ハイドロプレーニング現象|自動車なんでも用語集

ハイドロプレーニング現象(はいどろ・ぷれーにんぐ・げんしょう)/[安全]

降雨時など、水の溜まった路面を走る場合、タイヤは溝で排水することで路面をグリップし走行する。しかし、速度が上がりすぎると溝による排水が追いつかなくなり、タイヤは路面をグリップすることなく水の上に“乗った”状態となる。この時、ハンドルやブレーキは利かなくなり、車をコントロールすることができなくなるが、この状態をハイドロプレーニング現象と呼ぶ。

発生する要因は水溜まりの深さや速度、タイヤの溝の深さ、形状、空気圧など様々だが、避けようのない深い水溜まり以外は、排水性の高いタイヤを装着したり、日頃の点検&整備をきちんと行うことで、ハイドロプレーニング現象のリスクを軽減することができる。

なお、気をつけていてもハイドロプレーニング現象に遭遇してしまった場合は、慌ててブレーキを踏むのではなく、アクセルから足を離さずに、ハンドルもそのままで、シフトダウンなども行うことなく徐々に減速しながら、タイヤのグリップが回復するのを待つことが重要だ。