トヨタ マークX “+Mスーパーチャージャー”【特別仕様】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
2010/10/12
PERFORMANCE
モデリスタのコンプリートカー
トヨタ車の架装などを手がける“トヨタモデリスタインターナショナル”がチューンしたコンプリートカー。最大の特徴は専用のスーパーチャージャーとECU(車両用コンピュータ)の専用セッティングによる3.5Lエンジン。設定グレードは標準装備に準じたプレミアム系2種とスポーティな外観の350S。DRIVING
衝撃のパフォーマンス
素のマークXもよくできているが、足りなかったのは「背中を蹴飛ばされるような」瞬発力と切れめのない加速感。ノーマルに比べ42ps&12kg-mアップのスペック。特にスーパーチャージャーの特性を生かした低速域から発生するトルクの最大値は50kg-mを超え、もはやあのレクサスLF Aを凌ぐ数値だ。SPACE
もう少し“特別感”が欲しい
室内はノーマルと同じ。トヨタによれば「この手の車でシートなどを載せ替える人は徹底的にやるので、そこはあえてユーザーの意志にまかせた」と。つまりエンジンなどを含めたベースだけをしっかりと作ってあとはご自由に…ということだろう。それでももう少しスペシャル感は欲しかったのだが…。OWNERSHIP
欧州車と互角の勝負
ライバルは国産車ではなく欧州車。例えばBMW5シリーズなどと比較した場合、スペックは上だがお買い得感は高い(それでも500万円は超える)。今や国産車でFRセダンを作っているのはトヨタと日産くらい。FRの走りを堪能しつつより高い次元の走りを欲している人には魅力的な選択と言える。SPECIFICATIONS
グレード | 350S |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 6AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4730×1795×1415 |
ホイールベース(mm) | 2850 |
車両重量(kg) | 1580 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | V6DOHC+スーパーチャージャー |
総排気量(cc) | 3456 |
最高出力 | 265kW(360ps)/6400rpm |
最大トルク | 498N・m(50.8kg-m)/3200rpm |
車両本体価格 | 487万3000円~530万3000円 |
RATING
総合評価15/ 25 |
---|
EQUIPMENT(装備)2/ 5 |
試乗した350Sは6スピーカーのみのオーディオレス仕様。装備に関してはマークXのベース車にほぼ準じる形となる。もちろんメー カーオプションのHDDナビ(33万4950円~)も選ぶことができる | SAFETY(安全性)4/ 5 |
元々スポーティな仕様である350Sの場合、アクティブステアリングとVSC+TRCなどを統合制御するワンランク上のVDIMを標準装備。このほかにフルエアバッグやディスチャージヘッドランプも装備する | ECO(環境性能)3/ 5 |
チューニングパーツを架装工場内で組み上げたコンプリートカーの特性上、環境性能に関しては公表されていない。参考までにベース車の350Sの場合、平成17年度規準排出ガスは75%低減となる | MILEAGE(燃費)2/ 5 |
環境性能同様コンプリートカーということで10・15モード燃費は公表されていない。ベース車は10.2km/Lだが、並外れた驚異的な パフォーマンスと燃費はトレードオフの関係になるだろう | VALUE(バリュー)4/ 5 |
コンプリートカーでは実績のあるモデリスタ。何よりもトヨタグループなので品質も含めトータルバランスは抜群だろう。見た目の価 格は高いが、中身とその車の意味を考えれば決して高くはない |
トヨタ マークX “+Mスーパーチャージャー”【特別仕様】/試乗レポート
あわせて読みたい
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- VIP=セダンの時代は終わった!? ラージサイズミニバンの2列4人乗り仕様で、極上の贅沢を味わおう
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】
- 【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品
- 【名車への道】’14 BMW i8
- 本場ドイツの名門レース「DTM」が、再び注目を集めるワケ!【EDGE MOTORSPORTS】
- 新しいこだわりが凝縮されている、プジョー流PHEV 3008 ハイブリッド4【Car as Art !】