ジムニー 5ドア▲インドのデリーで開催されたオートエキスポ2023にて、初めて公開されたジムニー 5ドア。国内仕様と同じくキネティックイエロー&ブラックルーフも設定されている

インドやアフリカ、中南米で販売予定のジムニー 5ドア

スズキの子会社であるマルチ・スズキ・インディア社がインドのオートエキスポ2023でジムニー5ドアを発表した。同車はインド国内だけでなく、アフリカや中南米でも販売される予定だ。

2018年から日本で生産&販売されているジムニー(JB64型)は欧州やオセアニア地域にも輸出されている。

また、2020年11月からはアフリカや中南米への輸出専用車としてインドでも生産。インド国内で発売されるジムニー5ドアには専用リアシートが採用され、ジムニー本来の高い走破性も備わる。
 

ジムニー 5ドア▲ジムニー 5ドアはインドで生産されてインド国内だけでなく、アフリカや中南米にも輸出される計画

ジムニー 5ドアの外観

外観にはクラムシェル・フード、縦格子グリル、丸目ヘッドランプが用いられてヘリテージを感じさせるデザインに仕上がっている。

ボディカラーは5種類のモノトーンと2種類のツートーンから選べる。悪天候の中でも目立ち、高い被視認性を誇るキネティックイエローもラインナップ。
 

ジムニー 5ドア▲立体的なクラムシェル・フードや縦スロットが並ぶグリル、愛嬌ある丸目ヘッドランプなど、往年のジムニーをほうふつさせる要素が詰まっている
ジムニー 5ドア▲3ドアと比べて全長は435mm長い3985mm、ホイールベースは340mm長い2590mmに延長されている

ジムニー 5ドアの内装

オフロードで車体の傾きを把握しやすいよう、インパネは水平に、コンソールは垂直に設計されている。

また、センタークラスターには9インチのインフォテインメント画面が装備され、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応
 

ジムニー 5ドア▲水平&垂直に設計されていて車の傾きが把握しやすいコックピット
ジムニー 5ドア▲中央に装備される9インチのインフォテインメント画面にはスマホ連携機能が備わっている
ジムニー 5ドア▲キャビンには5ドア用に専用設計されたリアシートが用いられている。ラゲージ容量はフル乗車時が208L、リアシート前倒し時は332L

乗員をサポートする安全装備として6エアバッグ、スタック時の脱出に役立つブレーキLSD、ヒルディセント・コントロール、リアビューカメラなどの装備が備わっている。

ラダーフレーム構造のシャシーには3リンクリジッドアクスル式サスペンションとALL GRIP PROが組み合わされる。ALL GRIP PROとは2H(2WD)、4H(4WD)、4L(4WDロー)に切り替えられる副変速機のことで、4L選択時には強靭なトルクを生かしてオフロードを走ることも可能だ。
 

ジムニー 5ドア▲1.5Lガソリンエンジンにはアイドリング・ストップ機構が組み込まれており、トランスミッションは5速MTまたは4速ATから選べる
ジムニー 5ドア▲2H、4H、4Lに切り替えられて高い走破性をもたらすトランスファー。現地ではALL GRIP PROと名付けられている

ジムニー 5ドアの日本発売は?

インドで発表されたジムニーの5ドアモデルだが、日本での展開はどうなるのだろうか。

メーカーに問い合わせてみたところ「日本について追加で公表できる内容はありません」(スズキ広報部)とのこと。

3ドアモデルは発売開始から4年半がたつが、中古車市場でも高値で取引されており人気の陰りは見られない。中古車流通量は1500台を超えているが、平均価格は約230万円とプレミアム価格傾向が続く。

利便性の高いジムニー 5ドアが日本で発売されれば、ヒットモデルとなることは必至だろう。

※記事内の情報は2023年3月5日時点のものです。
 

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文/マガジンX編集部、カーセンサー編集部 写真/マガジンX編集部