポーツカーを煽ることだってできる。運転していて楽しいという意味で、最近のFR車の中ではトップクラスだ。

注文をつけるとすれば、街中での乗り心地か。足回りがハードすぎる印象はないが、時折バタバタと突き上げてくるのだ。
こんな人にオススメ
FRの楽しさを知りたい人にと言いたいところだけど、スポーツドライビングはこの車の本分じゃない。ファミリィ用のミニバンやワゴンがあって、夫婦でたまのドライブに使う、というのが理想かな。自分の趣味にはいくらでも投資したいと思っている人。余裕のある人にしか似合わないかもね。あとは有閑マダム。
SPECIFICATIONS
グレード 240
駆動方式 FR
トランスミッション 5AT
全長×全幅×全高(mm) 4640×1740×1415
ホイールベース(mm) 2715
車両重量(kg) 1560
乗車定員 4人
エンジン種類 V型6気筒SOHC
総排気量(cc) 2597
最高出力 125kW(170ps)/ 5500rpm
最大トルク 240N・m(24.5kg-m)/3000~4500rpm
車両本体価格 590.0万円
写真:芳賀元昌 文:西川 淳