20周年を迎えたレトロフィットアクセサリーによるドライビングプレジャー
カテゴリー: ポルシェのニュース
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2015/03/27
日本. ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:マティアス・ミューラー)のお客様は、オリジナルアクセサリーへのニーズが高く、ほぼ全ての個体は何らかのオプションを装着して生産拠点を離れるか、後に個性化を施されます。そのためにポルシェ テクイップメントは存在します。
ポルシェは、20年以上におよびポルシェ テクイップメントの名称で、レトロフィットカスタマイゼーションのために多彩なアクセサリーを供給してきました。ポルシェ テクイップメントの役割のひとつは、各モデル専用トランスポートシステムやチャイルドシートシリーズの提供など、ポルシェ車の利便性を拡張することにあります。もうひとつの役割は、スポーツエグゾーストシステムやブラックヘッドライトなどの灯火類のカスタマイズオプションから、各種デザインのコンプリートホイールセットに至るまで、オーナーの満足度とドライビングプレジャーの向上です。
納車後にもポルシェ車の性能をさらに引き上げ、適切なアクセサリーによって日常の実用性を高めるというアイデアは、ポルシェ パーツサービスにおいて1972年に考え出されました。当時、製品レンジは主にホイールハブカバーとフロアマットに制限されていました。しかし、アクセサリーを追加するアイデアが多数あったため製品レンジは迅速に拡張され、パーツサービスのスペシャリストは製品企画案のプロトタイプを独立して開発することを始めました。このようにして、たとえばカブリオレ用の初代ウインドディフレクターが生まれ、その後は944と968用に、サプライヤーとの協力によって改良が行われました。ウインドディフレクターのレトロフィットオプションは、その後のカブリオレ世代においてメーカー装着装備となりました。
ポルシェ オリジナルアクセサリーのニーズが着実に高まり、パーツサービス部門は1990年代中頃に販売組織へと転換しました。1995年にはこの事業のために、「テクニカルエクイップメント」を縮めてポルシェ テクイップメントという現代的な名称が付加されました。当時の目標は現在も同じです。遅くてもニューモデル発売の3ヶ月後には、ポルシェ テクイップメントの適切なラインアップが用意されます。スキーと自転車のための実用的なキャリアに加え、エクステリアの視覚的なレトロフィットカスタマイゼーションに対するニーズもカバーされています。しかし、リアスポイラーなどのエアロパーツは、市場に投入される前に、ヴァイザッハ開発センターで広範なテストプログラムを実施する必要があります。ウインドトンネルとテストコースにおいて、ダイナミックな外見だけでなく走行安定性の向上も証明されなければなりません。
ポルシェがデザインしたホイールセットもポルシェ テクイップメントの主力製品のひとつで、アクセサリーレンジのベストセラーとなっています。1997年にポルシェ テクイップメントは初めて独自のホイールデザインを発表しました。初代ボクスター(986)用17インチ ダイノ ホイールです。レトロフィット専用で販売されたこのホイールは、ヴァイザッハのポルシェ デザインスタジオとの緊密な連携によって製造されました。連携協定は多数のジョイント開発プロジェクトの礎を築きました。そのようなプロジェクトのひとつが19インチ スポーツクラシックホイールで、911スポーツクラシックという同名のリミテッドシリーズのパーツとしてレトロフィット用にポルシェ テクイップメントを通して供給されました。このデザインは大きな成功を収め、多くのモデルのために4つの異なる塗装仕上げで供給されており、2014年以降はメーカーで装着されて供給されています。
製品ラインアップは時代とともに拡張し、当初は150に満たなかった品目が現在は約400までに成長しました。今日のテクイップメント製品には、ポルシェ ラップトリガーなどのモータースポーツ用アクセサリーも含まれています。この製品は、ポルシェGTスポーツカー用トラックプレシジョンアプリとの組み合わせで、ラップタイムを正確に記録します。
さらに、2014年にはポルシェ テクイップメントとツェル・アム・ゼーのポルシェ デザインスタジオによる2つのスーツケースシリーズが生まれました。リミテッド918スパイダーラゲッジセットとパナメーラ エクスクルーシブシリーズラゲッジセットは、どちらも各車両のスペースにぴったりと納まり、ポルシェ テクイップメントがデザインと機能に果たす主な役割が示されています。
ポルシェセンターはポルシェ テクイップメントの20周年を記念して、新旧モデル向けの製品にハイライトを当ててプロモーション活動を展開します。これらには、初代カイエンのスポーツデザインパッケージやポルシェ911カレラ(タイプ997)用スポーツエグゾーストシステムだけでなく、チャイルドシートやカーケア製品など現在の汎用アクセサリーも含まれています。さらに、ポルシェ テクイップメントは、2015年の20周年記念中に、広範なアクセサリーレンジを車両と共にお客様へ提示することを目的とした新しいショップ・イン・ショップコンセプトを開始します。
今までに生産された車両の70%以上が路上を走っているポルシェにとって、ポルシェ テクイップメントは個性化によるエバーグリーンを保つための重要なアイテムとなっています。