▲日本の高級セダンの代名詞ともいえるトヨタ クラウン。その中でも、見た目と走りがよりスポーティな「アスリート」。今回は予算100万円で狙いたい中古車の条件を紹介▲日本の高級セダンの代名詞ともいえるトヨタ クラウン。その中でも、見た目と走りがよりスポーティな「アスリート」。今回は総額100万円で狙いたい中古車の条件を紹介

若い世代をターゲットに誕生したアスリート

2018年6月にシリーズ15代目となる現行型が登場したクラウン。

1955年に初代が誕生して以来、進化と改良が重ねられ、現在に至るまで日本の高級セダンとして確固たる地位を守り続けているモデルだ。

昭和から平成に変わり主要顧客の年齢層や市況の変化に対応すべく、1999年に登場したシリーズ11代目では、従来の重厚かつラグジュアリーな路線はクラウンロイヤルで継承しつつ、見た目も走りもアグレッシブなスポーティモデルとしてクラウンアスリートが設定された。

アスリート系とロイヤル系の2本立ては、通称ゼロクラウンと呼ばれるシリーズ12代目、続く13代目、そして旧型となる14代目まで続き、現行型で再びクラウンの名称の元に一本化されている。

12代目ゼロクラウンの正常進化版

▲予算100万円だと3代目が狙い目となる。メッシュグリルや大きなセンター開口部、丸形4灯リアランプなどでスポーティさが強調されている ▲予算100万円だと3代目が狙い目となる。メッシュグリルや大きなセンター開口部、丸形4灯リアランプなどでスポーティさが強調されている

ここでは予算100万円で狙えるモデルとして、アスリート系では3代目に当たる、2008年2月登場のシリーズ13代目に注目。

“原点からのクルマづくり”をコンセプトに、走りやデザインを大胆に刷新したゼロクラウンの正常進化版といえるモデルだ。

13代目では、アスリート系とロイヤル系の他に、クラウンハイブリッドも設定された他、ミリ波レーダー方式のドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステムや、高い車両安定性と予防安全性能を確保した「VDIM」など、当時最先端の安全技術を採用。

また、先代からキャリーオーバーされたV6エンジンには、ポテンシャルを一層引き出す改良が施されるなど、全体的にクオリティアップしているのが特徴といえる。

▲派手さはないものの洗練された印象の内装。使い勝手も良く、運転に集中できる環境が整っている。もちろん同乗者も快適に過ごせるはずだ ▲派手さはないものの洗練された印象の内装。使い勝手も良く、運転に集中できる環境が整っている。もちろん同乗者も快適に過ごせるはずだ
▲ラゲージルームの容量は十分確保されており、ゴルフバッグなら4つ積める ▲ラゲージルームの容量は十分確保されており、ゴルフバッグなら4つ積める

そんな13代目の中古車流通量は、全体でおよそ1600台。その5割弱をアスリート系が占めている。

アスリート系には2.5L車と3.5L車の2タイプあるが、7:3の割合で2.5L車の方が多い。

相場は順調に下落しており、最安値帯も総額50万~70万円の水準で推移。

予算100万円でもかなりの選択肢を確保できる状況だ。

ただし、予算100万円圏内は走行距離10万km超の物件の割合が高くなってしまうため、価格と距離のバランスを見極めるのが、3代目アスリートの中古車選びではポイントになりそうだ。

ある程度の選択肢を確保しつつ予算100万円でベストな1台を見つけるなら、まずは走行距離10万kmを目安に探してみるのも手だ。

2010年1月までの前期型が中心になるが、2.5L車も3.5L車も射程圏内に収まってくる。

▼検索条件

トヨタ クラウンアスリート(3代目)×走行距離10万km未満×総額100万円以下×全国

激レアだが特別仕様車にも要注目!

さらなるバリューを追求するなら特別仕様車に注目。

ターゲットはクラウン国内累計販売500万台突破を記念し2009年4月に設定されたアニバーサリーエディションと、人気装備を厳選したスペシャルエディションの2タイプ。

前者は、2.5Lと3.5Lの標準グレードをベースに、本革巻き+木目調ステアリングホイールなどを採用。

後者は2.5L車をベースに、クラウン・スーパーライブサラウンドシステムなどが標準化されている。

予算100万円圏内ではどちらも激レアだが、チェックしてみる価値はある!

▼検索条件

トヨタ クラウンアスリート(3代目)×アニバーサリーエディション×総額100万円以下×全国

▼検索条件

トヨタ クラウンアスリート(3代目)×スペシャルエディション×総額100万円以下×全国
文/中野剛、写真/篠原晃一

▼検索条件

トヨタ クラウンアスリート(3代目)×総額100万円以下×全国