アルファロメオ ミト▲全長約4mというコンパクトボディながら個性的なスタイリングに仕上げられた、アルファロメオ ミト。2018年に生産が終了し総額100万円以内の物件もちらほらと見つかるが、その中で狙い目となるモデルを考えてみた

イタリアの名門メーカーによる新世代コンパクトカー

1910年にイタリアのミラノで創業した、老舗自動車メーカーのアルファ ロメオ。

大蛇と楯をかたどったという同社のエンブレムは、世界中のエンスージアストの心を捉えた。

フィアット傘下に入ってからも、同社の高級スポーツカーブランドとして名車を多数輩出している。

2009年5月に同ブランドの新世代コンパクトカーとして登場したミト(Mi.To)の車名は、アルファ ロメオ創業の地であるミラノ(Milano)と、フィアットの本拠地であるトリノ(Torino)の頭文字を組み合わせたものだ。

ボディは3ドアハッチバックで、サイズはトヨタ ヴィッツやホンダ フィットなど代表的な国産コンパクトカーよりやや大きく、全長4060mm×全幅1720mm×全高1440mmとなる。

搭載するエンジンは1.4Lターボのみだが、135psと155ps、そして170psと最高出力の異なる3つの仕様が用意されていた。

アルファロメオ ミト▲アルファロメオのフラッグシップ「8Cコンペティツィオーネ」をモチーフにしたデザインが特徴のミト
アルファロメオ ミト▲イタリアらしく芸術的なエクステリアデザイン。車名はミラノとトリノに由来

中古車流通量は100台前後でレア度は高い

2018年10月の生産終了から1年半が経過しているが、中古車流通量に増加の兆候は見えず、100台前後の水準で推移。

選択肢は少ないものの、このレアさこそ、他の人とは違う車を所有しているという満足感を刺激する格好のスパイスにもなっている。

しかも、レアな存在のイタリア車であるがゆえ、予算100万円で買ったと分かる人はそれほど多くないに違いない。

とはいえ、予算100万円という条件では、ただでさえ少ない流通量のおおむね半分くらいまで選択肢は狭まってくる。

この中から好みの1台を選び抜くなら焦りは禁物。じっくり時間をかけて、納得できる物件が出てくるまでカーセンサーnetで物件をチェックすることが一番の近道だ。

アルファロメオ ミト
アルファロメオ ミト▲国産コンパクトカーではみられない、これまた芸術的なインテリア

クアドリフォリオ系も予算100万円圏内

その際の目安として押さえておきたいのが、コンペティツィオーネ1.4ターボ スポーツの2つのグレード。

コンペティツィオーネのエンジンは135ps仕様で、1.4ターボ スポーツは155ps仕様となる。

いずれも予算100万円圏内での割合が比較的高いため、走行距離や装備、ボディカラーなどの条件と価格の関係性がつかみやすい。

今後も流通量の増加が望めないため、もし様子見の段階で納得できる条件のグレードが見つかれば、どちらのグレードでも早めのアクションが正解。


アルファロメオ ミト

往年のアルファ ロメオらしい、ちょっぴりやんちゃなテイストが好みなら、170ps仕様のクアドリフォリオ系がオススメだが、こちらはさらにレア度がアップするので要注意。

それでも、希に予算100万円圏内に出没することもあるので、見逃さないようにしっかりチェック!


アルファロメオ ミト▲外観上の違いはわずかだが、170psまでパワーアップされたクアドリフォリオ。ちなみに搭載されるミッションはすべてMTなのでご注意を
文/中野剛、写真/スズキ、奥隅圭之

▼検索条件

アルファ ロメオ ミト(初代)×総額100万円以下×全国