トヨタ RAV4 【プレイバック試乗記】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
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2008/09/29
※この記事はカーセンサー関東版23号2000年6月22日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
新世代直噴エンジンとスーパーECTでスムーズな走りに
↑4WDの5ドア車はやや重いのだが、4ATのスーパーECTにより、それを感じさせないスムーズな走りを実現(左)全車背面スペアタイヤ仕様となる。クロカンへのこだわりの表現である(右)
ライバルとなる街乗り4WDが増えてきた中で、新しいRAV4はとても強い存在感を感じさせる。ワイドボディを採用してやや大きくなったことに加え、メリハリの利いたデザインを採用しているためだ。
今回、ボディが大きくなったことで室内の居住空間もグンと拡大されている。初代モデルは室内の狭さが大きなネックだったが、それを完全に解消している。エンジンは可変バルブタイミング機構VVT-iをもつ、4WD用が2Lの直噴(筒内直接燃料噴射システム)D-4で152ps、FF用が1.8Lのハイメカツインカムで125psとなる。
トヨタの直噴エンジンはコロナから採用が始まったが、RAV4の直噴エンジンはこれまでのものとは異なる、新世代1AZ-FSE型を搭載する。基本的なメカニズムは共通で、高効率な燃焼を実現することで、太いトルクと低燃費を両立させた。
使い勝手は5ドア車が優位だが、3ドアの軽快感も捨てがたい
↑センタークラスターはメッキのボルトで止められている。これは目新しい(左)D-4は国土交通省の認定制度「平成12年基準排出ガス25%低減レベル」を達成している(右)
まずはその4WD用の直噴から試乗した。4WDの5ドア車は車両重量が1300kg台で、2L車としてはやや重いのだが、それを感じさせないスムーズな走りが特徴だ。4ATのスーパーECTとの組み合わせもとてもうまく仕上げられている。1.8LエンジンのFF車は3ドア車に試乗した。4WDの5ドアに比べると約200kgも軽くなるため、走りに関しては2L車と比べても全く遜色がない。むしろ2L車を上回る軽快感を感じさせるほどだ。クロカン風のボディを持つRAV4でFF車を選ぶ意味がどれだけあるかについては疑問の余地もあるが、想像以上に楽しめるクルマともいえるのがRAV4の1.8L車だ。
使い勝手は5ドア車が優位だが、3ドアの軽快感も捨てがたい。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | L ワイドスポーツ 5ドア |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4145×1785×1705 |
ホイールベース(mm) | 2490 |
車両重量(kg) | 1350 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 直4DOHC |
総排気量(cc) | 1998 |
最高出力[ps/rpm] | 152ps/6000rpm |
最大トルク[kg-m/rpm] | 20.4kg-m/4000rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 14.0 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/57 |
車両本体価格 | 236.8万円 |
松下 宏の責任採点
コンセプト | 4点 | 取り回し | 4点 | 加速性能 | 4点 | ブレーキ性能 | 4点 |
フィニッシュ | 4点 | 操作系の使い勝手 | 4点 | 乗り心地 | 3点 | 環境対策 | 4点 |
前席居住性 | 4点 | ラゲージルーム | 4点 | 操縦安定性 | 3点 | 燃費 | 3点 |
後席居住性 | 4点 | パワー感 | 4点 | 高速安定性 | 3点 | ステータス | 3点 |
内装の質感 | 4点 | トルク感 | 4点 | しっかり感 | 3点 | コストパフォーマンス | 4点 |
得点合計 | 74/100 |
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