メルセデス・べンツ Eクラスクーペ ▲1997年から2009年まではCクラスサイズのスペシャリティクーペのCLKとして生産されていたが、 2009年にEクラス名義では14年ぶりに復活し世間を驚かせた、2代目Eクラスクーペとカブリオレ(写真は2013年式 E500 AMG スポーツパッケージ 欧州仕様車)

ベンツ=手が出せないと思ってた!

はじめまして! 5月に入社しました新人編集部員の鳥越です。

僕は、よくカーシェアリングサービスを使っています。そこで気に入ってよくシェアさせてもらっているのが、メルセデス・ベンツ 先代Eクラスクーペ。

でも、いつもシェアするだけで自分で購入しようと考えたことはありませんでした。

「ベンツってお金持ちの乗る車だよなぁ」
「絶対に買えるわけない」
「将来、乗れたらいいなぁ」


そう思っていたからです。

でも、この編集部にきて早3ヵ月。段々と中古車の知識がついてきた僕は、気づいたのです。

「シェアしてたEクラスクーペ、思っていたより高くないじゃん」と。

あ、高くないといっても200万円台なのですが、僕は何度も乗ってその「良さ」を実感していたので「あれで200万円は安い」と思ったんですよね。

先述したように「メルセデス・ベンツ」のブランドに恐れおののいていた(?)ということもあり、けっこうな衝撃でした。

ということで、この記事では僕が実感した先代Eクラスクーペの“コスパの良さ”について紹介したいと思います。
 


メルセデス・べンツ Eクラスクーペ ▲こちらが先代Eクラスクーペ(写真は2013年式 E500 AMG スポーツパッケージ 欧州仕様車)

Eクラスクーペってどんな車

まずは、Eクラスクーペというモデルについて説明しますね。

メルセデス・ベンツのEクラスはメルセデス・ベンツの最上位モデル、Sクラスの次に位置するアッパーミドルクラスモデルです。

アッパーミドルクラスとは、野球の打順でいえば3番バッターです。

不動の4番(最上位Sクラス)にかなうような圧倒的な地位やパワーはないけれど、チーム(メルセデス・ベンツ)の主軸を張れる性能を持ち合わせているということです。

専門用語的な言葉を使えば、Eクラスはラグジュアリー感とスポーティさと実用性をバランスよく兼ね備え、 さらには安全性やコストパフォーマンスにも優れるなどといったオールラウンドさが魅力です。

今回紹介するのは、そのEクラスの2ドアの4人乗りクーペ、『Eクラスクーペ』。

クーペというのは、2ドアでホイールベース(前輪と後輪の間)が短い仕様でスポーティかつスタイリッシュに見えます。

また、年式がさほど新しい車種を買わずとも、4ドアのセダンよりも流通量が少なく目がなれてないことも相まって、古さを感じさせないという良さがあります。

これについては、伊達軍曹さんも記事にしていたので興味があればぜひご一読ください。

力強さと威厳たっぷりのデザイン

2009年の登場から2017年まで生産された2代目ですが、2013年にビッグマイナーチェンジを行いました。

簡単に言うとめちゃくちゃ改良したってことです、実際に2000ヵ所以上に及ぶ変更を行い、当時としても劇的な進化だったようです。

僕が特にオススメしたいのは、このビックマイナーチェンジ以降の後期型になります。
 

フロント

前からの眺めでは、左右に伸びる真一本のシルバーラインが特徴的なフロントグリル、 大型のエアインテークを備えたフロントバンパーは素人目にも威厳たっぷりです。
 


メルセデス・べンツ Eクラスクーペ ▲シングルルーバーのフロントグリル(現行型にも引き継がれている)(写真は2013年式 E500 AMG スポーツパッケージ 欧州仕様車)

メルセデス・べンツ Eクラスクーペ ▲大型のエアインテークを備えたフロントバンパーが印象的(写真は2013年式 E500 AMG スポーツパッケージ 欧州仕様車)
 

サイド

横からの眺めもなめらかなルーフラインとキャラクターライン(自動車の車体側面に付けられた、凹凸で基本的形状を構成する線のこと) が非常にシャープでカッコイイです。
 


メルセデス・べンツ Eクラスクーペ ▲なめらかなルーフラインとシャープなラインが組み合わされた横からの見た目と、 メルセデスのクーペ伝統の前席と後席の間の柱がなく(Bピラーレス)、前後ドアの窓を開けるとフルオープン可能なサイドウインドウが特徴的 (写真は2013年式 E500 AMG スポーツパッケージ 欧州仕様車)
 

リア

リアもライトが一体となって組み込まれたコンビランプにLEDが組み込まれ、 クロームメッキを利用した後ろ姿も好き嫌いの分かれそうな部分ですが、 力強さが強調されています。
 


メルセデス・べンツ Eクラスクーペ ▲リアも当時、新デザインであった新LEDコンビネーションランプを採用している(写真は2013年式 E500 AMG スポーツパッ ケージ 欧州仕様車)

メルセデス・べンツ Eクラスクーペ ▲スポーティなクロームトリムやツインクロームエグゾーストエンドと相まって力強いリアエンドを形成している(写真は2013年式 E500 AMG スポーツパッ ケージ 欧州仕様車)
 

インテリア

インテリアも先代から一新されたセンターコンソール(前席左右の間に設けられた箱状の収納部分)を採用し、センタークラスターから連続した形状で全体的にすっきり見えるようになっています。 収納スペースも前代のモデルより拡大されています。


メルセデス・べンツ Eクラスクーペ ▲このマイナーチェンジでセンターコンソールのデザインが一新され、収納スペースも拡大された(写真は2013年式 E500 AMG スポーツパッケージ 欧州仕様車)
 

電動でシートが調整できるパワーシートスイッチも付いていたり、質感の高いレザーだったり 、メルセデスならではの快適かつ上質な室内空間を提供してくれます。また、エアロダイナミクスにもこだわっていて、静粛性もバッチリです。


メルセデス・べンツ Eクラスクーペ ▲独立した4つの座席には走行時に優れたサポート性を発揮するヘッドレスト一体型シー トを採用している(写真は2013年式 E500 AMG スポーツパッケージ 欧州仕様車)

安全性能

さすがメルセデスというべき基本安全機能はもちろんのこと、2013年式だからといって、先進的な安全性能が現代に追いついてないなんてことはありません。

2013年のビッグマイナーチェンジで、その後、最上位モデルSクラスにも搭載されたという、次世代の安全運転支援システムを多く採用した車となりました。

特筆したいのが、「ディストロニック・プラス」という先行車が停止した場合に減速して停止し、また再発進をしてくれる渋滞追従機能を備えた機能です。

▲ディストロニック・プラス |Intelligent Drive(Mercedes-Benz Japan オフィシャル Web TV チャンネルのオフィシャル Web TV公式チャンネルより)

そのうえ、車線カーブと先行車両をモニターし車間距離を維持しながら、ハンドル操作をアシストしてくれるので、運転が非常に楽な車となっています。

僕自身もこれにはびっくりというか、感動というか、車って知らないうちにこんなに進化しているのねと感じさせられました。

こんなEクラスクーペが、200万円台!

以上が、先代Eクラスクーペの概要です。

もちろん最新Eクラスクーペは、デザインも装備もさらに進化を遂げています。「最新のベンツがいい!」という人には、先代の中古車は正直オススメできません。

しかし、先代のデザインを特に古いと感じなかった人や、安全装備も「このくらいあれば十分じゃん」と思っちゃった人。そんな人にはこの「コスパの良さ」がご理解いただけるかと思います。

ちなみに、中古車としての旨みもGood。

冒頭にサラッと200万円台で買えると書きましたが、中古車平均価格でいうと2019年8月9日現在で219.6万円。この車、新車時の価格は665万~1177万円なんですよ。それが、200万円台で買える状況になっているんです。

……そう考えると、さらに「コスパの良さ」を感じませんか?

先述しましたが、僕のオススメは2013年式以降の後期型。カーシェアしていたのも、まさにコレです。台数は少し絞られてしまいますが、総額210万円の物件もあるので、探す際はご参考までに。

「メルセデス・ベンツなんて買えるわけない」と思っていた、かつての僕のような皆さん、先代Eクラスクーペ、ぜひチェックしてみてください!
 

文/編集部 鳥越雄太郎、写真/photo AC、ダイムラー
※記事の内容に一部誤りがあったため、2024年1月17日に該当箇所のみ削除し再公開しています

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メルセデス・ベンツ Eクラスクーペ (2代目・2009年07月~2017年04月生産モデル)× 全国