2ペダルMT|自動車なんでも用語集

2ペダルMT(つーぺだる・えむ・てぃー)/[基本性能]

2ペダルMTとは、車の変速方式の一つ。アクセル、ブレーキ、クラッチという3つのペダルを有する通常のMTに対し、クラッチ操作を自動化することでクラッチペダルを廃し、アクセルとブレーキの2つのペダルのみで車を運転することができる。

機能的には、ギア操作を運転手が手動でも行えるマニュアルモード付きATに近いが、その最大の違いはATがトルクコンバーター(MT車のクラッチに相当するもの)を使用しているのに対し、2ペダルMTはあくまでもクラッチを備え、その操作を運転者ではなく車が行っていることだ。

クラッチ操作を自動化しているという意味ではその歴史は意外と古く、ヨーロッパを中心に日本でも1960年代、日産 チェリーやパルサー、スバル レックスなどに採用されたが、その後、日本ではATに取って代わられた。しかしヨーロッパでは開発が進められ、今日ではSMG(BMW)やセレスピード(アルファ ロメオ)、カンビオコルサ(マセラティ)など、各メーカーともイージードライブとスポーツドライブの両立を可能とするミッションとして多くのモデルで採用されている。