100万円台から狙える! いい味出してるちょい古輸入フラッグシップセダンは、ファミリーカーにもオススメ!
2019/09/08
「金持ちオラオラ感」が薄れ、いいモノ感だけが残る
各社渾身のラグジュアリーで快適な装備や機能、最先端の技術が搭載されているフラッグシップモデル。しかし、新車時価格は1000万円を超えるものも多く、「ま、オレには関係ないけど」と思っている人は多いのではないだろうか。
だが、たとえフラッグシップでも、時を経ればいずれ中古車の価格は安くなる。
しかも、その間に流れた年月によって、新車時のような「金持ちオラオラ感」が薄れ、いいモノ感だけが残ってくれることも多い。
中でも新車時に1000万円もした車が、中古で100万円台で買えるようになってきた10年落ち前後のモデルは、少し枯れ感も出てきている。
もちろん、当時の最先端技術はまだまだ十分に使えるし、快適装備は今使っても快適なので、ファミリーカーとして乗りこなすのにはちょうどいいかもしれない。
フラッグシップで郊外のスーパーへ出かけたり、子供を送り迎えしても嫌みにならない。もし何か言われたとしても「だってこれ、軽自動車と同じくらいの値段で買えたんですよ」って言えばいい。
ミニバンやSUVがファミリーカーの王道である今だからこそ、あえてハズしの高級セダンを選んでみるのはいかがだろう。
今回は、100万円台から狙えるようになった、少しだけ枯れ感の出た輸入車フラッグシップモデルを紹介しよう。
高い安全性と極上の乗り心地が魅力
メルセデス・ベンツ Sクラス(2005年10月~2013年9月生産モデル)
2005年から2013年まで生産された旧型Sクラス。
デビュー時のラインナップは3.5LのV6エンジン(S350)と5.5LのV8エンジン(S500とS500L)。トランスミッションはいずれも7速ATが組み合わされる。
サスペンションはいずれも可変ダンパーとエアサスペンションを統合したエアマティックサスペンション。エンジンの出力制御などとともにスポーツ/コンフォート/マニュアルの3つのモードから選択できる。
もちろんメルセデス・ベンツらしい静粛性や乗り心地が十分味わえる。
日本デビュー時点から先行車の速度に合わせて追従できるアダプティブクルーズコントロール機能や、衝突の危険を察知すると警告音を発生するシステムが備わっていたが(本国では停止までできた)2011年11月から、日本でもいわゆる自動ブレーキ機能が標準装備となった。
デビュー時の車両本体価格はS350の987万円から。原稿執筆時点(2019年9月5日:以下同)で支払総額2ケタ万円のS350から見つけることができる。支払総額200万円未満は2007年式までのS350やS550が中心だが、予算を200万円ちょっとまで上げれば、いわゆる自動ブレーキ機能が備わる2012年式以降の物件も見つかる。
▼検索条件
メルセデス・ベンツ Sクラス(2005年10月~2013年9月生産モデル)×総額200万円未満×全国▼検索条件
メルセデス・ベンツ Sクラス(2005年10月~2013年9月生産モデル)×全国先端技術で「駆け抜ける歓び」を実現する
BMW 7シリーズ(2009年3月~2015年9月生産モデル)
2009年に登場したBMWのフラッグシップ、7シリーズ。
デビュー時のラインナップは3L直6ツインターボエンジンの740i/740Liと、4.4LのV8ツインターボの750i/750Li。トランスミッションはいずれも6速ATだ。
「駆け抜ける歓び」を掲げる同社のフラッグシップだけに、同社初となるインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングを採用している。簡単にいうと高速時には後輪が前輪と同じ方向を向くことで素早くコーナリングできたり、車線変更ができ、低速時には前輪と逆向きになることで小回りが利くという機能で、今では同社の多くのモデルが採用している。
またサスペンションやギアシフト、エンジンなどを統合制御し、コンフォートからスポーツプラスまで4つのドライビングモードから選択できる「ダイナミック・ドライブ・コントロール」も標準装備する。
2012年9月のマイナーチェンジでは、いわゆる自動ブレーキや全車速追従型アクティブクルーズコントロールが標準装備(740i/740Liは2013年8月より)され、同時に全車のATが8速化されている。
デビュー時の車両本体価格は740iの1010万円から。原稿執筆時点では支払総額約120万円の2010年式の740iから見つけられる。アクティブハイブリッド7も200万円以下で狙える。
▼検索条件
BMW 7シリーズ(2009年3月~2015年9月生産モデル)×総額200万円未満×全国▼検索条件
BMW 7シリーズ(2009年3月~2015年9月生産モデル)×全国どんな道でも安心&快適に走行できる高級セダン
アウディ A8(2010年12月~2018年9月生産モデル)
アウディのフラッグシップA8の旧型が登場したのは2010年。
同社自慢の4WDシステム・クワトロを全車に標準装備し、すでに登場していたライバルのSクラスや7シリーズとの差別化が図られている。
デビュー時に用意されたエンジンは4.2LのV8と、3LのV6+スーパーチャージャー。いずれも8速ATが組み合わされる。
エアサスペンションを備え、ライバル同様、乗り心地やエンジン特性を好みのモードに変えることができる。また段差の乗り越え時や雪道のわだちを走行する際などに、車高を最大25mmアップすることも可能だ。
2014年8月のマイナーチェンジでは、ハイブリッドを除き全車にいわゆる自動ブレーキ機能や全車速追従型アダプティブクルーズコントロール機能が標準装備された。
デビュー時の車両本体価格は3.0 TFSI クワトロの945万円から。原稿執筆時点では支払総額約190万円の3.0 TFSI クワトロから見つけられる。もともとSクラスや7シリーズより中古車台数が少ないため、支払総額200万円以下では4台ほどだ。
▼検索条件
アウディ A8(2010年12月~2018年9月生産モデル)×総額200万円未満×全国▼検索条件
アウディ A8(2010年12月~2018年9月生産モデル)×全国スポーツカーのようなスタイルのフラッグシップ
ジャガー XJ(2010年5月~生産モデル・現行型)
まさにフラッグシップとしての役割を果たすべく、新生ジャガーを印象づけるスタイルで2010年に登場したXJ。幾度かのマイナーチェンジを受けるものの、いまだ新車販売されている現行型モデルだ。
かつてのクラシカルなスタイルから一転、スポーツカーのような流れるフォルムが特徴的だ。
デビュー時に用意されたエンジンは5Lの自然吸気V8エンジン(ラグジュアリー/プレミアムラグジュアリー/ポートフォリオ)と、これにスーパーチャージャーを備えたもの(スーパースポーツ)。いずれも6速ATが組み合わされる。
ボディはアルミ製となり、エアサスペンションを装備する。他の3台と違いナビやオーディオなどのコントローラーはないが、代わりにタッチパネル式液晶パネルを採用している。今となってはこちらの方が直感的に操作しやすいだろう。
2012年にはエンジンが2Lターボと3Lのスーパーチャージャー付きV6に一新され、組み合わされるATも8速ATとなった。2013年には5Lのスーパーチャージャー付きV8を積むXJRが追加された。
デビュー時の車両本体価格は、ラグジュアリーの1000万円から。中古車台数は4台の中で最も少なく、支払総額200万円以下で見つけられるのはわずか3台。いずれも2010年式で支払総額180万円前後だ。
▼検索条件
ジャガー XJ(現行型)×総額200万円未満×全国▼検索条件
ジャガー XJ(現行型)×全国今回は100万円台でも狙えるモデルを中心に紹介したが、予算が許すなら200万円台、300万円台なども探してみよう。
何しろ新車時1000万円超なのだ、たとえ支払総額300万円だとしても新車時の70%オフ、400万円でも60%オフで手に入るのだから。
ライター
ぴえいる
『カーセンサー』編集部を経てフリーに。車関連の他、住宅系や人物・企業紹介など何でも書く雑食系ライター。現在の愛車はルノーのアヴァンタイムと、フィアット パンダを電気自動車化した『でんきパンダ』。大学の5年生の時に「先輩ってなんとなくピエールって感じがする」と新入生に言われ、いつの間にかひらがなの『ぴえいる』に経年劣化した。
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