トヨタ ブレビス 【プレイバック試乗】
カテゴリー: トヨタの試乗レポート
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2009/11/24
コンセプト
小さなプレミアムセダンの新たなる選択肢
大きくない手頃なサイズの高級車として定評を確立したプログレのプラットホームをベースに、ほぼ同様のコンセプトで作られた新しい高級車がブレビス。トヨペット店で販売されるプログレに対し、トヨタ店で販売されるモデルである。プログレは極めて個性的な外観デザインの車だが、ブレビスは比較的オーソドックスな高級車デザインに仕上げられている。インテリア回りの仕様も品質感の高さは共通だが、ウォールナットパッケージのあるプログレとは異なる仕様が用意されている。
デザインや足回りのセッティングを中心にプログレとの違いが設けられ、「小さなプレミアムセダン」の選択肢を増やしたのが、ブレビス、といっていいだろう。
室内&荷室空間
兄弟車プログレ同様に密度の高いパッケージング
ブレビスは直列6気筒エンジンを縦置きに搭載し、FRの駆動方式を採用するなど、居住空間を確保するには苦しい基本レイアウトを採用する。にもかかわらず後席にも十分な居住空間が確保されたのは、プログレと同様に密度の高いパッケージングを採用したことによる結果だ。この効率的なパッケージングによって大人が後席に座っても窮屈な思いを感じることのない広さが確保されている。ただし、FR車ということで後席の床には大きなフロアトンネルがある。後席に3名が乗車すると、中央の席に座った人は足の置き場に困ることになる。ブレビスの居住空間は大人4名までが快適に乗れるものと考えるべきだろう。
なお、プログレにはないトランクスルーが設定されている。
ドライブフィール
セルシオにも共通する静粛性の高さとスムーズさ
ブレビスを走らせるとすぐに、その静粛性の高さとスムーズさによって、「ああこれはトヨタの高級車だな」という気持ちにさせられる。セルシオにも共通するようなトヨタ車ならでは、の走りのフィールがあるのだ。足回りは、単に乗り心地に優れるだけでなく、操縦安定性にも配慮した味付けとされている。
プログレと同じ2.5Lの直噴エンジンは、低速域から太いトルクを発生して余裕ある走りを示し、5速のスーパーECTとの組み合わせによって極めて滑らかな走りを実現している。この走りには何の不満も感じられない。
3Lエンジンを搭載したモデルならさらに余裕のある走りが可能となるが、実用的には2.5Lエンジンで十分だ。
こんな人にオススメ
2.5L車でも300万円を超える価格が設定されているだけに、ある程度年齢が高く、すでに子供が独立したような生活にゆとりのあるユーザーに似合う車である。こだわりを持って物を選ぶタイプのユーザーでも、インテリア回りの高い品質感などに満足できるはずだ。SPECIFICATIONS
グレード | Ai250 |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4550 x 1720 x 1460 |
ホイールベース(mm) | 2780 |
車両重量(kg) | 1520 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 直列6気筒DOHC |
総排気量(cc) | 2491 |
最高出力 | 147kW(200ps)/6000rpm |
最大トルク | 250N・m(25.5kg-m)/3800rpm |
車両本体価格 | 337万円 |
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