▲ヘッドランプやフロントグリル、バンパーが変更されてシャープな印象が強められるジェイドのフロントマスク。わずかにバンパーが伸びて全長も拡大する見込みだ ▲ヘッドランプやフロントグリル、バンパーが変更されてシャープな印象が強められるジェイドのフロントマスク。わずかにバンパーが伸びて全長も拡大する見込みだ

低全高3列シート車人気のかげりで低調

前身にあたる、ストリームや先代までの低全高オデッセイ所有者の受け皿として、2015年2月に国内導入されたジェイド。しかし、低全高の3列シート車が下火になってしまったことや、ハイブリッドとはいえ、エントリー価格が272万円という強気な値付が足を引っ張ってしまい、デビュー直後から低空飛行のままだ。

デビュー3ヵ月後には、253万円の1.5Lターボ車が追加されてややお手軽になったものの、毎月の販売台数は数百台にとどまっている。



▲2015年2月に国内導入されたジェイドは、プレーンな印象が強く、飽きの来ないデザインが魅力のひとつに掲げられる。斜めにスライドする2列目シートが採用されて、インテリアもチャレンジングな内容になっている ▲2015年2月に国内導入されたジェイドは、プレーンな印象が強く、飽きの来ないデザインが魅力のひとつに掲げられる。斜めにスライドする2列目シートが採用されて、インテリアもチャレンジングな内容になっている

安全運転支援システムを全車に装備

中国をメインに見据えて開発されただけに、国内では今後も現行モデルが細々と販売されるのでは、との見方が強かったが、ホンダが重い腰をあげてテコ入れに乗り出すことがわかった。

海の向こうでは、2016年11月にマイナーチェンジが行われ、ターボ車が追加されるなど商品力アップが図られた。日本仕様も同様にラジエターグリルとフロントバンパーが、刷新されて化粧直しが行われる模様だ。

ルックスの手直し以上に大きなトピックとして注目したいのが、2列シート5人乗りモデルの追加だ。中国では発売時から設定されている仕様だが、日本向けに用意されるのは初めて。室内フロアが既存の3列シート車とは異なるため、それなりの投資が行われたうえで投入される。これに伴って年間販売台数を1万台程度に引き上げる目論見だという。

この2列シート車はハイブリッドと1.5Lターボの両方にラインナップされ、エントリー価格は約240万円に設定されそう。また、現在は一部グレードのみに装備されている、ホンダセンシングが全車に標準装備される可能性もある。

2020年に国内廃止か

2018年5月にマイナーチェンジを施し、約2年間販売される計画だ。しかし、その後モデルチェンジは行われず、シャトルに吸収統合されてブランドが消滅するとの見方もあり。ジェイドの運命やいかに、気がかりだ。

※2017年10月23日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2018年5月
■全長×全幅×全高:4665×1775×1530(mm)
■搭載エンジン:1.5L 直4+モーター 他

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、ホンダ