新型プラド ランドクルーザープラド ▲アイデンティティでもあるグリル内の縦ルーバーが踏襲されボクシーなフォルムをまとう次期トヨタ ランドクルーザープラドは、2024年前半までに登場するだろう。300系よりも軽量化されてオーバークオリティを回避

トヨタ ランドクルーザープラド、2024年にフルモデルチェンジ!?

本格クロカン用の新世代プラットフォームが完成して準備が整ったことを受け、いよいよプラドの世代交代が現実味を帯びてきた。

プラドは兄貴分の300系とは異なり、ライトデューティ系として70系から派生し2009年にリリース。現行モデルは4代目にあたる。登場から13年以上が経過してようやくフルモデルチェンジが見えてきた。

5代目にあたる次期新型プラドは、2024年前半に発売される模様だ。シャシーは300系と同じプラットフォームに刷新され、剛性アップと軽量化が図られる。だが、同じコンポーネントではなく、よりスリム化され重量が抑えられるという。

オーバークオリティを避け、まさにライトデューティに見合った骨格が与えられるわけだ。
 

ランドクルーザープラド▲デビューから6年を経た2015年に国内向けにも設定された2.8L直4ディーゼルターボ。次期モデルにも同じユニットが受け継がれるのか? それとも次世代エンジンに置き換わるのか?

新型プラドは電動化を見送り、燃料電池モデルを検討

搭載エンジンは仕向け地によって異なるが、直4ガソリンには現行モデルに採用済みの2.7L NAに加え、2.4Lターボが設定される動きもある。

ディーゼルも継続設定されるが、現在の2.8Lターボが継承されるのか、別ユニットに置き換わるのか、まだ確認が取れていない。いずれにしても電動化は見送られて、直4モデルのみのラインナップで登場する可能性が高い。

TNGA世代にユニットが完成しているにもかかわらず、V6搭載車の国内復活は望み薄だ。

ただし、モデルライフ後半で対応を迫られるであろう電動化は視野に入っている。検討されているのは、大容量バッテリーを要するBEV(バッテリー式電動自動車)ではなくFCEV(燃料電池自動車)のようだ。

潤沢な床下の空間を生かして水素タンクを搭載し、フロントノーズ内のFCスタックで発電してモーターで走る方式を用いることで、CO2排出量ゼロを目指す算段と思われる。

ランドクルーザープラド▲車高が調整できる後輪エアサスや自車の周囲が確認できるテレインモニター、4つの走行モードに切り替えられるマルチテレインセレクトなどが採用された現行プラド。発売時には4L V6モデルも存在した

新型プラドのシルエットはボクシー?

外観はボクシーなスクエア基調に刷新される。併せて全長は約100mm、全幅は5mm拡大される模様だ。フロントグリルには現行モデル似の縦バーが並ぶ。

キャラクターラインや別パーツの使用が抑えられ、ボディ側面は300系にならってシンプルかつスッキリとした雰囲気に仕上がるだろう。

インテリアではコネクト技術への対応がセールスポイントに掲げられる。通信型ナビを含むインフォテイメント画面が装備され、スマホをキー代わりに活用できるデジタルキーも設定されるだろう。

※2023年4月7日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2024年4月
■全長×全幅×全高:4935×1885×1840(mm)
■搭載エンジン:2.4L 直4 他
 

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、トヨタ