ノルドシュライフェにおけるニュー911 GT3Rの実戦テスト
カテゴリー: ポルシェのニュース
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2015/10/19
日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.オリバー・ブルーメ)は、12月から世界各国のカスタマーチームへ順次納車が開始されるニュー911 GT3Rの実戦テストとして、ニュルブルクリンクで10月18日に行われたVLNロングディスタンス第9戦に参戦し、ワークスドライバーのニック・タンディ(イギリス)とフレデリック・マコヴィッキ(フランス)が4時間に渡るレースでトップ集団を走行し、総合3位に入りました。
マコヴィッキは「実際にレースに参戦し、車に関する多くの情報を得るのはとても重要です。911 GT3Rはバランスもよく、特殊なニュルブルクリンクのコースでも楽しく運転できました。もちろんいくつかの点において最適化は必要ですが、これは新しいレーシングカーの開発時における正常なステップです」。マコヴィッキのチームメイトであり、ル・マンウィナーのタンディもニュー911 GT3Rに満足していました。「我々の新しい車は、開発段階においてすでに高いレベルを誇っています。総合優勝は出来ませんでしたが、ポディウムに登れて満足しています。楽しいレースでした」。
世界中で盛り上がりを見せるGT3カテゴリーのカスタマーカーである911 GT3Rの最新モデルは、常勝を誇った先代モデルと比較してさらに空力に優れ、操縦性および安全性も最適化されています。最大出力500PS(368kW)のエンジンを採用予定ですが、今回のレースにはすでにその実力が証明されている先代モデルのエンジンを搭載していました。新世代の直噴エンジンは、現在ヴァイザッハでベンチテストが行われています。その後はアメリカでさらなるテストが実施予定です。
「ニュー911 GT3Rによる初めての実践テストの成功は約束されていました」。ポルシェのモータースポーツ部門のトップであるDr.フランク=シュテッフェン・バリサーは語ります。「今日の目的は単にパフォーマンスを見ることだけではありません。世界中のカスタマーチームに対し、ニューGT3Rがどのような状況下でも安定したレーシングカーであることを証明したかったのです。ニュルブルクリンクの北コースはシャシーおよびボディのストレステストには絶好の場で、実際のレースであればこれより過酷な環境はありません」。