ホンダ ▲ヴェゼル同様ボディ側面にはエッジの立ったキャラクターラインが配されて前後方向の安定感が演出されているホンダ WR-V。リアドアのハンドルはウインドウ横に配置

新型ZR-Vの次は、海外産エントリー級SUV「WR-V」?

CR-Vの国内販売終了と引き換えにZR-Vをリリースしたホンダは、さらにブランニューモデルを投入してSUV商品群の刷新を図る。次に導入が予定されているのは、Bセグメントに属するWR-Vだ。

ホンダは「ヴェゼルの下にも別車種を投入できる余地があるのではないか?」と隙間を埋める検討を進めてきた。サイズでいえば全長4m前後のBセグメントSUVだ。

海外の商品群を見回すと、すでに同社はWR-VなるコンパクトSUVを販売している。この聞き慣れない車名が初めて世に出たのは2017年のことで当時の3代目フィットをSUV風に仕立てた車としてブラジルやインドで生産、販売された。

続く2代目は、2022年に発表されたばかりで初代と違って専用ボディをまとっている。インドネシアでワールドプレミアされた同車はアジア地域で生産される計画で、ホンダはこれを日本やアジア圏外でも販売してグローバルカーに育てられないか検討している。
 

ホンダ▲WR-Vは全長が4mを超えるヤリスCROSSやCX-3だけでなくAセグメントに近いクロスビーとロッキー、ライズもライバル視するだろう。上記予想スペックはマガジンX編集部による

プライス設定はアンダー200万円から?

上記のスリーサイズを見る限りライバル勢はもとより、軽自動車やコンパクトカーからの代替えにも期待できる。アジアンカー向けに開発されたコンポーネントが用いられるため、センタータンク方式のフィットとは異なるシャシーが使われる。

コンパクトな車体で買いやすい価格を実現するため。WR-Vは電動系デバイスをもたない純エンジン車に仕上げられるだろう。ヴェゼルと同じ1.5L直4とCVTが流用され性能スペックも同程度に設定か?

ヴェゼルとの差を明確にしライバル車に引けを取らない価格競争力を実現するために、WR-Vも200万円未満に設定できないかホンダ社内で検討が続いている模様だ。

WR-Vの日本導入は早ければ2023年後半、遅くても24年には実現するだろう。軽自動車のNシリーズに仲間入りするスペーシアギア対抗車とともに、ホンダは国内SUVの商品群を充実させる算段だ。

※2023年2月24日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2023年11月
■全長×全幅×全高:4060×1780×1608(mm)
■搭載エンジン:1.5L 直4
 

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、ホンダ