“永ちゃん”を起用!日産のCFを見て「技術の日産」を振り返る
カテゴリー: クルマ
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2015/09/07
昔も今も、先進技術を先駆けて市販車に搭載
マジか~~~~~~~!!!!!!! 8月下旬、テレビやWEBを見て叫んだ人、日刊カーセンサー読者にもたくさんいるんじゃないでしょうか。なんと“永ちゃん”こと矢沢永吉さんが日産のコマーシャルに出演しました。
「さんざん恥もかいてきた」
「やりたいことをやっちゃう人生のほうが間違いなく面白い」
ライヴ中のギラついた永ちゃんの映像が流れた後、「俺はこれからもやっちゃうよ。あんたはどうする?」と語りかける永ちゃんに「俺だってやっちゃうぜ!」と誓った人は私だけじゃないはず!
「技術の日産が、人生を面白くする」と宣言した『“やっちゃえ”NISSAN』。自動運転や電気自動車で時代をリードしていくことを熱くアピールしています。技術で勝負するのは日産の伝統でもあります。そして日産は人々の期待を裏切らない、先進技術を世界に先駆けて生み出してきました。今回はそんな日産を、先進技術を搭載した車たちを通じて振り返ってみましょう。
技術の日産と聞いて80年代の「901運動」を思い出す人も多いでしょう。「1990年までに走りにおいて世界一を狙う」という旗印の下、画期的な技術が多数開発されました。その代表的なものがHICAS(ハイキャス)です。
1985年、R31型スカイラインに搭載された世界初の電子制御四輪操舵システムがHICAS。後輪が最大0.5度動くことで高速かつ安定したコーナリングを実現する機能です。
まだパートタイム式の4WDが主流だった1987年。日産はフルタイム式4WD、ATTESA(アテーサ)を搭載したブルーバードを登場させます。ビスカスカップリング付きセンターデフ方式となるATTESA採用モデルは高い駆動力を発揮。日産の4WDの代名詞となります。
1987年に登場したセドリック/グロリアは大型セダンながらスポーツ性も高められ、従来からのファン以外に新たな層も多く獲得しました。そして1989年のマイナーチェンジで世界初の5速ATを搭載し、大きな話題となります。901運動と呼ばれる技術開発の中で取り上げられることは少ないですが、これも大きな改革と言えるでしょう。
欧州車のような乗り味や優れたハンドリングで大ヒットしたP10型プリメーラ。このモデルにはもうひとつ特筆すべきものがあります。それは5ナンバーサイズながら他を圧倒する居住性を確保している点。フロントシートを一番後ろまで下げるとアクセルやブレーキに足が届かないほど。「プリメーラパッケージ」と呼ばれたそれは後の車のありかたを変えるほどでした。
技術の日産を印象づけた901運動。その集大成といわれるのが、1989年に登場したR32型スカイラインGT-Rです。ATTESA E-TSやSuper HICASなど901運動から生まれた技術をフル搭載。さらにグループAの規定をふまえて排気量が最適化された2.6L直列6気筒ツインターボエンジンRB26DETTを搭載。最高出力280ps、最大トルク36.0kg-mに達しました。R32GT-Rは現在でも高い人気を誇り、中古車市場で高値で取引されているのは言うまでもありません。
また、日産は901運動以前からも様々な技術を開発し市販車に投入していました。例えば初代セドリックにはパワーシート(1962年)、C32型ローレルには電動格納式ドアミラー(1984年)を搭載。近年では現行型スカイラインにダイレクトアダプティブステアリングを世界初搭載しました。
リーフやe-NV200で電気自動車の道を切り開き、現在は自動運転技術開発に力を入れている日産。これからどんな車が登場するのか、楽しみですね。