ジープ ラングラー

国内外、様々なモデルの魅力をテクノロジー視点で解説! ちょっとマニアックで難しい専門的な知識も、楽しく分かりやすくマンガで紹介していきます。
 

講師紹介

松本英雄

自動車テクノロジーライター

松本英雄

自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。

田代哲也

マンガ家

田代哲也

マンガ家・イラストレーター。1987年『週刊少年ジャンプ・サマースペシャル』(集英社)でデビュー。少年マンガ誌、青年マンガ誌、スポーツ雑誌などジャンルを問わず執筆。スズキの車を4台乗り継ぎ、現在の愛車はスイフトスポーツ。

ジープ ラングラー(田代哲也)
ジープ ラングラー(田代哲也)
ジープ ラングラー(田代哲也)

重要ワード(マンガ内※)解説

※1 軍用車
1941年にラングラーのルーツとなるWILLYS MBが、1945年にはMBをベースにした民生車、CJ-2Aが登場。CJシリーズは1987年まで製造され、その後ラングラーへと進化した

ジープ WILLYS QUAD▲ジープの歴史は1940年に誕生した軽量偵察車「WILLYS QUAD」までさかのぼる

※2 見分けがつかない
上の写真は初代ラングラー(YJ型)。グリルに7本ある縦型スロット、ボディからはみ出す大きなフェンダーなど、現行型にもその特徴が受け継がれているのがわかる

ジープ ラングラー▲前に向ってだんだんと細くなるボンネット、ボンネットのフードキャッチ(留め具)も初代以来の伝統だ

※3 走破性の高さ
ジープはとくに優れた4WD性能をもつモデルにTRAIL RATEDのバッジが付けられる

ジープ ラングラー▲性能試験は“ルビコントレイル”と呼ばれる、アメリカのネバダ州からシエラネバダ山脈を越えてカリフォルニア州へと延びる全長22マイルの過酷なオフロードで行われる

※4 水に浸かっても
現行型ラングラーの最大渡河性能は762㎜。電気的シールやボディシールの追加とエアインテーク位置の高さを確保してこの性能を実現。ただし、水の中での運転は高度な技術が必要。また、車内に水が浸入する可能性もある。気軽に川に入るのはやめておこう

※5 乗用車っぽい
インテリアはスポーツが布製、サハラとルビコンはレザーシートになる。インパネには大きなモニターがあり、ドリンクホルダーも用意されるなど、乗用車らしい作りに

ジープ ラングラー▲スタートボタンが防水シールドで保護されるなど、タフさも盛り込まれている

※6 天井
ラングラーのルーフはフリーダムトップと呼ばれる脱着タイプになっている。現行型ではルーフの軽量化などにより取り外してオープンエアを楽しみやすくなった。ただし、ソフトトップに比べれば重いので、1人で脱着作業を行うのはかなり大変……

※7 舗装路を走っても
ラングラーは4ドアモデルが登場した3代目からオンロードでの乗り心地が向上し、現行型では8速ATにより高速走行でもエンジン回転数が抑えられている

ジープ ラングラー▲初代、2代目はオフロード走行に重きを置いていたため、オンロードはお世辞にも快適とは言えなかった

※8 ランクル40
トヨタ ランドクルーザーも1951年に開発された警察予備隊(現在の陸上自衛隊)向けのトヨタ ジープBJ型(写真下)という軍用車をルーツにもつモデル

トヨタ ランドクルーザー▲こちらがジープBJ。マンガに登場するランクル40は1960年に登場。現在でもマニアの間で人気が高いモデルだ
イラスト・マンガ/田代哲也、文/高橋満(BRIDGE MAN)、監修/松本英雄、写真/ジープ、トヨタ
※この記事は情報誌カーセンサー2020年5月号掲載の記事をWeb用に再編成したものです