▲8月1日に発表されたカムリのNEWグレードWS ▲8月1日に発表されたカムリのNEWグレードWS

カムリからスポーティグレードWSが誕生

発売から1年が経過し、8月1日にNEWグレードWSが追加されました。国内のカムリでは初となるスポーティモデルです。

実際に車を見てきましたので、簡単ではありますがレポートをしたいと思います。

元々、カムリは北米の乗用車セグメントでは15年連続トップの座に君臨し続ける人気車となっており、フルモデルチェンジをしたときから、スポーティなSEグレードというものがありました。

今回、日本国内にSEグレードをそのまま持ちこんだわけではありません。日本には日本の乗り心地をということで、足回りの部品をWSグレード専用に作り替えるほどこだわっています。

ライントレース性を上げ、スポーティな走りを可能にしつつも、日本のカムリのDNAである上質な乗り心地を実現しています。スポーティな走りと上質な乗り心地という背反するものを両立させるために、苦労したそうです。ちなみにWSのみパドルシフトの設定があります。

デザインはノーマルカムリとの差別化を図り、マイナーチェンジしたかのような印象に仕上げたと仰っていました。

それでは写真とともにご覧ください。

▲フロントスタイルはアッパーグリル、両サイドにあるロアグリルを立体的に突出させることで、スポーティさを強調しています。さらに両サイドのロアグリルはバンパーのいちばん外側まで広げることでワイドスタンスを演出。北米顔、待ってた方も多いのでは?▲フロントスタイルはアッパーグリル、両サイドにあるロアグリルを立体的に突出させることで、スポーティさを強調しています。さらに両サイドのロアグリルはバンパーいちばん外側まで広げることでワイドスタンスを演出。北米顔、待ってた方も多いのでは?
▲リアスタイルにもWSグレード専用で凹凸のあるバンパーを装着しています。マフラーも2本出しにすることで走りの良さを感じさせてくれます▲リアスタイルにもWSグレード専用で凹凸のあるバンパーを装着しています。マフラーも2本出しにすることで走りの良さを感じさせてくれます

今回、カムリのWSグレードのみオプションで2トーンカラーを選択できるようになっています。ルーフ・ドアミラーをブラックアウト化することにより一見するとコンバーチブルに見えるようなデザインを目指したそうです。スポーティなWSグレードでしか選べない仕様となっております。

▲この「色見切り」の塗装をセダンで採用したのは世界初で特許出願中だそうです。最初はこのデザインを採用するにあたり、社内で意見が割れてしまい苦労したそうです。しかし、最終的にはチェレンジするという社風も後押しし、セダン初となる色見切りが実現しました▲この「色見切り」の塗装をセダンで採用したのは世界初で特許出願中だそうです。最初はこのデザインを採用するにあたり、社内で意見が割れてしまい苦労したそうです。しかし、最終的にはチェレンジするという社風も後押しし、セダン初となる色見切りが実現しました
▲トランクスポイラーが装着されており、セダンでありながらスポーティさも感じられます▲トランクスポイラーが装着されており、セダンでありながらスポーティさも感じられます

もう1つこだわったのが音響システムです。トヨタの高級車に採用されていることが多い、JBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)の設定を追加しました。車の設計段階から、老舗音響メーカーJBLが関わり車内で最高の音質を響かせられるようにしています。実際に車内でオーケストラが奏でる音源を聴かせていただいたのですが、臨場感あふれる楽器の響き、立体的な音の波が広がってコンサート会場にいるような気分でした。

その他、アクセルの踏み間違えや踏みすぎによる衝突を緩和してくれる、インテリジェントクリアランスソナーも新たに追加されました。

text/編集部 横山菜月
photo/トヨタ、編集部