JAF中国本部(一般社団法人日本自動車連盟中国本部)では、昨年、台風による救援依頼が発生したことを受け、現在も台風11号が中国地方に接近していることから、ドライバーに対して細心の注意を呼びかけています。

昨年7月は、中国地方にも2つの台風が接近し、河川の増水により車両の冠水が発生し、山口県岩国市で8台、広島県大竹市では3台の救援を行いました。
今回の台風は、中国地方を直撃する可能性もあることから、保管や運転に関して下記のとおり準備と注意が必要です。

●車の保管場所に関して
① 強風で飛んでくる飛来物を避けるため、出来る限り屋根のある保管場所を選ぶ。
② 駐車場周辺の倒れやすそうなものを遠ざける。
③ 道路より低く浸水の可能性のある地下駐車場は避ける。

●車の運転に関して
① 最新の気象情報を入手する。
② ガラス撥水剤の使用やワイパーゴムを点検し視界の確保に努める。
③ ドアの開閉に細心の注意をする。(思わぬ突風でドアの破損や他車に接触の可能性有り)
④ アンダーパスなど地面より低い場所を走らない。(浸水ハザードマップ等を確認する)
⑤ 冠水した道路は避ける。(水路や溝が水没して見えない可能性がある)
⑥ トンネル出口や橋梁部は突風に注意し速度を控える。(風速25m/sとは時速90Kmの風)

●車が冠水し動けなくなったら
① 落ち着いて行動する。
② エンジンが止まってしまったら無理に再始動させない。(エンジン破損の可能性有り)
③ 水深に注意しながらゆっくりと車外に出て、来た方向に歩いて戻る。
④ 車内に水が浸入し、水圧でドアが開閉できない際は、緊急脱出用ハンマーを使用し側面のガラスを割って脱出する。
⑤ 脱出用ハンマーが無いときは、車内の水位と外の水位との差が小さくなったのを見極め、足に力を込めて一気にドアを開け脱出する。
⑥JAFなどに救援依頼を要請する。(ロードサービス救援コール #8139)

■参考動画:JAFチャンネル

「水深何cmまで運転席のドアが開くか」 http://ch.jafevent.jp/detail.php?id=162

「水没時、何を使えば窓が割れる?」  http://ch.jafevent.jp/detail.php?id=164

「冠水路走行テスト」         http://ch.jafevent.jp/detail.php?id=145

車両の冠水
冠水した道路