軽スーパーハイトワゴン狙いの人、必見! 人気の「N-BOX 」「スペーシア」「タント」はどれを買えば安全装備が付いてる?
2019/08/08
人気車種の先進安全装備の変遷
交通事故をゼロに。これはドライバーを含めた車に関わる人すべての悲願です。
しかし普段から安全運転を心がけていても、ヒヤッとした経験は一度や二度はあるでしょう。
自分が事故の当事者になるリスクを減らすため、そして何より歩行者などを事故の被害者にしないために、先進安全装備が付いた車への乗り替えを考えている人も多いはず。
人気モデルトップ3【軽スーパーハイトワゴン編】
2019年現在、新車だけでなく中古車でも様々な先進安全装備が付いた車を選べるようになりました。
ただ、先進安全装備はその性能が常に進化しているため、よくわからずに中古車を選ぶと機能は付いているけれど自分が求めていた性能のものではなかったということになる可能性も。
そこで、とくに衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)で人を検知できるようになったのはいつかを中心に、人気車種の安全性能を振り返ってみましょう。
この記事では、軽スーパーハイトワゴン編と題して軽自販連のデータを基に、2018年販売台数ランキングトップ3車種をピックアップして調べてみました。
また、「サポカー」「サポカーS」は、経済産業省と国土交通省が推進する高齢運転者による交通事故対策の一環として推進する愛称ですが、 それの搭載状況もあわせて記事にしています。
「サポカー」「サポカーS」については下記の記事に詳しく載せています。
●3位 ダイハツ タント
3代目(2013年10月~2019年6月生産モデル)
2019年7月にフルモデルチェンジを行い4代目へと進化したタント。
タントは先代デビュー時に、30km/h以下で前方の車両を検知する低速域衝突回避支援ブレーキ機能や誤発進抑制制御機能をセットにした、スマートアシスト(スマアシ)を搭載。
▼検索条件
ダイハツ タント 3代目(2013年10月~2015年3月生産モデル)×支払総額あり×全国
その後、2015年4月の一部改良で先進安全装備が、スマートアシストIIへと進化します。スマアシIIは、レーザーレーダーやソナーセンサー、カメラが加わり、約4km/hから約50km/hで走行中に、前方の歩行者も認識してブザーなどで危険を警告できるようになりました。
さらに、約4km/hから約50km/hで走行中に前方車両との衝突の危険があると判断すると、警告とともに緊急ブレーキが作動し、被害軽減や衝突回避を支援します。
また、誤発進抑制機能は前方に加えて、後方にも作動するようになりました。
▼検索条件
ダイハツ タント 3代目(2015年4月~2016年10月生産モデル)×支払総額あり×全国
そして2016年11月の一部改良では、歩行者に対しても約4km/hから約50km/hの速度域で緊急ブレーキが作動し、衝突回避や被害軽減を支援することができる、スマートアシストIII(スマアシIII)を搭載します。
先進安全装備が充実した中古車を探すなら、スマアシIII搭載車がオススメ。
タントは一部スマアシII、スマアシIIIが搭載されていないグレードが設定されています。
スマアシ搭載車はグレード名に「SAII」「SAIII」と表記されているので、それを参考に選びましょう。
スマアシ IIIの搭載車は、「サポカーS<ワイド>」に該当しています。
▼検索条件
ダイハツ タント 3代目(2016年11月~2019年6月生産モデル)×支払総額あり×全国●2位 スズキ スペーシア
初代(2013年9月~2017年11月生産モデル)~現行型 (2017年12月~生産中モデル)
2008年に登場したパレットの後継モデルとして、2013年2月にデビュー。
同年9月には、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などをセットにした、レーダーブレーキサポート装着車が設定されます。
ただし、このときはまだ衝突被害軽減ブレーキの作動速度は、約5km/hから約30km/hの低速走行中に限定されます。
また、誤発進抑制機能は前方のみ障害物を検知するものでした。
▼検索条件
スズキ スペーシア 初代(2013年9月~2015年4月生産モデル)×支払総額あり×全国
2015年5月のマイナーチェンジで、レーダーブレーキサポートがステレオカメラを使った、デュアルカメラブレーキサポートに進化。
約5km/hから約100km/hの速度域で車両や歩行者を検知し、警報や自動ブレーキで衝突の回避、または衝突時の被害軽減を図ることができるようになりました。
スズキでは「作動したときの速度が約5km/hから約50km/h未満(歩行者の場合は約30km/h未満)であれば、衝突を回避できる場合があります」としています。
そして誤発進抑制機能や車線逸脱警報に加え、軽自動車初となるふらつき警報なども搭載されるようになりました。
▼検索条件
スズキ スペーシア 初代(2015年5月~2017年11月生産モデル)×支払総額あり×全国
2017年12月、スペーシアは2代目へとフルモデルチェンジ。
衝突被害軽減ブレーキはステレオカメラに代わり、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた、デュアルセンサーブレーキサポートに。
また、軽初となる後退時の衝突被害軽減ブレーキ(後退時ブレーキサポート)も採用されています。
▼検索条件
スズキ スペーシア 3代目(2017年12月~生産中モデル)×支払総額あり×全国先進安全装備が充実した中古車が欲しいなら、先代の2015年5月以降のモデルがオススメ。
先代と現行型ではデザインが大きく異なるので、好みのものを選んでください。
デュアルセンサーブレーキサポートが付いた現行型スペーシアは、「サポカーS<ワイド>」に該当しています。
なお、先代スペーシアは先進安全装備がオプション扱いで、デュアルカメラブレーキサポートが装着されている中古車は、車名に「デュアルカメラブレーキサポート装着車」と表示されます。
また、現行型はスペーシアのG、スペーシアカスタムのGSにデュアルセンサーブレーキサポートのレスオプションを設定。
それはグレード名に「衝突被害軽減ブレーキ非装着車」と表記されます。
●1位 ホンダ N-BOX
初代(2013年12月~2017年8月生産モデル)~現行型 (2017年9月~生産中モデル)
2011年12月に登場し、瞬く間に軽自動車No.1というポジションについたN-BOX。
初のマイナーチェンジとなった2013年12月、レーザーレーダーで前方を監視して約5km/h~約30km/hの低速域で前方車両との衝突回避や衝突被害軽減を図るシティブレーキアクティブブレーキ、約10km/h以下で作動する誤発進抑制機能などがセットになった「あんしんパッケージ」が、N-BOX カスタムのG AパッケージおよびG Aパッケージ 2トーンカラースタイルで標準装備になりました(その他のグレードはメーカーオプション設定)。
その後は、あんしんパッケージが標準装備となった特別仕様車が登場しました。
▼検索条件
ホンダ N-BOX 現行型(2013年12月~2017年8月生産モデル)×支払総額あり×全国N-BOXの先進安全装備が充実したのは2017年9月、現行型へのフルモデルチェンジのタイミングです。
2014年に発表されたホンダの運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を、ホンダの軽で初めて採用(全グレード標準装備)しました。
▼検索条件
ホンダ N-BOX 現行型(2017年9月~生産中モデル)×支払総額あり×全国歩行者や車両を検知し緊急時には、自動で強いブレーキをかけて衝突回避・被害軽減を図る、衝突軽減ブレーキはミリ波レーダーと単眼カメラを使用。
約5km/h以上で走行中に自車との速度差が約5km/h以上ある前走車、歩行者、対向車に対して作動します。
誤発進抑制機能は、前後とも停車時や10km/h以下の低速走行時に作動。他にも車線の中央をキープして走るLKAS(車線維持支援システム)、車線からはみ出しそうになったときに車線内に戻る支援をする路外逸脱抑制機能など10の機能がパッケージされています。
先進安全装備が充実したN-BOXが欲しい人は、迷わず現行型を!!
N-BOX、カスタムともに、先進安全装備は標準装備されているので、それ以外の装備などで買う車を選んで大丈夫です。
現行型は全グレード、「サポカーS<ワイド>」に該当しています。
先進安全装備よりも大事なこと
軽スーパーハイトワゴンの人気モデルの先進安全装備の機能と搭載状況を紹介してきましたが、最後に大切なことをひとつ。
先進安全装備は完璧な機能ではありません。状況によっては機能が働かなかったり、働いたとしても衝突回避が間に合わなかったりする可能性もあります。
最も大切なのは日ごろから安全運転を心がけることだということは忘れないでくださいね。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、 音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、 心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。 愛車はフィアット500C by DIESEL
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