キャブレター|自動車なんでも用語集

キャブレター(きゃぶれたー)/[エンジン]

キャブレターとは、燃料と空気を混ぜ合わせ混合気を作り、それをエンジンの燃焼室に送り込む機械式の燃料噴射装置のこと。エンジンは燃料が液体状態では燃焼できないため、燃料を気化させて燃焼に適したものにする必要があり、その役割を担うのがキャブレターだ。

その構造はメインボディ、スロットルチャンバー、フロートチャンバー、チョークチャンバーなどで構成され、空気をベンチュリーと呼ばれる流路を絞った部分を通過させることで負圧をかけ、その負圧によって燃料が吸い込まれ混合気となる。それをエンジンのシリンダー内に送り込み燃焼させる。

気圧や気温によって性能が安定しないことや排気ガス規制の影響により、現在では安定して燃料を供給できる電気制御式インジェクションに取って代わられた。2008年12月現在、新車で購入可能な乗用車でキャブレターを採用している車はない。