BMW X1▲BMWが提唱するSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)コンセプトのエントリーシリーズ。BMWらしい長いエンジンフード、ショートオーバーハング、ロングホイールベースを保ちながら、一般的な機械式駐車場にも収まる全幅180mm/全高1545mmのボディサイズで、日本市場にも配慮されている
 

こんにちは、カーライフ・エッセイストの吉田由美です!

カーセンサーの本でも連載している企画「勝手にハッピーバースデー」。

この企画では、発売したタイミングをその車の誕生日と見立てて、○年後に○歳おめでとう! と勝手にお祝いをしていきます。
 

BMW X1(初代)を勝手にハッピーバースデー!

今月お祝いするのは2010年4月に発売されたBMWのコンパクトSUV初代X1です。  

BMWのSUVはモデル名の頭に「X」が 付きますが、その次に来る数字が大きくなるほどボディサイズや車格が上がり、数字が小さくなるほどコンパクトでカジュアル。

つまり、X1はBMW最小のカジュアルSUVなのです。
 

BMW X1
 

あ、それとBMWでは「SUV」とは言わず、「SAV」(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼びます。

オンロード走行性能も重視していて、これもBMWのこだわりですね。

X1はXシリーズの4番目として、2009年ドイツのフランクフルトモーターショーで初代モデルが発表されました。

この時、もちろん私も現地に行っています!

何しろ海外モーターショー好きですから!

さすがに今は、このコロナ禍で行けませんが、ドイツでの国際モーターショー会場は昨年からフランクフルトからミュンヘンに変更されています。

この2年で世界のモーターショー事情も大きく変わりました。

これまでフランクフルトモーターショーは世界3大モーターショーの一つ。

会場はとにかく広くて取材は大変です。 

そのため、プレス向けに会場内のホール間移動は各自動車メーカーの最新モデルの車に乗って目的のホールまで行けるサービスがあるほど。

これがあることでだいぶ疲労軽減です。

そんな会場内では、自国開催であるドイツメーカーのブースは、大きなホールを占領しています。

BMWのブースは建物一棟を丸々使用し、屋内なのに車が走行できるコースを作るという力の入れよう。

もちろんこれは、コンファレンスの演出にも使われ、その後にはここで試乗もできたりと、さすが「駆けぬける歓び」がブランドスローガンだけあります。

それにしても、今考えるとすごいお金のかけ方。

バブルですね~(笑)。

例えば、東京ビッグサイトの大きなホールに走行できるコースを作っちゃった…...みたいなものですから。

そして、もちろん初代X1も屋内コースを走ってくる演出の下の世界初公開! コンパクトでもBMW のDNA全開です(笑)!

さて、初代X1を改めてチェックしていきます。

まずはフロントマスクから。

BMWのアイコン「キドニーグリル」は最近、縦型のグリルが登場したりと、どんどん大きくなっているので今見てみると、やや控えめに感じられます。
 

BMW X1

コンパクトなボディサイズだと「車内が狭いのでは?」と思いがちですが、後部座席の居住性はまずまず。
 

BMW X1

センターのアームレストもしっかりしていて、カップホルダーも2つ内蔵されています。
 

BMW X1

ただ、後席のシートはちょっとそっけないほどシンプル(笑)。

しかし、ある意味これもドイツ車らしいのかも。

続いて、運転席から内装を見てみます。

インパネのスイッチ類は小さく綺麗に並んでいて、ドイツ人のきちょうめんさが感じられます。 
 

BMW X1

そして、ルームミラー内蔵型のETC車載器は、個人的にあると嬉しい、大好きな装備(笑)。

なので、私の愛車MINIでもETC車載器を頼むと自動的にルームミラー内蔵型なのかと思ったら…...違いました(汗)。

確認したらMINIの場合はオプションのようで、BMWは標準なのかしら?

BMWもMINIも、広報車は全部ETC車載型なので、てっきりこれが標準かと思っていました。

あると嬉しい装備ですが、オプションだとお値段が意外と高かったような気が…...。
 

BMW X1

そして、センターコンソールにはコントローラーも健在。
 

BMW X1

センターコンソールのカップホルダーはがっしりとした埋め込みタイプで2つあり、収納ボックスもしっかり。

お!よく見たらサイドブレーキもあります(笑)!
 

BMW X1

そして、ドア内側の収納スペースやラゲージルームの床にゴムのストッパーが。

どちらも置いたものを固定させるためのものですが、これもまた運転の邪魔にならないようにとか、スポーティに走る際に安定させるために設置されていると考えると、これもBMWの「走る」(駆けぬける)ということへのこだわりなのかも。

この車格には珍しいFR(後輪駆動)ですし。

BMW X1

ちなみに、ボディサイズは日本の立体駐車場に入る大きさの全長450mm×全幅1800mm×全高1545mmになっていて、日本に対する配慮もバッチリ。

日本の道路も駆けぬけたくなる嬉しいサイズですね。

12歳、ハッピーバスデー♪
 

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BMW X1(初代)×全国
文/吉田由美、写真/阿部昌也
吉田由美

カーライフ・エッセイスト

吉田由美

短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクターを経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。車回りのエトセトラについて独自の視点で、自動車雑誌を中心にTV、ラジオ、WEB、イベントなどで広く活動中。様々な車を紹介するYouTube「吉田由美ちゃんねる」も好評配信中!

BMW X1

今回の撮影にご協力いただいた「カーショップWILL小田原鴨宮本店」は120台以上の在庫車を展示していてたくさん車を見ることができました。また、自社工場が併設されているのでメンテナンスもお願いできちゃいます! 車選びからメンテナンスまでサポートしていただきたい方はぜひチェックしてみてください。