陰陽師、安倍晴明にはクライスラーの車をオススメしたい
カテゴリー: クルマ
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2015/09/16
母は白狐? 神秘的なエピソードが満載
映画化により人気を博した「陰陽師」。主人公は安倍晴明で、今年9月にもドラマ化されるなどその人気は衰えない。京都には、安倍晴明を祭った「晴明神社」があり、観光スポットにもなっているほどだ。今回は、そんな陰陽師、安倍晴明にピッタリの1台を考えてみた。
安倍晴明は、鎌倉時代から明治初期まで陰陽寮を統括した安倍家、後の土御門家の祖となる人物。陰陽寮とは、陰陽道に必要な呪術や占星術、暦学などを司る役所である。
生誕は921年(延喜21年)、摂津国阿倍野(現・大阪市阿倍野区)とされており、伝説では母親は人間の姿を借りた白狐だったともいわれている。
それだけに、安倍晴明は人智を超えたエピソードに事欠かない。歴史の授業で習った『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』にも、神秘的な逸話が掲載されている。
例えば、帝の譲位を予言したり、藤原道長にかけられた呪いを見破ったり、手を触れずにカエルを潰したり、式神と呼ばれる鬼神を操ったりと、その活躍はまさに映画『陰陽師』さながら。当時から安倍晴明は神秘的なカリスマだったのだ。
史実としては、複数の帝に仕え、占いや祈祷で信頼を得て、後には藤原道長の覚えもめでたかったという。官位は従四位下で昇殿が認められる貴族に値する。安倍晴明自身は陰陽寮の頭にはならなかったが、官位ではその上であった。
さて、この伝説と史実を組み合わせながら、安倍晴明にピッタリの1台を考えてみたいと思う。
フォルクスワーゲンか、光岡か、それともクライスラーか
まず最初に思いついたのが、白狐つながりの車。その名もフォルクスワーゲン フォックスだ。3ドアハッチバックでポロよりも小さな車体。母が狐だけに気に入ってもらえると思ったが、この車はフォルクスワーゲンのブラジル法人の「フォルクスワーゲン・ド・ブラジル」が製造、販売。日本では手に入らない。
そもそも、貴族である安倍晴明にコンパクトカーでは位負けしてしまいそうだ。とはいえ、貴族の中では特別、位が高いわけでもないので、超高級車というのもはばかられる。
では、安倍晴明が助けた蛇に連れられて竜宮城に招かれたという伝説から光岡 オロチなどはどうだろう。しかし、キャッチコピーは「このクルマは、如何なる獲物も、喰い破る。 異端系、最上位クラス」。むしろ、そのスタイリングと相まって、物の怪ともとれるような……。
では、例えば、クライスラー 300などはどうだろうか。「なぜアメ車?」といぶかしく感じるかもしれないが、300のエンジンを思い出してほしい。そう、V型6気筒3.6Lのペンタスターエンジンだ。
ペンタとはギリシャ語で「5」を意味する。ペンタスターを日本語に直すと「五芒星」といってもいいだろう。そして、この「五芒星」は、陰陽道において魔除けの呪符であり、晴明神社の神紋でもある。
クライスラー 300に乗っていれば、安倍晴明が払うべき鬼との闘いも有利になる……かもしれない。ということで、今回はクライスラー 300をオススメしよう。