外装を中心としたマイナーチェンジを実施、足回りを強化したF SPORTSを追加

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↑グリルなどの意匠が変更され、精悍さを増した(左) 新たに設定されたF SPORTは、IS Fを連想させるスポーティな出で立ちだ(右)
レクサスのエントリーモデルに当たり、日本市場でも持て余さないサイズ感が魅力的な4ドアセダンのISが、コンバーチブルモデルやV8エンジンを搭載したホットモデルのIS Fも含めてマイナーチェンジを実施した。

全モデル共通の変更点として、ヘッドランプにL字型のLEDポジショニングランプが追加された。シャープな印象の強いISにふさわしい変更といえる。加えてステアリングスイッチベースなどに、アルミ調の加飾が施された。そして、国内仕様は180km/hでスピードリミッターが作動するものの、スピードメーター表示が260km/h(IS Fは330km/h)まで設定されている。

モデル別に見ていくと、4ドアセダンはフロントのグリルやバンパー、リアコンビネーションランプ、アルミホイールのデザインに変更が施された。2.5LのFFモデルは、エンジンやトランスミッション、オルタネーターなどの制御を改良し、10・15モード燃費で従来型比+0.4km/Lの12.2km/Lに向上した。これにより、50%のエコカー減税対象となった。ボディカラーには、新色ラピスラズリマイカ、スターライトブラックガラスフレーク、シルバリーブルーメタリックなど全11色が用意された。

新たに足回りを強化したスポーティグレード、F SPORTが追加されたこともトピックだ。コイルスプリングやショックアブソーバーに加え、リアのスタビライザーやブッシュなどを含めたサスペンション設定となっている。外観も専用のフロントグリルや前後スポイラーなどが採用され、迫力のあるデザインに。内装ではヌバック調ファブリックと本革による専用スポーツシートや「F SPORT」のロゴが施された本革ステアリングやシフトノブが備えられた。

次にコンバーチブルモデルだが、セダン同様に新色ラピスラズリマイカが追加され、全9色のラインナップとなった。内装色もブラック&レッド、ライトグレー、サドルタンなど7パターンが用意される。また、すべての窓を一括で開閉できるスイッチが新たに設定され、オープン時の利便性が追求された。さらに、従来型では2.5Lのみだったエンジンラインナップに、セダンモデルに用意されている3.5LのV6DOHCを搭載した「IS 350C」が追加された。

最後に5LのV8DOHCエンジンを積んだホットモデル、IS Fだが、サスペンションのコイルスプリング、ショックアブソーバーやブッシュ類、リアサスペンションのキャンパー角などのセッティングが変更された。また、HDDナビゲーションの位置確認機能により、利用可能エリア内での「サーキットモード」が設定された。さらにデジタルスピードメーターやスピードアップインジケーター内蔵のタコメーターを配置するなど、硬派ぶりに拍車がかかった。シートクッションの改良により、着座時のフィット感の向上も図られている。

価格は2.5Lエンジン+FRのエントリーグレード、IS250の398万円から、5LのV8を搭載する、IS Fの790万円まで。エントリーグレードはFR/4WDともに60,000円、IS Fは100,000円の価格上昇となったが、他モデルは、グレードごとに多少の変更が見られるものの、概ね価格に変動はない。また、コンバーチブルモデルに新たに追加されたIS350Cは、620万円に設定された。
グレード IS250 IS350 F SPORT IS350C IS F
駆動方式 FR
トランスミッション 6AT 8AT
全長×全幅×全高(mm) 4585×1795×1430 4585×1795×1435 4635×1795×1415 4660×1815×1415
ホイールベース(mm) 2730
車両重量(kg) 1570 1600 1750 1690
乗車定員(人) 5 4
エンジン種類 V6 DOHC V8 DOHC
総排気量(cc) 2499 3456 4968
最高出力[kW(ps)rpm] 158(215)/6400 234(318)/6400 311(423)/6600
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 260(26.5)/3800 380(38.7)/4800 505(51.5)/5200
10・15モード燃費(km/L) 12.2 10.0 8.2
ガソリン種類/容量(L) プレミアム/65 プレミアム/64
車両本体価格(万円) 398.0 538.0 620.0 790.0
■発表日:平成22年8月25日 ■取り扱い:レクサス店