▲X1は日本の道路を走るのにも、ちょうどいいサイズのSUVです ▲X1は日本の道路を走るのにも、ちょうどいいサイズのSUVです


人気のBMWと、トレンド継続中のSUV。このふたつを掛け合わせたのがBMWのXシリーズです。中でもX1はXシリーズ最小モデル。日本の道路事情を考えると、ボディサイズに悩まされることもなく、通勤やお買い物など普段使いでも活躍してくれます。そんなX1の変遷や特徴、魅力や中古車事情などを解説。購入を検討している人は、ぜひチェックしてみてください。

 

【概要】初めてのBMWに最適な1台

2代目X1の購入を検討している方に、初めに申し上げておかなくてはならないことがあります。それは、2代目X1がエンジンを横向きに搭載したFF(前輪駆動)もしくはFFベースの4WDであること。BMWはFR(後輪駆動)のイメージが強いため、FRにこだわる方にとってはFFベースはガッカリさせられるポイントになりえます。

では、そんなFFベースの車を、なぜBMWは作ったのでしょうか? 実は、販売店に来て初めてBMWの購入を検討しているユーザー予備群にアンケートを取ったところ、「BMWの駆動形式を知らなかった」「FRであることにあまりこだわりを感じない」という意見が大勢を占めたのです。

昔からBMWに乗ってきたドライバーにとってBMWがFRであることは当たり前でした。しかし、憧れのBMWに乗ってみたいと思っている新規のユーザー予備群にとって、駆動方式は購入を検討する材料でなかったのです。現在、車の大半はFFであり、一部の高級車などのみFRを採用していることを考えると、ある意味では妥当な結果だともいえるでしょう。

そういった背景があって、BMWはFFベースのモデルを作ることに決めました。FFベースのメリットはエンジンルームがコンパクトなので居住空間や荷室が広くなること。FRのままだとFFベースのライバル車より室内や車内が狭くなってしまうところ、2代目X1は室内をとても広く仕上げることに成功しました。

つまり、X1の魅力は「BMWのSUVで高級感がありながら、室内も広い」ことなのです。そのうえ、BMWの中では安価ですので、“初めてのBMW”に最適な1台でもあります。

▲X1の室内と荷室に余裕があるのはボンネットが短い(=エンジンルームがコンパクト)からです ▲X1の室内と荷室に余裕があるのはボンネットが短い(=エンジンルームがコンパクト)からです

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【変遷】マイナーチェンジでディーゼル搭載車が登場

2015年10月 デビュー
デビュー時のラインナップは「sDrive 18i」と「xDrive 20i」、そして「xDrive 25i xLine」でした。18iの排気量は1.5Lで、20iと25iは2.0L。sDrive 18iのみFFで、xDrive 20iと25iは4WDとなっています。さらに各スタンダードモデルに加えて、パッケージオプションであるxLineとM Sportもラインナップ。ただ、xDrive 25iにはスタンダードモデルの設定はありません。

最も安価なX1 sDrive 18iはデビュー時の新車価格が385万円。このときレクサスのSUVであるNXの新車価格が428万円~でしたから、お得感がありました。

新車時価格
X1 sDrive 18i:385万円
X1 sDrive 18i xLine:413万円
X1 sDrive 18i M Sport:431万円
X1 xDrive 20i:473万円
X1 xDrive 20i xLine:492万円
X1 xDrive 20i M Sport:511万円
X1 xDrive 25i xLine:569万円
X1 xDrive 25i M Sport:591万円

▲xDrive 20i とxDrive 25i のエグゾーストマフラーは左右2本出しになっています ▲xDrive 20i とxDrive 25i のエグゾーストマフラーは左右2本出しになっています

2016年9月 クリーンディーゼルエンジン搭載車が追加
X1にディーゼルターボエンジン搭載のxDrive18dが追加。BMWの優れた技術を投入されたエンジンは、パワフルかつ低燃費になっています。駆動方式は4WDのみ。新車時価格は440万円~です。

モデル名には1.5Lガソリンエンジンと同じ「18」の文字があるもののxDrive 18dの排気量は2.0Lです。これまでは4WDに乗りたい場合、新車価格473万円~のxDrive 20i以上を選ばなければならなかったので、よりお手軽に4WDを選べるようになりました。

新車時価格
X1 xDrive 18d:440万円
X1 xDrive 18d xLine:468万円
X1 xDrive 18d M Sport:486万円


2017年3月 価格改定
X1全車の価格がアップしました。価格改定は輸入車ではよくあること。中古車の価格を見るとき、参考にするのも良いでしょう。

新車時価格
X1 sDrive 18i:405万円
X1 sDrive 18i xLine:433万円
X1 sDrive 18i M Sport:451万円
X1 xDrive 18d:449万円
X1 xDrive 18d xLine:477万円
X1 xDrive 18d M Sport:495万円
X1 sDrive 20i:495万円
X1 sDrive 20i xLine:514万円
X1 sDrive 20i M Sport:533万円
X1 sDrive 25i xLine:592万円
X1 sDrive 25i M Sport:614万円

2017年4月 限定車「sDrive 18iファッショニスタ」登場
270台限定の「sDrive 18iファッショニスタ」が発売されました。ベースモデルはsDrive18iのスタンダード。ボディカラーは人気のミネラルホワイトで、アルミホイールが18インチになるなど、ルックスがスタイリッシュに仕上げられています。インテリアでも、キャンベラベージュ・センサテック・レザーのシートに加え、フロントシートが電動になっていたり、オートマチックエアコンディショナーも備えていたりと、豪華な仕様になっています。

また、機能面では足元の操作でテール・ゲートを開閉できる「オートマチック・テール・ゲート・オペレーション」が付き、使い勝手もアップ。さらに、先行車との車間距離を維持しながら自動で加減速してくれるアクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)も備えています。少しお値段はアップしていますが、装備と比較すればオトクなので、中古車で見つけた場合は優先的にチェックしたいところです。

sDrive 18i ファッショニスタ:新車時価格467万円

▲sDrive 18i ファッショニスタは欲しかった人気の装備や機能が最初から付いている、オトクな特別仕様車です ▲sDrive 18i ファッショニスタは欲しかった人気の装備や機能が最初から付いている、オトクな特別仕様車です

2017年8月 一部仕様変更
X1 sDrive18iのトランスミッションが6速ATから、7速DCT(ダブル・クラッチ・トランスミッション)に変更。また、X1 xDrive18dには、フロントPDC(パーク・ディスタンス・コントロール)が標準装備に。これにともない新車価格もアップしました。

新車時価格
X1 sDrive 18i:406万円
X1 sDrive 18i xLine:434万円
X1 sDrive 18i M Sport:452万円
X1 xDrive 18d:452万円

▲sDrive18iはトランスミッションが7速DCTになり、駆動系の伝達効率がアップしています ▲sDrive18iはトランスミッションが7速DCTになり、駆動系の伝達効率がアップしています

2017年12月 価格改定
X1 sDrive sDrive 20i、sDrive 20i xLine、sDrive 20i M Sport以外のモデルは価格が改定。それぞれ価格がアップしました。

新車時価格
X1 sDrive 18i:417万円
X1 sDrive 18i xLine:445万円
X1 sDrive 18i M Sport:463万円
X1 xDrive 18d:470万円
X1 xDrive 18d xLine:495万円
X1 xDrive 18d M Sport:513万円
X1 sDrive 20i:495万円
X1 sDrive 20i xLine:514万円
X1 sDrive 20i M Sport:533万円
X1 sDrive 25i xLine:605万円
X1 sDrive 25i M Sport:627万円

2018年5月 一部機能追加
各モデルに機能が追加。X1 sDrive18i には、「PDC(パーキング・ディスタンス・コントロール)」と「パーキング・アシスト」が備わりました。駐車や車庫入れがラクになっています。

X1 xDrive20i全モデルでは、人気の「コンフォート・パッケージ」が標準装備に。その内容は、ボタンひとつでテールゲートが開閉できる「オートマチック・テールゲート・オペレーション」、「フロント・シート・ヒーティング(運転席&助手席)」、ラゲージルームからボタンひとつで後席バックレストを倒せる「リア・シート・バックレストのリリース機能」、左右分割スライドの「スライディング・リア・シート(バックレストの角度調節機能付)」など盛りだくさんです。

また、xDrive18d M Sport、xDrive20i M SportおよびxDrive25i M Sportなど、パッケージオプションのM Sportモデルについては、8速スポーツ・オートマチック・トランスミッションにパドルシフトが付いています。

新車時価格
X1 sDrive 18i:385万円
X1 sDrive 18i xLine:420万円
X1 sDrive 18i:445万円
X1 sDrive 18i xLine:445万円
X1 sDrive 18i M Sport:463万円
X1 xDrive 18d:470万円
X1 xDrive 18d xLine:495万円
X1 xDrive 18d M Sport:514万円
X1 sDrive 20i:458万円
X1 sDrive 20i xLine:477万円
X1 sDrive 20i M Sport:497万円
X1 sDrive 25i xLine:605万円
X1 sDrive 25i M Sport:628万円

2019年1月 価格改定
価格改定が行われ、2019年6月現在の新車価格も以下のようになっています。

新車時価格
X1 sDrive18i:423万円
X1 sDrive18i xLine:448万円
X1 sDrive18i M Sport:466万円
X1 xDrive18d:473万円
X1 xDrive18d xLine:498万円
X1 xDrive18d M Sport:517万円
X1 xDrive20i:461万円
X1 xDrive20i xLine:480万円
X1 xDrive20i M Sport:500万円
X1 xDrive25i xLine:608万円
X1 xDrive25i M Sport :631万円

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【グレード】4つのグレードと2つのパッケージ

X1のグレードは、sDrive 18i、xDrive 18d、xDrive 20i、xDrive 25iという搭載するエンジンが異なる4種類。また、(無印の)スタンダードの他、「xLine」と「M Sport」のパッケージが用意されています。

sDrive 18i
X1で最も安価なグレード。1.5L直列3気筒DOHCツインパワー・ターボ・エンジンを搭載しています。組み合わされるトランスミッションは他のグレードとは違い、2015年10月のデビューからは6速AT、2017年8月からは7速DCT(ダブル・クラッチ・トランスミッション)になっています。駆動は2WD(FF)。街中でカジュアルに乗りたい方にオススメです。

xDrive 18d
2.0L直列4気筒DOHCツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジンを搭載。組み合わされるトランスミッションは上位グレードと同じく8速AT。駆動は4WDです。遠くのスキーゲレンデまでロングドライブするような、長距離派にピッタリなグレードです。

xDrive 20i
2.0L直列4気筒DOHCツインパワー・ターボ・エンジンを搭載。組み合わされるトランスミッション8速ATです。ガソリンエンジンと4WDの組み合わせを希望する場合は、このxDrive 20iが筆頭候補になるはずです。

sDrive 25i
X1の最上級グレード。エンジンはxDrive 20iと同じく、2.0L直列4気筒DOHCツインパワー・ターボ・エンジンを搭載しています。エンジンのコンピューターの設定などによって、同じ排気量ながら高出力になっています。sDrive 25iにはスタンダードがなく、xLineとM Sportのみ選べます。

▲X1はFFのsDrive 18iも、それ以外の4WDモデルも車高が同じです ▲X1はFFのsDrive 18iも、それ以外の4WDモデルも車高が同じです

上記グレードはすべて、次のパッケージを選ぶことができます。

xLine
SUVのタフさを強調した仕様。マットシルバーのフロントアンダーガード、サイドスカートインサート、キドニーグリルバーや、力強いデザインの18インチアルミホイールを備えます。

▲xLineのフロント外観。グレードはxDrive 18dです ▲xLineのフロント外観。グレードはxDrive 18dです

M Sport
よりスポーティな仕様。専用にチューニングされたMスポーツ・サスペンションに加えて、18インチのM Sport用アルミホイールなどを装備しています。

▲M SportはX1に限らず、BMWの全モデルで人気の仕様です ▲M SportはX1に限らず、BMWの全モデルで人気の仕様です

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【内外装】BMWらしいスポーティさが魅力

エクステリア
X1は5ドアで、日本仕様はすべて右ハンドル。ボディサイズは全長が4455mm、全幅が1820mm、全高が1610mmと共通ですが、専用サスペンションとなるM Sportは全高が1600mmとなります。

背が高くて幅が広いのですが、リアスポイラーにエアブレードを採用したり、アンダーボディをフラットにしたりすることで、空気抵抗係数(Cd 値)0.29 を実現(ヨーロッパ仕様車値)。このクラスとして優秀なレベルです。

▲他にもフロントエプロンのサイドエアインテークにエアカーテンを配置するなど、空気抵抗係数(Cd 値)0.29 としました ▲他にもフロントエプロンのサイドエアインテークにエアカーテンを配置するなど、空気抵抗係数(Cd 値)0.29 としました

インテリア
X1のコックピットは、BMWに共通のドライバーオリエンテッド(=ドライバーが主役)になっています。センターコンソールは、ドライバーに向かうよう角度がつけられ、運転に必要な操作系は自然に手の届く範囲に配置。運転すればするほど、BMWがカラダの一部のように馴染んでいくデザインです。

▲「駆け抜ける歓び」を掲げる、BMWらしいデザインと言えるでしょう ▲「駆け抜ける歓び」を掲げる、BMWらしいデザインといえるでしょう(欧州仕様)

また「iDriveナビゲーションシステム」と呼ばれる、独自のナビが全車に標準装備。モニターは8.8インチのワイドディスプレイで、操作は主にセンターコンソールにあるタッチパッド付きiDrive コントローラーで行えます。最初はとまどうかもしれませんが、慣れるとブラインドタッチでも操作できるでしょう。

▲ATのセレクターレバー手前にあるのがiDriveナビゲーションシステムのコントローラーです ▲ATのセレクターレバー手前にあるのがiDriveナビゲーションシステムのコントローラーです

リアシートは広く、特に膝まわりにゆとりを感じるものになっています。しかも、シートは左右6対4の分割式になっているのに加え、それぞれ別々に130mmも前後にスライド。ラゲージルームに積む荷物に合わせてアレンジできます。

▲リアシートは膝周りに余裕があるだけでなく、シートが前後にスライドする機構を備えています ▲リアシートは膝まわりに余裕があるだけでなく、シートが前後にスライドする機構を備えています

ラゲージルーム容量は505L。リアシートを倒せば1550Lに拡大します。さらにラゲージルームのフロア下には100Lの収納スペースが設けられていて、小物などの収納に便利です。

▲リアシートのシートバックは3分割式なので荷物の量や形状に合わせてラゲージルームをアレンジ可能 ▲リアシートのシートバックは3分割式なので荷物の量や形状に合わせてラゲージルームをアレンジ可能

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【スペック】サイズ感や最低地上高などをチェック

型式 ABA-JG15 最小回転半径 5.4m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 4.46m×1.82m×1.61m
ドア数 5 ホイールベース 2.67m
ミッション 7AT 前トレッド/後トレッド 1.56m/1.56m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
4WS - 車両重量 1520kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 1795kg
ミッション位置 フロア 最低地上高 0.19m
マニュアルモード
標準色

ブラックII

オプション色

グレイシャー・シルバーメタリック、ミネラル・グレーメタリック、ブラック・サファイアメタリック、ミネラル・ホワイトメタリック、スパークリング・ストーム・ブリリアントE、プラチナ・シルバーメタリック、メディテラニアン・ブルーメタリック

掲載コメント

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型式 ABA-JG15
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション 7AT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 ブラックII
オプション色 グレイシャー・シルバーメタリック、ミネラル・グレーメタリック、ブラック・サファイアメタリック、ミネラル・ホワイトメタリック、スパークリング・ストーム・ブリリアントE、プラチナ・シルバーメタリック、メディテラニアン・ブルーメタリック
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
フロア
マニュアル
モード
最小回転半径 5.4m
全長×全幅×
全高
4.46m×1.82m×1.61m
ホイール
ベース
2.67m
前トレッド/
後トレッド
1.56m/1.56m
室内(全長×全幅×全高) -m×-m×-m
車両重量 1520kg
最大積載量 -kg
車両総重量 1795kg
最低地上高 0.19m
掲載用コメント -
※2019年1月~生産中のsドライブ 18i

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【メカニズム】X1の走りを支える機構・装備に注目

ガソリンエンジン
全ガソリンモデルに搭載されるBMWのツインパワーターボエンジンは、すべて無鉛プレミアムガソリン仕様。いずれもエンジンオートスタート/ストップ機能を備えています。

sDrive 18iに積まれる1.5Lの直列3気筒は、最高出力140ps、最大トルク220N・mのパフォーマンスをマーク。いわゆるダウンサイジングターボですが、0-100km/hの加速は9.7秒と小排気量でもストレスを感じさせません。燃費はJC08モードで15.7km/Lと、ガソリンエンジンの中では最も優秀です。

xDrive 20iに積まれる2.0Lの直列4気筒は、最高出力192ps、最大トルク280N・mとなっています。低速から最大トルクが立ち上がっているのが特徴。5名乗車でラゲージルームもいっぱいにするようなドライバーには、sDrive 18iより頼もしく感じられるでしょう。燃費はJC08モードで14.4km/LとsDrive 18iと比べても大きく見劣りしません。

xDrive 25iに積まれる2.0Lの直列4気筒は、基本的にxDrive 20iと同じ。ただ、コンピューターや仕様を変えることで、最高出力231ps、最大トルク350N・mへと、パワーもトルクもかさ上げされています。燃費はJC08モードで14.3km/L。コンピューターと仕様変更だけで上位グレードのエンジンとするのはBMWのオハコになりつつあります。

▲横置きに配置されるX1の直列4気筒エンジン。前後に短くてエンジンルームをコンパクトにできるメリットがあります ▲横置きに配置されるX1の直列4気筒エンジン。前後に短くてエンジンルームをコンパクトにできるメリットがあります

ディーゼルエンジン
xDrive18dに積まれる、2.0L直列4気筒ディーゼルエンジン。高圧で燃料を噴射するコモンレール・ダイレクトインジェクションシステムと、幅広い回転数で大きなトルクを生む可変ジオメトリーターボチャージャーが組み合わされています。その結果、最高出力150ps、最大トルクは330N・mを発揮します。

「さすがディーゼル」と感心させられるほどトルクフルで、しかもいったん巡航速度に乗るとエンジン音も気になりません。巡航したときの回転数が低いので、長距離ドライブでも疲れを軽減できるかもしれません。ガソリンエンジン同様、エンジン・オート・スタート/ストップ機能を備え、JC08モードの燃費は19.6km/Lと優秀です。

4WDシステム
X1 xDrive20i、xDrive25i、xDrive20dには、オンデマンド式インテリジェント四輪駆動システム「xDrive」が採用されています。このシステムの長所は、スノードライブといったシチュエーションだけでなく、日常のシーンでも活躍すること。通常は燃費向上のために駆動トルクは前輪だけに伝えていますが、オーバーステアやアンダーステアなどの兆候を察知すると可変配分して、後輪へも駆動トルクを伝達。燃費性能と走行安定性を両立しています。

ドライビングアシスト
カメラで前方を監視する「ドライビング・アシスト」はグレードを問わず標準装備されています。このドライビング・アシストには、車線の逸脱をドライバーに警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」や、衝突の危険性が高まった際にドライバーに警告を発する「前車接近警告機能」、さらに「衝突回避・被害軽減ブレーキ」も含まれています。先進の安全装備が全車に標準なのはうれしいポイントです。

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【走行性能】ターボエンジンが低速から力強い

X1のエンジンはガソリン、ディーゼルともにターボが付いており、低速から力強く車体を前に進めてくれます。ひと昔前のターボエンジン、特に小排気量エンジンは低速トルクのないことが珍しくなかったのですが、それらとは一線を画す扱いやすさがあります。

とりわけディーゼルエンジンは秀逸。広い回転域にわたって大きなトルクを発生するのに加え、エンジンが静かでノイズが気になりません。振動も巧みに抑えられています。しかも燃費も良いのですから、積極的に選びたくなるエンジンです。

ハンドリングもBMWらしくスッキリとしています。BMWと同門ブランドであるMINIで培ってきたFFのノウハウが生きているのでしょう。車速に応じてパワーステアリングのサポート量を変化させるサーボトロニックも装着。キビキビと反応が良く、同時にドイツ車らしいドッシリとした安定感も楽しめます。

燃費向上のため、ブレーキ・エネルギー回生システムが付いていますが、自然な制動フィーリングなのもうれしいところ。ブレーキをかけると余剰のエネルギーで発電してバッテリーを充電。発電機であるオルタネーターを休止させてエンジンの負荷を減らしたりしてくれるのですが、その作動に違和感を感じさせません。

▲どのグレードもターボエンジンによって、低速トルクがあるのでシーンを問わずに力強く走ってくれます ▲どのグレードもターボエンジンによって、低速トルクがあるのでシーンを問わずに力強く走ってくれます

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【オプション】アドバンスド・セーフ ティ・パッケージがオススメ

X1 xDrive 25iでは標準装備ですが、それ以外ではオプション扱いである「アドバンスド・セーフ ティ・パッケージ」。その内容は「BMWヘッドアップディスプレイ」と「ドライビングアシストプラス」の組み合わせです。

BMWヘッドアップディスプレイは、フロントウインドウに車速やナビの情報などを投影し、前方からの視線移動を最小限に抑えてくれます。ドライビングアシストプラスにはアクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)が備わっており、高速走行などで前車との車両間隔を維持。停止および再加速も自動で行ってくれます。

安全性能を高めてくれるオプションですので、sDrive 18i、xDrive 20i、xDrive 20dの購入を検討するときは留意したいところです。

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【口コミ】ユーザーの評価と、その理由を解説

良かった点

これがやはりBMWを購入した最大の理由です。国産の高級車も所有してきましたが味わったことないほど気持ちよく曲がります。 これは乗ってみないと説明しにくい感覚ですが、とにかく運転は楽しいです

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  Lolooopagggさん/東京都

解説:X1は全車に「パフォーマンスコントロール」と呼ばれる機能を備えています。コーナリング時に、X1が自然にエンジン出力とブレーキを制御して、スムーズに曲がるようにコントロールしてくれます。

視野が広く、空間に余裕があるので気分よく運転できる。以前乗っていた車がこの車より大きいサイズだったので、小回りの良さを実感する

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  治五郎さん/千葉県

解説:X1も例外ではありませんが、SUVはドライバーのアイポイントが高いので、視界が良いという特徴があります。その結果、周囲の状況を把握しやすいのでストレスなく運転できるのです。また、X1は室内が広いため、圧迫感が少なくロングドライブでも疲れにくい傾向にあります。

気になった点

FRベースではなくなったことが最大の不満です。オススメ点でFFの良さを記載しましたが、やはり先代に比べ「運転する楽しさ」は半減していると思います

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  ALSさん/愛知県

解説:率直なところ、FFだけを乗っていると遜色を感じるシーンは少ないと思います。ただし、以前FRを乗っていて、そのフィーリングが鮮明に残っているドライバーはハンドリングのダイレクト感(=運転する楽しさ)に物足りなさを感じることもあるかもしれません。後輪が駆動するので前輪に操舵だけを任せられ、前後重量配分がほぼ50対50と優れた重量バランスになるため、FRはFFと異なる乗り味となっています。

エクステリアは紛れもなく高級車なのですが、内装はう~ん微妙かなって思います。運転席あたりのコントロールパネルなんかも全体的にシンプルで、ここは割り切って考えないといけません。 特にメーターはチープで、わかり易さはもちろんあるのですが高級感はありませんでした

引用元 :カーセンサー内『口コミ』  佐々木さん/東京都

解説:BMWは、ドライバーズカーとして伝統的にコックピットまわりが機能的かつシンプルな傾向にあります。一方で、高級車としてみた場合、インテリアが簡潔だという意見も聞かれます。オプションとしてインテリアトリムをアップグレードする選択肢も用意されているので、内装が気になる人にはオススメ。新車なら検討に値しますし(一部のパーツは購入後に装着も可能)、中古車ならオプション装着車を探してみるの良いでしょう。

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【中古車】2WDは250万円~、4WDとディーゼルは300万円~が目安

カーセンサー掲載車両の平均価格を見てみると、2015年10月~2017年12月のモデルは300万円台前半以下(2019年6月19日現在)。それ以降は300万円台後半となっています。X1 xDrive 18d登場前の2015年10月~2016年9月の最初期モデルなら平均価格は288万円と300万円を切りますが、基本的には車両本体価格が300万円台の物件が多くなっています。

個別にみてみるとsDrive18iに的を絞れば、総額が250万~300万円のモデルも多数あります。中には200万円台前半で狙える物件もあります。

ただし、4WDのxDrive系のモデルとなると総額約300万円~が実情。それはディーゼルモデルも同様です。コンパクトSUVは中古車市場においても人気なため、X1に中古車相場も堅調で、大きなモデルチェンジがない限り、値落ちもさほど期待できません。そのため、どのモデルがオトクかよりも、どういった1台が欲しいかにこだわって選ぶのが、2代目X1においては賢い中古車選びになるでしょう。

text/グラブ
photo/BMW
※内容に一部誤りがあったため、2019年11月28日に修正を行いました

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