新型Audi RS 3 Sportback、新しいエンジンとよりシャープになった外観のAudi RS 3 Sportbackをジュネーブ国際モーターショーに出品
カテゴリー: アウディのニュース
タグ: アウディ / RS3スポーツバック
2017/03/06
アウディは、2016年のパリ モーターショーにおけるAudi RS 3 Sedanのデビューに続き、今回ジュネーブ国際モーターショーで新型のAudi RS 3 Sportbackを、発売に先駆けて公開します。量産モデルとしては世界一パワフルな5気筒エンジンと、卓越したハンドリング性能、一層シャープに洗練されたスタイリングを持つこのモデルは、感動的なドライビング体験を提供するでしょう。
Audi Sport GmbH最高経営責任者(CEO)のステファン ヴィンケルマンは次のように述べています。「Audi RS 3 Sportbackは、RSという魅力溢れる世界へお客様を誘います。2011年の発売以来、Audi RS 3 Sportbackは市場で大きな成功を収めてきました。今回さらにパワーアップした5気筒エンジンを得て、パフォーマンスの面でもクラスの頂点に立ったAudi RS 3 Sportbackは、今後も好調さを維持するでしょう。」
Audi RS 3 Sportbackの高性能を支えているのは、量産車としては世界一パワフルな5気筒エンジンである2.5 TFSIです。このエンジンは、先代ユニットより33hp高い294kW(400hp)のパワーを発生する一方で、アルミ合金製のクランクケースの採用などにより、重量を26kgも削減しています。480Nmの最大トルクは、1,700rpmという低回転から発生し、そのまま5,850rpmまで維持されます。それにより、Audi RS 3 Sportbackは0-100kmをわずか4.1秒で加速します。この類希な瞬発力に、5気筒ならではのサウンドが伴って、ドライバーの感性を刺激します。このサウンドは、隣り合った気筒と離れた気筒が交互に爆発するというアウディ5気筒特有の点火シーケンスから生み出されています。電子制御により通常250km/hに制限されている最高速度は、オプションで280km/hまで引き上げることができます。
新しい2.5 TFSIは、より理想的な混合気を生成するため、インテークマニフォールドと燃焼室の両方に噴射装置を備えたデュアルインジェクションを採用しています。その一方で、排気側にもアウディバルブリフトシステムを採用し、スロットル開度やエンジンスピードに応じてバルブが開く時間をコントロールして、低~中間負荷領域では燃料消費を抑えつつ、全負荷領域ではパワーとレスポンスを向上させています。その結果、Audi RS 3 Sportbackは新欧州ドライビングサイクル(NEDC)で、100km走行あたり8.3Lという優れた燃費効率を達成しています。これは、CO2排出量に換算すると189g/kmに相当します。
2.5 TFSIの強大なパワーは、7速Sトロニックとquattroフルタイム4輪駆動システムを介して路面に伝えられます。電子制御油圧式の多板クラッチが前後のアクスルに、駆動力を可変配分します。スポーティに走れば走るほど、リヤアクスルに伝えられる駆動トルクの割合が大きくなります。quattroシステムの制御は、ステアリング、Sトロニック、エンジンマネージメント、エグゾーストの可変フラップ、オプションのアダプティブダンパーコントロール付きRSスポーツサスペンションの制御とともに、Audi RS 3 Sportbackに標準装備されたアウディドライブセレクトに統合されています。ドライバーは、アウディドライブセレクトに設定されたcomfort、auto、dynamicのモードのいずれかを選ぶことで、各コンポーネントの特性を好みに合わせて調整することができます。Audi RS 3 Sportbackのハンドリングは、ホイールセレクティブ トルクコントロール付きエレクトロニック スタビライゼーション コントロール(ESC)とRS用に特別にチューンされたスポーツモードにより、完成の域に達しています。
プログレッシブステアリング、4リンク式リヤサスペンション、通常のA3から25mmローダウンしたタイトなサスペンション設定などにより、Audi RS 3 Sportbackは、卓越した運動性能と優れた安定性を両立させることに成功しています。通常のAudi A3 Sportbackと比べると、前輪のトレッドが20mm拡大されており、それに伴いホイールアーチの部分が膨らんで、ボディ幅が拡がっています。19インチの鋳造ホイールと235/35サイズのタイヤを標準装備し、ブレーキは310mm径のディスクを備えます。標準ブレーキとは別に、オプションでカーボンファイバーセラミック製のディスクをフロントに装着することも可能です。後輪には、310mm径のブレーキディスクが採用されています。
エクステリアでは、光沢ブラック仕上げのハニカムグリルを備えたシングルフレームグリル、大型エアインテーク、張り出したサイドシルトリムなどにより、強大なパワーが誇示されています。フロントエンドではさらに、バンパーに設置された新デザインのブレードにより、ボディの幅広感が強調されています。このブレードは、両端の部分で細いファンネル状に直立しています。独特の光の印を生み出すLEDヘッドライトが標準装備され、さらにマトリクスLEDヘッドライトがオプション設定されており、リヤビューでは、スタイリッシュなRSルーフエッジスポイラー、デュフューザーインサート、RSエグゾーストシステムの楕円形の大型テールパイプなどが特徴となっています。さらに、シングルフレームの下端に装着されたquattroのロゴが、ハニカムグリルとテールゲートに設置されたRS 3のエンブレムとともに、ダイナミックな外観を演出しています。
インストルメントクラスターの2つの丸形メーターは、ブラックのベースに、赤い指針と白いスケールが採用されています。中央に配置されたドライバーインフォメーションシステムには、ブースト計、油温計、ラップタイマーが追加されています。このほかにオプションで、フルデジタルの多目的ディスプレイ、アウディバーチャルコクピットを装着することも可能です。そこでRS専用のインターフェイスを選択すると、タコメーターが中央に大きく表示され、両側にエンジントルク、Gフォース、タイヤ空気圧などの情報が表示されます。トランスミッションをマニュアルモードで操作すると、タコメーターに背景色が設定され、エンジン回転数が限界に近づいた場合には、ドライバーにステアリングホイールのパドルシフトかセレクターレバーを使ってシフトアップを行うよう促します。
Audi RS 3 Sportbackには、ブラックのファインナッパレザーを使ったスポーツシートが標準装備されます。オプションで運転席および助手席に、サイドサポートをより強めてヘッドレストを一体型にしたRSスポーツシートを注文することもでき、どちらの場合もシートバックにRSのエンブレムが刻印されます。RSスポーツ レザーステアリングホイールは、リムの底部がフラットになっていて、インフォテイメントシステムを操作するためのスイッチ類も設置されています。コントロールスイッチの中心的なエレメントは、センタートンネルのコンソール上に設置されたロータリー/プッシュボタンです。オプションでタッチパッドを装備することも可能になりました。タッチパッドを使用すると、画面をスクロール、ズームしたり、文字を入力したりできます。その操作システムには、フリーテキストサーチ機能が採用されており、最初の数文字を入力しただけでも検索結果を得ることができます。また、日常会話を理解して指示や質問に対応してくれる、最新のボイスコントロールシステムも備わっています。
Audi RS 3 Sportbackは、インフォテイメントに関して非常に幅広い機能を提供します。LTE通信モジュールを搭載することにより、Google EarthとGoogle Street Viewを使ったナビゲーションや、燃料価格、天気、旅行、交通情報の提供など、Audi connectの様々なサービスを利用することができます。Apple Car PlayとAndroid Autoを使って、電話、ナビゲーション、音楽用の特定のアプリを車載スクリーンに表示して利用することができます。さらに、システムにはWiFiホットスポット機能も内蔵されているため、手持ちのモバイル機器をインターネットに接続することもできます。
その他、注目に値するアイテムとしては、705ワットのパワーを誇るBang & Olufsenサウンドシステム、数多く用意されたドライバーアシスタンスシステムなどが挙げられます。例えば、65km/h以下の比較的ゆっくりした速度で走行している場合、トラフィックジャムアシストの機能により、先行車との安全な車間距離が自動的に維持され、一時的にステアリングの操作も代行してもらえます。
Audi RS 3 SportbackとAudi RS 3 Sedanの注文受付は、「Audi Sport」レーベルにより、2017年4月からヨーロッパ地域において開始され、発売は2017年8月となります。Audi RS 3 Sportbackのベースプライスは54,600ユーロで、Audi RS 3 Sedanは55,900ユーロです。
*本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
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