第48回 マツダ RX-7 スピリットRシリーズ 【見つけたら即買い!?】
2008/12/03
■20余年の歴史を締めくくる魂の最終モデル
2002年8月にファンに惜しまれつつマツダのラインナップから姿を消したRX-7。事実上の後継モデルとなるRX-8がデビューした後も、ピュアスポーツたるシャープな走りの魅力により、コアな人気を誇っています。そんなRX-7は、2002年3月末に生産終了が発表されたのと同時に、最後を飾るにふさわしい一台が発表(販売は同年4月22日)されます。その一台が、今回ご紹介するRX-7 スピリットRシリーズです。
スピリットRシリーズは、2シーター5速マニュアル仕様の「タイプA(新車時価格399.8万円)」、4シーター5速マニュアル仕様の「タイプB(新車時価格399.8万円)」、4シーター4速オートマチック仕様の「タイプC(新車時価格339.8万円)」と、仕様により3タイプに分けられます。最もスポーティなタイプAから、ATでもRX-7の走りを体感したい人のためのタイプCまで、3タイプ用意されているというワケです。
では、シリーズ共通の装備に触れつつ、最もスポーティなタイプAの仕様を見ていきましょう。シリーズ共通装備としては、走行性能を高める装備としてフロントストラットタワーバーやBBS社製の17インチアルミホイール(タイプAはガンメタ、B、Cはシルバー)などを装備。インテリアにはスピリットRの専用メーターやオーナメント、NARDI社製レッドステッチ入りのステアリングなどを装備しています。
この共通装備だけでは、即買いでオススメするレベルではありませんが、それぞれのタイプの装備を見ていくと、即買いとしてオススメする理由をわかっていただけるはずです。最もスポーティなタイプAには、ブレーキの放熱性を高めるドリルド(穴あき)タイプのディスクブレーキ、ブレーキのレスポンスとフィーリングを向上させるステンメッシュブレーキホース、ビルシュタイン社製ダンパー、レカロ社製フルバケットシートが装備されます。
ドリルドブレーキ、ステンメッシュブレーキホース、ビルシュタインダンパーの3つはタイプBにも装備されますが、レカロ社製のフルバケットシートを装備するのはタイプAのみ。ピュアスポーツたるRX-7を狙うからには、やはりレカロのシートは欲しい装備です。
エンジンチューニングは施さないけれど足回りやブレーキ性能を向上させる装備を採用する、というあたりに、車との一体感や操る楽しさを提案し続ける、マツダらしさがうかがえます。
限定1500台で発売されたスピリットRシリーズですが、発売から6年経った今でもその流通台数は30台弱。なかには、販売時の価格を上回る物件も見られます。様々な制約を受ける現代では、純粋にスポーティと言える車はもう登場しないかもしれません。そういった意味でも貴重な存在であるRX-7 スピリットRシリーズ。気になった人は「RX-7 スピリットR」と入れて探してみてください。
<カーセンサーnet編集部・フクダ>
日刊カーセンサーの厳選情報をSNSで受け取る
第48回 マツダ RX-7 スピリットRシリーズ 【見つけたら即買い!?】/旬ネタ
あわせて読みたい
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 現行型ヴォクシーの平均価格が200万円切り目前|迫力重視の「煌」も、燃費重視のハイブリッドも買い時到来
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- 世界で3社しか市販していないレアなFCVの1台、トヨタ MIRAIのドライブフィールに注目! 【EDGE’S Attention】
- 本場ドイツの名門レース「DTM」が、再び注目を集めるワケ!【EDGE MOTORSPORTS】
- 絶版クラシックモデルが今でも現役、オーバークオリティで時代を先導するセダンの最高峰 メルセデス・ベンツ Sクラス【Back to Sedan】
- 【試乗】新型 フェラーリ 812GTS│獰猛なV12エンジンを搭載しながらも、驚くほどの安定感を魅せる魅惑のスーパーカー!
- 「自動車エイジングの神」に君臨する、バッドボーイズ佐田正樹さんの流儀
- アマチュアからの人気が高い量産車ベースのカテゴリー「GT4」、GT3とは違うその魅力とは?【EDGE MOTORSPORTS】
- 鋭いハンドリングとパワーで、セダンの実力を世界に見せつけるBMW M3【Back to Sedan】