ソナーポケット

ソナーポケット × キャンピングカー

現在発売中の雑誌版「カーセンサー8月号」では、名古屋出身の3人組アーティスト、ソナーポケットの皆さんへのインタビュー記事を掲載している。

普段から仲が良いメンバー3人ですが、全員が揃って出かける機会は少ないようです。今回は念願(?)の3人でお出かけ! しかも、全員が気になっているというキャンピングカーで、自然の中、デイキャンプを楽しんできました。

雑誌版では紙幅の関係で収めることができなかったエピソードや写真を追加し、WEB用に再構成しお届けします!


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ミュージシャン

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2005年4月、心に響くメロディーラインとどこか哀調を帯びたヴォーカルのko-dai(写真右)、本質から目をそらさない真っすぐな言葉を届ける“Mrストイック”ことeyeron(同中央)により、名古屋にて「ソナーポケット」を結成。その7ヵ月後、ベーシストからトラックメーカーへと転身したDJのmatty(同左)が加わり本格始動。結成当初から地元名古屋での精力的なライブ活動を経て、2008年シングル「Promise」にてメジャーデビュー。2021年2月、8枚目のアルバム「80億分の1~to you~」を発売。

キャンピングカーに乗ってキャンプに出かけたい!

――皆さんキャンピングカーに乗ってみたいとのことでしたが、アウトドアな遊びがお好きなのでしょうか?
ko-dai 船舶免許と水上バイクの免許を持っているので海のアクティビティは好きでしたけど、キャンプのような山でする遊びってほとんど経験がなかったんです。ところが、最近になってヒロシさんのYouTubeチャンネルなどに影響されて、ソロキャンプにすごく興味が出てきた。大人の休日の過ごし方って感じがして憧れますね。
matty 僕はもともとインドア派なんですが、コロナ禍で外出できなくなると逆に外遊びがしたくなってしまったケースです(笑) 。あと、キャンピングカーという「モノ」に対する興味があります。車なのにキッチンやベッドが設えてあるなんて、オタク心をくすぐりますよね。

――今日、実際にデイキャンプを体験してみていかがでしたか?
eyeron 自然の中だと何をやっても幸福感が高まるような気がしました。たき火でソーセージや野菜を焼いて食べるだけでごちそう感がハンパない。
matty それにキャンピングカーの中ってすごく快適で、できることなら本当に1泊してみたかった。3人でたき火を囲んで一杯やってから、そのまま車の中で寝ちゃう……最高でしょうね。

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――ko-daiさんは火おこしやまき割りに熱中されていましたね。
ko-dai じつは毎日たき火の映像を流しながら寝ているぐらいだったので(笑)。本当に念願でした。まきが燃えるときのパチパチという音は心がやすらぎます。「1/fのゆらぎ」なんて言いますけど、きっと人類のDNAに刻まれている本能的な感覚なんでしょうね。
eyeron たき火の炎を眺めながらビールを飲んだりしていると、普段はあまり口にしないようなこともつい話しちゃう不思議な精神状態になるよね。

――たき火の音もそうですが、野外だと気持ちが解放的になることが多いですよね。皆さんは野外でコンサートをされることもあるそうですが、やっぱり気持ち良いものですか?
matty 最高ですよ。以前、長崎県の対馬で行われる「対馬ちんぐ音楽祭」というイベントに出演したのですが、ステージのすぐ後ろが海だったんです。あれは素晴らしいロケーションでした。
eyeron その海がまたすごい美しいんですよ。イルカがいたりして。歌っていて本当に気持ちが良かった。

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――自分の車をお持ちの方もいらっしゃると聞いていますが、皆さんの車やドライブにまつわるエピソードを教えてください。
ko-dai 昔、eyeronとスノーボードに行ったとき、途中の山道でエンプティランプがついちゃったことあったよね。早朝でガソリンスタンドもまだやってないから、とりあえずスキー場の入口まで行ったものの……。
eyeron あー、あったね。ガソリンが少ないから、エンジンをかけてヒーターを付けることもできず、スキー場がオープンするまで車内で震えながら2時間も待った(笑) 帰りは帰りで目いっぱい遊んで疲れてるのに残りのガソリンを気にしながらドキドキで町まで運転したりね。今となってはいい思い出だよ。

――おふたりは一緒にドライブする機会が多かったんですか?
eyeron 地元が車社会で知られる名古屋ということもあって、2人で車移動することは多かったです。僕はもともとDJをやっていたので、気分を盛り上げるためにドライブ用のDJミックスをカセットテープで作ってBGMにしていたんですけど、よく車内でkodaiとお互いのミックステープを聴き比べたりしてましたね。知らない曲が流れると「これ何て曲?」なんて確認し合いながら。
ko-dai 今みたいにネットで簡単に音源が手に入る時代じゃないもんね。いくつものレコード屋さんを巡って自分の足で探すしかない。そう考えると、昔は車で聴く音楽にもすごく手間がかかっていました。

――ご自身の曲を聴くこともありましたか?
eyeron ほとんどのミュージシャンが経験あると思うんですけど、ミックスしてもらった自分たちの音源を車内でチェックするのはインディーズ時代によくやりました。EQ(イコライザー)で音をフラットにして、どんな風に聴こえるのか確かめるんです。
ko-dai そういえば、初めて出演したラジオ番組のオンエアを当時、僕が乗っていたスズキ ワゴンRの中でeyeronと聴いたこともあったね。ラジオが車にしかないから、eyeronの自宅の駐車場に止めて聴いたっけ(笑)
matty インディーズの頃は僕が運転してライブ会場まで行くことも多かったです。それで、現場に着いたらお客さんが1人しかいなかったり(笑)。あと、トヨタのハイエースにアルバム告知のラッピングをして全国を回ったこともありますよ。たしか全行程で約1万㎞走ったんじゃなかったかな。

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――mattyさんはボルボの車に乗られているとお聞きました。
matty はい。以前、知人と一緒にゴルフに行く機会があって、その方のボルボ XC90の後席に乗せてもらったんです。そうしたら、すごくゆったりしていてボルボって良いなあと。あと、ボルボは愛犬と一緒にドライブするためのアクセサリーが充実している点も決め手です。僕は自他ともに認める愛犬家なもので。
kodai mattyは本当に犬が大好きで、よく愛犬と一緒に出かけているんですよね。
eyeron じつはmattyのお父さんは車のホイールを作ってるんですよ。

――なんと! やっぱりお父さんから影響は受けましたか?
matty 父はホイールメーカーでデザイナーをやっているんです。やっぱり車好きだったので影響はあったと思います。今の車の前は、日産 ステージアやトヨタのbBなんかにも乗ってました。

――eyeronさんは車を所有していないようですが、今欲しい車はありますか?
eyeron トヨタのハイエースです。ボディをマットなカラーに塗り替えたり、アウトドアテイストにカスタマイズして、“自分だけの1台”を作るのが面白そう。
matty eyeronはそういう車好きだよね。何だっけ、一番最初に買ったやつ?
eyeron 日産のダットサントラック。とくに荷台に積む荷物はないし、後席もめちゃくちゃ狭いんだけど、あの頃はピックアップトラックに憧れがあったんだよ(笑)。
matty 次に買うのは、今日乗せてもらったみたいなキャンピングカーがいいじゃない? 運転は俺がするからさ!

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文/佐藤旅宇、写真&コーディネート/見城 了

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ツアー情報
最新アルバム『80億分の1 ~to you~』を引っ提げて、全国ツアー開催中!

詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。


アルバム
『80億分の1 ~to you~』
(通常)WPCL-13224 ¥3,000(税抜)にて発売中
 

佐藤旅宇

ライター

佐藤旅宇

オートバイ専門誌、自転車専門誌の編集部を経てフリーの編集ライターに。乗り物をはじめ、アウトドア、ミニ四駆、子育てなど、様々なメディアで節操なく活動中。古い車の純正カセットオーディオでシティポップを聴きつつドライブするのが何より快感な42歳。webサイト『GoGo-GaGa!』を運営