【名車への道】‘12 ミニクラブマン
2020/12/27
■これから価値が上がるネオクラシックカーの魅力に迫るカーセンサーEDGEの企画【名車への道】
これからクラシックカーになるであろう車たちの登場背景、歴史的価値、製法や素材の素晴らしさを自動車テクノロジーライター・松本英雄さんと探っていく!
自動車テクノロジーライター
松本英雄
自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。
ミニという車がもつ、ミニマリズムを色濃く継承したモデル
——さて、最近は新しい年代の車が登場するようになってきた「名車への道」ですが、どうも「名車」という響きと新しい車が繋がりにくくて……改めて取り上げる車の定義について、整理させてください。
——そうなんですよ。まず、大きなテーマは「これから名車になる可能性が高い車」ですが、他に松本さんはどんなことを重視してます?
——なるほど……分かるような気がします。
——カーセンサーEDGEにも物件数は多いですし、人気も高いようですね。あ、今回の車両はこちらです。早速ですけど、車を見ながら基本的なことを教えてください。
——なるほど。同じワゴンで名前が違うのは何でだろうと思ってはいたんですよ。
——そうなんですね。でもなぜBMWはクラブマンという名前をエステートに使ったんですかね? オリジナルと雰囲気は確かに似てますが。
——それで松本さん的にはこのBMWになってからのクラブマンは「名車予備軍」にあたると考えているんですね?
——ミニ、ではなくクラブマンがですか?
——スプリットドアっていわゆる観音開きドアのことですよね?
——だからワゴンボディなのにミニの雰囲気が出てるんですね。
——確かに観音開きドアを開閉していると、妙に良いモノ感がありますもんね。
——最新世代のミニにもクラブマンってありますけど、スプリットドアは後ろだけですもんね。
——ボディサイズも手頃でエステートとしては使い勝手もいいですしね。
ミニクラブマン
シューティングブレークのコンセプトを取り入れ、3ドアより全長を240mm延ばしたエステートモデル。車両右側にはクラブドア、リアゲートにはスプリットドアと呼ばれる観音開きのドアが備わる。ラゲージ容量は260~930L。
※カーセンサーEDGE 2021年2月号(2020年12月26日発売)の記事をWEB用に再構成して掲載しています
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