さらに。充実のマイナーチェンジ

ミニ|ニューモデル速報
↑ボディカラーは、写真のオーロラフレアブルーパールを含む全6色
日産の技術を集結し、「誰でも、どこでも、どんな時でも」最高峰のパフォーマンスを思う存分乗りこなせる、まったく新しいジャンルのスーパーカーのあり方を提案したGT-Rが、マイナーチェンジを果たした。内外装はもちろん、パワートレインやボディ、足回りなど全面的に見直しが図られ、ほぼフルモデルチェンジと言ってよい内容になっている。

エクステリアでは、バンパーやグリルの開口部を拡大し、開口周辺の立体感を増すことで、安定感の向上が図られた。メッキ部分が増やされたヘッドランプインナーパネルとあわせて、迫力のあるフロントフェイスとなっている。また、バンパーには、新たに二段整流フィンと大径反射面そして高輝度白色LEDを採用したハイパーデイライトが標準設定された。

新造形のフロントバンパーは、前側のダウンフォースを約10%増加させ、エンジンルーム内空気抵抗の低減、ラジエター通過風量とフロントブレーキ冷却風量の増加が実現された。リアバンパーも同様に、ディフューザーを大幅に延長させることで、床下冷却性能の向上や、空気抵抗の低減をが図られている。さらにエアアウトレットを新設し、リアホイールハウス部の空気を抜くことで、マフラーの冷却性の向上が実現された。新型リアバンパーにより、後ろ側のダウンフォースも約10%増加しているという。

室内では、ナビゲーションモニター回りのパッドとフィニッシャーのデザインや、ステッチラインの変更などにより、豊かな質感が表現されている。また、リアルカーボン製のセンタークラスターフィニッシャーや、マットブラックに統一されたスイッチ類、マグネシウム基材露出塗装が施されたパドルシフトなど、豪華なパーツをふんだんに使用。質感の高さが追求された。ステアリング中央のGT-Rエンブレムもベロアメッキが採用され、艶やかさが増している。

さらにシート形状も見直された。「Pure edition」「Premium edition」用のシートは、座面の形状変更、座面長の延長、クッションストロークを一新、コーナリング時の腿や腰のホールド感を向上させると同時に疲労度の軽減を実現したという。シートバックにも新デザインを採用し、フィット感の向上が図られた。「Black edition」用は、「Pure edition」「Premium edition」用のシートの基本骨格を用い、RECAROのデザインと本革を採用したバケットシートが設定されている。

エンジンは、ターボのブースト圧やバルブタイミング、吸排気抵抗の低減などの改良が加えられた。これにより、従来の10・15モード燃費8.3km/Lから8.5km/Lへ燃費性能が向上。さらに、エンジン出力も、最高出力530ps/最大トルク:62.5kg-mと大幅に向上している。また、エンジンカバーが赤色に変更された。

ボディは、新たにエンジンルームの隔壁に高剛性・軽量のアルミハニカム入りカーボンコンポジット製ストラットサポートバーが設定された。また、キャビン側ダッシュパネルにサポートメンバーを追加し、車体のレスポンス向上も図られている。サスペンションは、新開発のアルミ製フリーピストン仕様のショックアブソーバーを採用。フロントサスのキャスター角やリアサスのロールセンター高を下げるなど、強化が施された。

ノーマルモデルに加え、ハイギアードブーストモードを備え、トルクを64.5kg-mに増強させることが可能な「SpecV」。サーキット走行専用の「Club Track edition」。最高の技をもつ匠の手で、オーナーの好みに合わせた内外装を実現する「EGOIST」も用意される。

価格はエントリーモデルのPure editionの869万4000円から、SpecVの1575万円まで。
グレード Pure edition EGOIST SpecV
駆動方式 4WD
トランスミッション 6AT
全長×全幅×全高(mm) 4670×1895×1370
ホイールベース(mm) 2780
車両重量(kg) 1730 1740 1670
乗車定員(人) 4 4 2
エンジン種類 V6DOHC+ターボ
総排気量(cc) 3799
最高出力[kW(ps)rpm] 390(530)/6400
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 612(62.5)/3200-6000
10・15モード燃費(km/L) 8.5
ガソリン種類/容量(L) プレミアム/74
車両本体価格(万円) 869.4 1500.03 1575.0
■発表日:平成22年10月18日 ■取り扱い:日産ディーラー