▲エンジンがキャビン後方に搭載されたライトウェイトスポーツに、最新の日産デザインをミックスさせた予想イラスト。トヨタ 86の好敵手としてぜひ登場が望まれる ▲エンジンがキャビン後方に搭載されたライトウェイトスポーツに、最新の日産デザインをミックスさせた予想イラスト。トヨタ 86の好敵手としてぜひ登場が望まれる

日産とルノーのアライアンスが復活を後押し

出ては消え、を繰り返してきた日産のライトウェイトスポーツ復活のうわさ。

「シルビアの再来か?」とスクープ班も過去に何度も心を踊らせた。しかし、今回はその存在にリアリティをもたせる、コンポーネントが実在する。

どんなストーリーが考えられるだろうか。

日産とルノーが手をつないだのは、いまから19年前、1999年のことだ。

以来、紆余曲折ありながら今日を迎えているわけだが、このアライアンスに基づくうれしいニュースをお伝えできるときがきた。

日産がライトウェイトスポーツの開発と、投入を検討しているとの情報をつかんだ。

A110の初期モデルは、抽選倍率20倍超え

このライトウェイトスポーツの背景には、ルノーがアルピーヌブランドを復活させたことがある。

導入が正式発表される前から国内でも前評判が高かった現代版A110。

熱烈なラブコールを寄せているファンも多く、限定50台が売り出された初回導入モデルの抽選倍率は20倍を超えたという。

A110には、アルミで構成されたボディ骨格と、ミッドシップ方式のコンポーネントが使われている。

そのユニットに目をつけたのが日産の開発陣だ。

これを使って、再びライトウェイトスポーツをラインナップできないだろうか。

いま日産社内では、こんな議論が展開されているという。

まだ正式なGOサインが出されたワケではないので、具体性には欠けるが、アライアンス全体で効率や利益を追求していく態勢を加味すると、可能性ゼロの話ではない。

ライトウェイトスポーツ再投入のウワサは、出ては消えを繰り返してきた。

途中、リーマンショックの影響で膨らみかけていた夢も、一度は弾けたのかもしれない。

しかし、A110という素材が準備されている現在なら、以前よりも現実味がありそうだ。

シルビア復活か!? しかし、大きな問題も

▲1965年から2002年まで7代にわたって、日産が生産、販売した2ドアクーペがシルビアだ。なかでも1988年に発売されて大ヒットした、写真のS13型こと5代目は、多くの車好きの心に焼きついている▲1965年から2002年まで7代にわたって、日産が生産、販売した2ドアクーペがシルビアだ。なかでも1988年に発売されて大ヒットした、写真のS13型こと5代目は、多くの車好きの心に焼きついている

日産のライトウェイトスポーツといえば、やはり期待してしまうのは、シルビアの名称が復活可能性だろう。

RVやミニバンの勢いに押されて、スポーツカー史上そのものが縮小し、2002年の生産終了をもって、ブランドは配された。

とはいえ、多くの人にとって思い出深い『シルビア』という名称は、日産にとって大きな財産だろう。

ここでシルビアの名称を再び持ち出すのも、大きな一手であることは間違いない。

ただ、800万円の現代版A110をベースにするのは、あまりにもシルビアのイメージからかけ離れた価格になってしまうかもしれない。

果たして今後どのように企画が進行するかは不明だが、プロジェクトが進行して、日産ブランドのライトウェイトスポーツに再び乗れる日が来ることを熱望したい。

※2018年11月20日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、日産自動車