トヨタ アルファード ▲サイドビューを印象づけてきたセンターピラーはブラックアウト仕上げに変わるが、シャークフィン状にボディ色が残されてアクセント的な役割を果たす。巨大な三角窓と押し出し感の強いラジエターグリルにも注目

ドル箱モデルに成長したアルファード

支払総額が軽く500万円を超えるにもかかわらず、国内で販売台数トップ10に入り続けている高級ミニバンのアルファード。幅広いユーザー層に支持されている同車が、2022年下半期の世代交代に向けて静かに動き始めている。

輸入SUVと肩を並べる1850mmの全幅を有し価格帯が上がったにもかかわらず、現行モデルは飛ぶように売れて販売ランキングでトップ10入りを続けている。

決して安くはないのに人気を博していることで、メーカーと販売店はウハウハに違いない。かつて、シーマやマークII 3兄弟が売れまくった時代と同じく、今日のアルファードはまさに「バブル期」を迎えていると言っても過言ではない。
 

トヨタ アルファード▲予約ロック機能付き電動スライドドアや、16色に切り替えられる天井イルミネーションが採用されて高級感が演出された現行アルファード。キャプテンシートには複数の種類が用意されている

4代目は2022年下半期に登場

アルファードは、2022年下期にもモデルチェンジを迎えて4代目に切り替わる。期待されるのはコンポーネントのアップデートで、TNGA世代のユニットが新採用される。

パワートレインではガソリン車、ハイブリッド仕様ともに2.5L直4エンジンがアップデートされて熱効率が改善されるだろう。

追って国内投入が予定されている次期レクサス LMと違い、ハイブリッド仕様は引き続き動力分割機構を用いた2モーター式に仕立てられる。

また、大排気量グレード用にラインナップされている3.5L V6は、2.4L直4ターボに置き換えられてダウンサイジングが図られる。
 

外観デザインはキープコンセプト

外観デザインは堂々とした雰囲気を踏襲すべく、キープコンセプトのままリニューアルされる。フロントに巨大なグリルが配されることは言うまでもない。ユニットの小型化が功を奏してヘッドランプは薄型に成形。

また、斜め前方の視界を向上させる狙いでAピラーの位置と角度が見直されるだけでなく、サブAピラーが後方に傾けられて三角窓が拡大される点も見逃せない。

ボディ側面ではセンターピラーの存在が抑えられて、フロントからリアまでサイドウインドウが1枚続きに変わる点が目新しい。

アルファードは競合車だけでなく、気づけば兄弟車のヴェルファイアをも駆逐するほどの売れっ子に成長した。高いネームバリューを身につけたことで、次期モデルも快走を続けることは想像に難くない。

※2021年8月27日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2022年下半期
■全長×全幅×全高:4950×1850×1945(mm)
■搭載エンジン:2.5L 直4+モーター
 

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、トヨタ