▲カーセンサー7月20日発売号の本誌の表紙の車はレネゲード! ▲カーセンサー7月20日発売号の本誌の表紙の車はレネゲード!

買ったら楽しそうな毎日がやってきそうなSUV。でも、何を選ぶ?

車を買ったら、夢が膨らみますよね。中でも夢をたくさん与えてくれるのが昨今のSUVではないでしょうか。

海へ山へ、アクティビティを楽しみに出かけたり、新たなスポーツを始めたり……。

買ったSUVに乗ってその場所へ出かける、そんなアクティブな自分を想像するだけでワクワクしちゃいます。

SUVの定義は様々ありますが、一般的にはセダンでも、ワゴンでも、ミニバンでもないジャンル。

クロスカントリー4WD風のスタイルと力強いイメージや悪路走破性をもちつつ(車種による)、乗用車同様の設計や高い快適性が与えられた「クロスオーバーSUV」が、SUVのメインストリームではないでしょうか。

この「乗用車に近い設計と性格」が与えられたモデルの始まりは、1994年に登場した「トヨタ RAV4」でした。
 

▲こちらがその初代RAV4▲こちらがその初代RAV4

その後、日本をはじめ世界各国でSUVが登場。通常のハッチバックをSUV風に仕立てた車種や、新規設計の車種を含め、各メーカーの主力車種にまで成長しました。

クーペスタイルなどバリエーションも大きく増えましたが、基本的には居住性もよく積載性も良好な車種が多く、実用性が高いのも魅力です。
 

▲例えばトヨタ ハリアーのようにシックな内外装を持つ車種もあり、昨今ではむしろ都会派の印象も強いかも!?▲例えばトヨタ ハリアーのようにシックな内外装をもつ車種もあり、昨今ではむしろ都会派の印象も強いかも!?

しかし、逆に言えば様々なメーカーからたくさんの車種が出ていますので、どれを選んだらいいか、迷ってしまいそうですよね。
 

使い方を考えたら、必ずしも「4WD」じゃなくていい!?

SUVが欲しい! でも何を選ぶの? と迷ったら、自分が「果たしてどんなふうに車を使うのか」を考えてみるといいかもしれません。

前述のとおり、SUVにはクロスカントリー4WDに匹敵する悪路走破性を誇る車種もあります。

しかし、アウトドアが好きだとしても、信じられないほどの荒れたガレ場や林道を踏破できるような「クロスカントリー車の4WD性能を生かしきる」機会は、道路環境が整備された現代では多くありません。

そもそも、一般的なSUVの4WD性能は十分に高く、それなりの悪い路面や傾斜でも安心して走ることができます。

そこまでの悪路走破性が必要ない、河原でキャンプ、雪道を走ってスキーに行く、などの用途でしたら、乗用車やスポーツカーよりも道路から車体下部の高さ(最低地上高)があるSUVは、2WDでも安心して入っていくことができます。

つまり、キャンプもスポーツも、スキーもするけれど、実際には舗装された路面がほとんどで、しかも車を使う場面がほぼ街中や生活圏である場合……実は、4WDじゃなくてもいいのです。

SUVには二輪のみ駆動する「2WD」モデルがたくさんあり、部品が少なくなった分価格も安く、四輪を動かしている4WDに比べたら燃費も良くなります。

4WDじゃなくて大丈夫? という心配もご無用。最新2WD・SUVには、安全装備も充実、雪道モードなどを備える車種もあり、そういったモデルなら2WDでも悪路を乗り越える力が高いのです。

つまり、4WDでなくても困ることはほぼない、とも言えるのです。
 

街乗りに最適!「タフギア」感と「ジープの伝統」あふれるジープ レネゲード

そこで、SUVを買ってアクティブに楽しみたい、でも街乗りでカッコよく決めたい! というアナタにオススメなのが、ジープ レネゲードです。

モノコック構造のSUVで乗り心地や操縦安定性にも優れ、快適な装備を多く備えているため、日常での買い物や週末のドライブにも大活躍します。

特にうれしいのは、全長が4.2mほどという、小型ハッチバック車ほどのコンパクトなボディサイズ。見晴らしも良く四角い車体なので、初心者でも運転しやすいSUVです。

そして何よりジープ レネゲードを特徴づけるのは、その内外装デザイン。

ジープとは、アメリカを代表するクロスカントリー車のブランドで、戦場で鍛えられた堅牢さと機能性、本格クロスカントリー車の悪路走破性、たくましくワイルドな雰囲気、頼もしいイメージなどの「タフなギア(道具)感」があります。
 

▲クロスカントリー車特有のラダーフレームを持った「ラングラー」は、今なおジープの象徴とも言える存在として発売中です▲クロスカントリー車特有のラダーフレームをもった「ラングラー」は、今なおジープの象徴ともいえる存在として発売中です

そのブランドを背負うジープ レネゲードもまた、丸いヘッドライトや8本スリットのグリル、台形のホイールアーチなど、ジープの原点「ウイリスMB」をデザインモチーフにしており、ジープの名にふさわしいスタイルをもっています。

え、2WDのSUVの話ではなかったの? ということですが、このジープ レネゲード、現行モデルで見ると、「ロンジチュード」「リミテッド」「トレイルホーク」という3グレードのうち、トレイルホーク以外は何と2WDなのです。

SUVで2WDでもいいじゃない! という選択が、間違っていないことがわかります。ジープ レネゲードに限らず、2WD・SUVは、世界各国でラインナップされているのです。
 

▲1こちらがレネゲードの「トレイルホーク」です▲こちらがレネゲード唯一の4WDモデル「トレイルホーク」です

ジープレネゲードは中古車でも掲載多し! 色もグレードも豊富で選びやすい

ジープ レネゲードは、フィアットとの共同開発により2015年に登場。9月からは日本でも正規販売が開始されました。

2019年7月12日時点でのカーセンサー掲載台数は約165台で、平均価格は約270万円です。

発売当時に売られていた「オープニングエディション」から、「リミテッド」「ロンジチュード」「トレイルホーク」の他、限定車の「75thエディション」「セーフティエデョション」などの限定車を含めバリエーションが豊かにあり、黒や赤、白、黄色など、様々なボディカラーから選ぶことができます。

普段使いでさらっと、タフなワイルドなイメージのジープブランドを乗りこなす! とってもカッコいいと思います。

日常生活の買い物にも、週末のキャンプにも大活躍できる「頼もしくてかっこいいタフギア」、ジープ レネゲードの2WDというチョイスはいかがですか?
 

▲なお、ジープ レネゲードの兄弟車となるフィアット側の車種は「500X」で、こちらもオススメですよ!▲なお、ジープ レネゲードの兄弟車となるフィアット側の車種は「500X」で、こちらもオススメですよ!
文・絵/遠藤イヅル、写真/尾形和美、ジープ、トヨタ

遠藤イヅル(えんどういづる)

イラストレーター/ライター

遠藤イヅル

1971年生まれ。大学卒業後カーデザイン専門学校を経て、メーカー系レース部門のデザイナーとして勤務。その後転職して交通系デザイナーとして働いたのち独立、各種自動車メディアにイラストレーター/ライターとしてコンテンツを寄稿中。特にトラックやバス、商用車、実用的な車を好む。愛車はプジョー 309とサーブ 900。