トヨタ ウィンダム ▲今回、紹介するのは2001年に登場した3代目トヨタ ウィンダム

掲載台数15台程度! 絶滅前に狙いたい「3代目トヨタ ウィンダム(絶版)」

ウィンダムは「カムリ」のシャシーを流用した高級スペシャリティセダンとして、1991年にデビュー。海外ではトヨタの高級ブランド「レクサス」から「ES」として販売されていた。

車名のウィンダムは英語の「WIN」(勝利を意味する)と「DOM」(状態を意味する)を組み合わせた造語で……、「勝っている状態」という意味が込められたそうだ。今風に言うなら“勝ち組”だったのだろう。

今回、取り上げる3代目は2001年にデビューし、2006年に販売を終了。初代ならびに2代目はピラードハードトップと呼ばれる、ドアのウインドウ枠がないものスタイルが特徴的だったが、3代目はフツーのドアサッシをもつようになった。

2代目よりもホイールベースは50mm長くなり、全高も約50mm高くなった。従来までの「低く長く」というスタイルは失ってしまったが全幅も1810mmとなり、セルシオにも迫る広さを手に入れ居住性がグンとアップした。

振り返ってみれば広告では「新しく生まれ変わったレクサスクオリティ」と称していたので、この頃からレクサスブランド日本投入(2005年~)は決まっていたのかもしれない。
 

トヨタ ウィンダム ▲海外ではレクサス ESとして販売されていたウィンダム

日常の足に狙いたい見逃された中古車

新しい防音材の採用により、遮音よりも吸音させることで全回転域のエンジンノイズやロードノイズを低減させた。ボンネットやフェンダー、ドアにゴム製の見切りシールを採用し、ルーフやピラーには発泡剤を充てんとするほどの徹底ぶり。

初代から静粛性には定評があったが、3代目は居住性だけでなく静粛性においてもセルシオと並ぶほどだった。

サスペンション形式は四輪ストラット式を踏襲し、上級グレード「3.0G」系にはダンパーの減衰力を16段階にコントロールするセミアクティブダンパー「H∞(インフィニティ)TEMS」が採用された。

エンジンは先代からキャリオーバーされた3L V6DOHC(最高出力215ps/最大トルク30.5kgm)に5速ATが組み合わせられた。駆動方式は従来同様FFのみの設定。

同時期のクラウンがスポーティさを全面に打ち出してきた中、ウィンダムはどこまでも静かでゆったりしたテイストに仕上がっていた。スポーティなわけでもなく、重厚感があるわけでもない。それでいて高級感の演出には抜かりない、“癒し系”のような存在だった。

もっと言えば富裕層でも車に興味ない人向け、だったのかもしれない。
 

トヨタ ウィンダム▲インパネまわりのデザインはスッキリしていて、洗練された雰囲気を漂わせている
トヨタ ウィンダム ▲車内は静粛性に優れ、海外でレクサスの名を冠するだけの高級感を備えている

グレードを気にしなければ破格相場

販売終了から13年しか経過していないが、カーセンサーnetに原稿執筆時点(12月2日)でたった15台しか掲載されていない。推測するに多くの中古車は、海外へ輸出されたのだろう。

ウィンダムの中古車相場は「底値」と呼べるもので、安いもので20万円以下、高いものでも60万円ほど。全グレードに設定されていた、室内を黒内装で統一した「ブラックセレクション」がどうやら人気のようだ。裏を返せば、ブラックセレクションにこだわらなければグンと安く買える、ということ。

FFらしくトランクは広大でゴルフバッグは4つ入るし、長尺物はセンターシートに設けられたトランクスルー機能で納めることができる。ウィンダムは気兼ねなく乗り倒せる高級車として、面白い選択肢ではないだろうか?

ちょっとでも気になった方は、中古車物件をチェックしてみてほしい!
 

トヨタ ウィンダム ▲搭載される3L V6エンジンは最高出力215ps、最大トルク299N・mを発揮する
文/古賀貴司(自動車王国)、写真/トヨタ

▼検索条件

トヨタ ウィンダム(2001年8月~2006年2月生産モデル)×全国
古賀貴司(こがたかし)

自動車ライター

古賀貴司(自動車王国)

自動車ニュースサイト「自動車王国」を主宰するも、ほとんど更新せずツイッターにいそしんでいる。大学卒業後、都銀に就職するが、車好きが講じて編集プロダクションへ転職。カーセンサー編集部員として約10年を過ごし、現在はフリーランスのライター/翻訳家として活動している。